週刊柏﨑 第706回_機能性表示食品の今後と注目されるガン治療法
日中は30度を超えるものの確実に秋の気配が漂ってきています。
今週は奈良県に短時間集中豪雨なんちゃらという警報が発令されましたが、京都はそれ程でもありませんでした。
流石、元都だけのことはありますな。
ただ、これだけまとまった雨が降るのは久しぶりでありまして、こうやって段々と秋が深まっていくのでしょうね。
週末からの連休には、大型の台風が上陸するかも知れませんので、洪水や土砂崩れなどには十分注意して下さい。
連休中は、QVCさんでのオンエアがありまして、日曜からは東京に出張です。
18日のQVCヘルス&ビューティーデイというイベントでプレミアムクロワールアイネオをご紹介する予定です。
皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。
来春大学を卒業する予定の息子の就職が決まりました。
1,000倍近い競争率の外資系企業なのですが、まあ驚いています。
将来、どのような道に進んで行くか私には分かりませんが、悔いの無い人生を送ってくれたらと思っています。
これで娘、息子と、ようやく子供達が手を離れます。
親として最低限の責任は果たしたかなと、後は残された余生をゆっくりと過ごせたら良いのですけどね。
少し前まで、これからのサプリメントの主流と言われていた感がありました機能性表示食品でありますが、急速にその勢いがしぼんできたようです。
まあ、日本のややこしい法律で効果効能を殆ど言及出来ないサプリメントの世界で、曲がりなりにも「痩せる」とか「糖の吸収を抑える」とか消費者に伝えることが出来ることは、機能性表示食品の本当に大きいポイントであります。
実際に商品を棚に陳列するだけのドラックストアーはそうでも無かったのですが、消費者にダイレクトに効果効能を伝えられるテレビ通販ではその影響は大きく、売り上げも大きく伸びた訳です。
ただここに来て、機能性表示に謳われた効果効能が実際に体感として消費者の期待に応えられなかったこと、そして監督省庁である消費者庁が機能性表示を大げさに謳う事にブレーキを掛けだしたのです。
今、消費者庁から取り扱いメーカーに表示に対して聞き取り調査が入っている葛の花のダイエットの機能性表示食品を例にとって考えてみましょう。
ダイエットサプリというのは、サプリ業界に於いて一番の売れ筋商品であります。
今迄、様々なダイエットサプリが出ては消えましたが、これさえ飲めば痩せられるという表示は監督省庁から許されていなかったのです。
それが今回の機能性表示食品が認可されて「体脂肪を下げる」とか「内臓脂肪を落とす」「ウエスト周りを下げる」などと言うお墨付きを与えたのですから、そりゃあメーカーは、これさえ飲めば何の苦労もなく簡単に痩せます位の事は平気で言っちゃいます。
当然、消費者はこの言葉を信じて買いますが、小さな錠剤を1~2粒飲んだところで簡単に痩せる筈がありません。
何故ってこのダイエットサプリの機能性表示には条件があるからです。
それは、一日9,000歩位の運動をして、一日2,000キロカロリー以内のバランス良い食事をするというものです。
商品パッケージを良く見てみると多分物凄く小さな字で目立たないところに書いてある筈です。
毎日9,000歩ということは約10キロ近く歩き、しかもバランス良く2,000キロカロリー以下の食事だった別にサプリ飲まなくても十分痩せるでしょ。
それにテレビ通販では、そんなこと一言も言っていません。
ですから、消費者庁が取った今回の措置というのは、この条件(打消し表示といいます)をしっかり消費者に伝えなさいというものです。
そうなれば消費者の皆さんも簡単に商品を信じなくなります。
自ずと売上は落ちるのですな。
但し、機能性関与成分でも皆さんにしっかり体感が有る成分もあります。
それがルテイン、ゼアキサンチンと還元型コエンザイムだと考えています
これらの成分は、しっかりとした配合量を摂ると、体内の不足している眼とか細胞に取り込まれます。
その不足分を補うことでしっかりとした体感が得られます。
ですから、今後機能性表示食品はこういった体感がある商品だけが生き残っていくのでしょう。
さて、先週号で放射線を用いた新しいガン治療について触れたのですが、もう1タイプ皆さんにご紹介したい放射線治療があります。
小線源治療というのですが、この治療方法が以前と比べて格段に進歩して注目されています。
以前、私が舌ガンになった時に、この小線源治療をすることを真剣に考えたことがありまして、私は20年近く前からこの小線源治療を知っています。
舌などの部位に出来るガンというのは、その進行度に拘わらず、外科手術することによって、日常生活に著しい支障をきたすことが有る訳です。
例えば舌の中心部分にガンが有れば、舌の中心部の舌線を除去するため、初期ガンであっても術後喋ることや食べることに大きな支障があります。
そこで舌などの必要な部位を除去することなくガンを治療するのが小線源治療であります。
小線源治療というのは、舌のガン部位に名前の通り小さな針を打ち込み、そして放射線発生する装置と針を線で結び、その部位だけに重点的に放射線を当てるという治療方法です。
私が昔知っていた小線源治療というのは、治療中は1週間近く針を刺しっぱなしされ、むき出しになった針からダイレクトに放射線を当てられるという過酷な治療方法であり、しかも治療中は当てられる放射線の被爆のリスクがあるというもので、そのリスクの為に隔離されるというものでありました。
それは当然医師や看護師にも被爆リスクがあり、その為ガン治療として殆ど選択されない治療方法であったのです。
私もインターネットで針を刺された患者さんを見て、ビビってしまいました。
それが近年、大きく改新され被爆リスクが殆どなくなったのです。
そのことにより舌以外にも外科手術をして除去しない方が良い部位、子宮ガンであるとか膀胱や前立腺などの非尿器系のガンに広く用いられるようになりました。
変わったのがまず針を患部にダイレクトに刺すことが無くなりました。
今は患部にアプリケーターというプラスチックの細い管を数本埋め込みます。
そのアプリケーターの両端をボタンのようなもので止めます。
治療の時はそのアプリケーターのボタンの部分から放射線を通す線を入れて、機械とつなぎ放射線治療を行います。
治療時間は大体2~3分、一日2回まで照射が可能で、大体10回以内の照射で治療完了となります。
アプリケーターを用いることにより被爆のリスクが無くなり、患部に集中的に放射線を照射出来ます。
隔離も必要なくなりました。
内臓や脳などには使えませんが、舌や子宮など患部が浅くアプリケーターを装着できるようなガンには適していると思います。
ただ、小線源治療は過去にそういうリスクが有った為にどうしても治療方法として本筋では無く、出来る医療機関が少ない、それは小線源治療を出来る医師が少ないと言うのが実情です。
保険も適用になりますし、今後のガン治療の選択肢の一つであると思いますね。