週刊柏﨑 第219回_薬害C型肝炎訴訟について

今年も残すところ約1週間となりました。車屋が電話してきて車のタイヤをスタッドレスに替えましょうかと言ってきたので、「お願いします」となにげに答えたら、交換料金 10,500 円請求されました。(スタッドレスタイヤは持っています。)多分1回も降らないであろう雪の為にいらぬ出費をしてしまいました。携帯のメールは出来ない、 TV が映らなくなれば電気屋さんを呼ぶ(コンセントが外れていたそうです)、タイヤはもちろん車屋さんに換えてもらう、電球を換えていたら元のソケットをぶっ壊して、嫁から「役立たず」と、男として一番ひどい言葉で叱責されている柏崎でございます。このブログも実は私がなぐり書きしたものを社員に打ってもらっていて、その為に文章に間違いがあったりするのですが(前書いたミシュランの3つ星レストランの数とか)、文句を言うとやってもらえなくなるので、その点は何卒ご容赦願います。
皆様お元気でおすごしですか?
今、私は不思議でしょうがないことがあります。
それはニュースなどで取り上げられて問題になっている、薬害 C 型肝炎訴訟の件です。
これは旧ミドリ十字が販売していた「フィブリノゲン」という止血の薬を使用した患者さんが、薬に問題があった為に、肝炎に感染してしまったという事件です。このフィブリノゲンは、人の血液を原料として作った医薬品で、製品の中に肝炎などになっていた病人の血液が混じっていたために肝炎になってしまったのです。アメリカ FDA は、1977年にフィブリノゲンが B 型肝炎感染の危険性があることから、製造認可を取り消しました。
当然、製造会社や国はこのことを知っていたもかかわらず、日本では製造を中止にはせず、フィブリノゲンに対して、 B 型肝炎を不活化処理することで対応したのです。要するにこの時に、全ての肝炎ウィルスに対応する SD 処理過熱製剤しなかったこと、そしてフィブリノゲンの回収が完全でなかったことから、更に C 型に感染した患者が出たことが話をややこしくしているのです。
なんせ昔の話ですし、ミドリ十字もなくなり(田辺三菱製薬に吸収された)、厚生省も変わり(厚生労働省)、担当者もいなくなっている訳です。
裁判も判決がコロコロ変わり、最後は国と患者の間で和解しなさいという事になったのです。おそらく国民はほとんどの方が「全部の患者さんを救済して」という気持ちであると思うのです。確かに国としては、前に述べた問題から、国の責任である期間は救済するけど、国が製造会社に指示した後は知らないというのも一理あることはあります。でもその為の和解ではないのですか?私が不思議であると思うのは、この問題に対して福田総理がリーダーシップをとらないことです。以前、薬害エイズの時の菅さんにしても、ハンセン病のときの小泉さんにしても、国民の考えに即した政治家は、全て国民から大きい指示を勝ち得た訳です。人気取りと言われても別にいいじゃないかと思うのです。この和解案は、政治的決断にかかっていると言っても過言ではないのです。
それに自民党がやることに、いつも文句を言っている野党の面々にもしっかりして欲しいと思います。特に野党とは言えないかもしれませんが、薬害エイズ問題を訴えて参院に当選した川田龍平氏や彼の母親には今動かないでいつ動くのといいたくなります。(水曜日に動きました。すみません。)
賠償総額 1,800 億円だって、グリーンピアにつっ込んだ約 2,000億円からみれば、国民は納得するはずです。
確かに年金とか、物価高とか、大きな問題であるとは思います。しかし、約12,000人と言われている薬害肝炎の患者達(一説には40,000 人とも)も救えないで、全国民の問題が解決なんて絶対にできるわけないと思いませんか。
注)今週は QVC 出演のため、火曜日に原稿を書きました。その為に、川田龍平氏の行動を正しく書けませんでした。でも本当に少し遅いくらいです。

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