週刊柏﨑 第685回_AI(人工知能)がもたらすリスク

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今週に入って一気に寒さがぶり返しています。

それに天気が良いと思っていたらいきなり大雨が降ったりして、寒さと相まって外出していたりしていると堪りませんな。

年初から忙しくて、土日はほぼ東京に出張していたのですが、この土日の出張が終われば、暫く京都でゆっくり出来そうです。

この歳になりますと、やはりホテル暮らしより我が家で寝る方が全然身体の疲れが違います。

このコラムも、もうすぐ700回を迎えそうですが、この位続けていると暫く会えなかった大学の友人などは、このコラムで私の近況を知ってくれているようで、頑張って書いていかなければならないと思っております。

今週は卒業式シーズン真っ盛りでありまして、着物や袴を着た女性を見かけます。

時代は変わっても、こうやって若者は成長していくのですな。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

大阪の森友学園の問題が一向に収まりそうにありません。

この森友学園問題とは、私立小学校の新規設立に関する国有地の不透明な土地取得の優遇措置であるとか、学校認可に対する有り得ないスピード許可などの疑惑から起こった政、官を巻き込んだスキャンダル事件であります。

兎に角、現在1強状態である自民党総裁の安倍首相夫妻が登場する事件でありまして、もし巷で言われる様に安倍首相を始めとする政権与党が処理を誤れば、一気に政局が動く可能性があり、マスメディアとしては取り扱いが非常にデリケートで、当初は結構早く幕引きが行われるという見方が有力でありました。

事実、ネット関係では、この事件は大きく取扱いされていて、政治家と官僚がこの児童たちに教育勅語を暗唱させるような学校設立に便宜を図ったようにかなり詳しく書かれていました。

それでも大手メディアでは、お隣の国の暗殺事件ばかり大きく報道していて、一向にこの森友学園には触れようとはしていなかった感があります。

それでも風向きが変わったのは、あの籠池氏という独特なキャラクターと様々な杜撰契約書などから国民の関心が高まり、最早報道機関として無視が出来なくなったというのが本音なのかも知れません。

まあ、この小学校の名誉校長に安倍首相夫人の昭恵さんが就任していたというのが、言い逃れできない事実であったというのが痛かったと思います。

こうなると、元々は無理がある学校建設であるので、次から次へと問題と言うかほころびが出る訳でありまして、今や豊洲移転で石原元都知事などが呼ばれている百条委員会や日本が予想外の強さで勝ち進むWBCなどの話題が霞む程でありますな。

普通では有り得ない学校建設、何せ、お金が無いのに広大な国有地を購入し、新築の木に拘った校舎を建てちゃうんですから、そのからくりに国民は興味津々であるのです。

それに疑惑の人が、この籠池氏から次から次へと出てくるのも話題性が尽きない理由です。

多分、まだまだこの問題は終わりそうに無いですが、来週に籠池氏の国会証人喚問が行われますので、そこでの発言に注目が集まります。

同日にWBCの決勝戦が行われる予定なのですが、もしかしてそれどころでは無いことが起きるかも知れません。

この事件の報道テレビで観ていて、政権寄りの意見を述べる人と、逆の人が居るのは笑いますね。

まあ、早く幕を引きたい政権与党と関係省庁、本当は政局にする位のスキャンダルにしたいのですが籠池氏の言動から第二の永田偽メール事件になる可能性が否めず、追及に迫力のない野党、そして不謹慎でありますが絶対に裏があると考えてこの問題にあれこれあることないことを言う私のような一般ピープル、これらの人間の思惑が入り混じっていて、まだまだ色々なことが起こりそうな気がします。

さて、最近「AI」という言葉を耳にすることが多くなってきました。

AIというのは人工知能のことでありまして、人間の代わりにロボットやコンピューターなどが仕事や家事などをしてくれる時代が近い将来訪れると言われています。

あの鉄腕アトムとかターミネーターなどの時代背景が正にAIの世界であります。

当然、全ての仕事をAIがするようになれば、人間の労働力は必要ありませんからAIというのは確かに夢のような便利な世界をもたらしてくれますが、生きるために仕事をしてお金を稼がねばならない労働者としては一気に仕事を奪われる可能性があり、一概にAI導入にもろ手を挙げて賛成とは言えません。

現在、AIは飛躍的な進歩遂げています。

実際、昔は人間に全く歯が立たなかった将棋や囲碁などのAIは今や逆に各部門の名人が全くかなわない存在になってしまいました。

そういったAIの進歩に伴って、AIはビジネスの世界で欠くことが出来ないものとなってきています。

アメリカの大手証券会社のディーリングルーム、昔は600名のディラーが刻一刻変わる画面を観て、思惑を戦わせる活気がある場でありました。

しかしながら現在は、そこにいる人員は2名、それもその2名は、取引は一切しません。

彼らはコンピューターの管理者、今や600名のディラーは全てAIに替えられ、AIが全ての取引をしています。

このように今後、様々な職種でAIが人間を排除していくことは間違いなく、私達はAIでは出来ないスキルを磨き、備えなければなりません。

トランプ大統領が一番の公約に挙げた。

アメリカ国内の雇用の増大と収入のアップ、トランプ大統領はその為に、移民を入れないように規制を強化し、大手企業の海外移転にペナルティーを設けようとしています。

実は、アメリカの雇用を奪っているのは、移民や工場移転よりもAIであるのです。

トランプ大統領を強力に支持したのは、ラストベルト(錆びた地帯)と言われる貧しい白人であります。

正しく、そこのライン工や組立工などの雇用は多分殆どがAIに取って代わられるのです。

トランプ大統領がやらなければならないのは、間違いなくAIに変わる雇用を維持することではなく、もっとAIでは出来ない雇用を創出することです。

AIには絶対に出来ない仕事があります。

AIには人と人の心がこもった交流は出来ませんし、細かい繊細な職人的技術はありません。

ただ、このまま何の危機感も持たず、日々を怠惰に生きていく事は、将来の大きなリスクなるかも知れない事を、今の若者には理解して欲しいですね。                      

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