週刊柏﨑 第325回_弁護士という職業

今週に入って、「あれ?」と思うほど暖かい日が続いています。
我が家の庭の梅の木(去年虫が思いっきりついていたやつです)にもピンク色のつぼみがついてきています。今日、地元ニュースを観ていたら、早咲きの桜と梅が本日開花したということです。
なんでも、花粉も既に飛んでいるらしく、これからアレルギーの人には大変な季節になってくるのですが、今年の花粉は量がとても少ないとのことです。花粉症の人にはクロワール茶を飲むことを絶対にお薦めします。
私の周りではほぼ確実に花粉症が改善しています(本当です)。
 
新聞やテレビそして国会までが、小沢一郎 VS 東京地検特捜部一色な訳ですけれど、私達一般ピープルからみると、こんなどっちもどっちの喧嘩よりも、とにかく日本の経済・景気を良くすることに注力してくれというしかないのです。株価などの経済指標は日本も含めて世界中どこも回復基調なのですが、私達には実感が無いのです。
百貨店やスーパーなどの売上減は止まらず、本当にモノが売れない。こんな中小企業の苦しみを国政は解らないかと思うと怒るというより悲しくなってしまいます。
皆様お元気でお過ごしでしょうか?
 
今週JALが会社更生法を申請しました。負債総額2兆3千億円!JALと仕事上の取引があった会社が、なんだかんだで1万社ということです。再建について、よく国鉄と比べる人がいますが、東京から大阪まで通っている鉄道は国鉄(JR)だけでしたが、空は何社もあります。国鉄は駅という資産を持っていましたが、空港はJALのものではありません。ソフトもハードも比べる方がおかしいのです。(国鉄のほうが上ということです)JALの再建は、はっきり言って難しいと思います。
 
先日、知り合いの弁護士と話をしていたのですが、弁護士という職業も今は大変しんどいのだそうであります。 
数年前に国が弁護士を増やすということで、ここ約5年間で6千人増えて現在は約2万8千人位の弁護士が日本には登録されています。アメリカには弁護士が約110万人います。アメリカの総人口は約2億9000万人で、日本の人口は約1億3000万人であります。単純に比較してアメリカの弁護士の数が日本に比べていかに多いかわかると思います。
ちなみにあのオバマ大統領もヒラリー長官も弁護士です。ただし、アメリカの弁護士というのは守備範囲がとても広く、日本で言う司法書士・税理士・社会保険労務士・弁理士・行政書士もその中に入ります。これらを合計すると日本には約16万人の法律関係者(アメリカで言う弁護士)がいるのです。
これは国民あたりの弁護士数として、実質的にはアメリカの約3分の1くらいになります。これを多いとするか少ないとするかですが、はっきり言って多すぎると私は思っています。
この知り合いの弁護士によると、彼の事務所で去年弁護士を1名募集したところ、なんと60名を上回る応募者があったそうです。今や弁護士になっただけでは食べていけないのです。
それともう1点、弁護士業界には大変なことがあります。ここ数年、テレビコマーシャルや新聞広告、電車の中刷り広告などで法律事務所の宣伝をご覧になった方も多いと思います。これは消費者金融などで借金をしている人に、払いすぎた利息を取り戻そうという呼びかけのもので、実際、弁護士業界にとってはドル箱の案件だったのです。このため、商工ローンや消費者金融の会社は上場会社であっても潰れたり、赤字に転落したりしたのです。要するに、消費者金融案件で、ここ数年に増えた弁護士を雇用し、業界全体も何とかなってきたのです。
これが今年でほぼ終わります。これは業界にとっては激震となっているのです。
 
実は弁護士業界が新たに大きなマーケットに育てようとしている案件があります。
私は、それが今京都で話題になっている賃貸住宅・マンションの更新料や敷金の返還についてなのかなと思っていましたが、知り合いの弁護士によると、確かに案件は多いのですが、1件あたりの金額が少なすぎて話にならないということでありました。では、弁護士業界は一体どこに活路を見出すと思いますか?
今このコラムをご覧の私と同じ年代の男性は心してお読みください。
弁護士業界は今年より、消費者金融案件から熟年離婚の案件に大きく舵を切っていくそうです。何年前からか夫の退職を待って離婚する熟年離婚が増えてきて、老後の年金も2分割するような話があります。これが今、とても増えているのです。しかしながらこの財産分与のところで夫婦内がもめることが多くなっていて、ここに弁護士が注目しているのです。
この弁護士もここ数カ月で何人かの夫の退職金を差し押さえたとのことであります。
まさにこれから団塊の世代の退職が始まります。特にこの世代は仕事、仕事で家庭や奥さんをほったらかしにした方が多いので、この手の相談はものすごく多くなりそうだそうです。確かに金額も大きなものになりそうです。そして、金を取られて放り出された亭主はかわいそうになるくらいだという話です。
また、逆に奥さんは離婚の後、どんどん若返るそうであります。
今からでも奥さんに対して、嫁孝行をしなくてはなりません。

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