大阪のカルロス・ゴーン 週刊柏﨑 第237回
新緑の季節となってきました。毎年書いていますが、実は私は今の時期が一番好きな季節で、緑の新葉を見て、新緑の薫風をあびるとなぜか元気になった様な気がします。
まあ、花粉症の人はこの時期たまったもんじゃないでしょうが、ここで宣伝をひとつ。クロワール茶を飲んで下さい。そりゃ花粉症の症状を治すのではなく、今からしっかり飲めば、多分、来年の春は「あれ?今年は花粉がでない!」という実感がありますよ。何事も元から改善が必要です(自信があります)。
今週の週始めAM6:30のQVCオンエア(ジンジャー)後、墓参りに行ってきました(私は月に1回は墓参りに行くよう心がけています)。
皆様、お元気でお過ごしですか?
先週、大阪で橋下知事が、大阪の市や区の首長に泣かされていましたが、私は橋下知事さんの今回の主張はある程度正しいと思っています。財政が破綻している組織がとるべき道は2通りしかありません。1つは収入を増やすこと。2つ目は経費を削ることです。自治体の収益というのは基本的に税金ですので、そうは急激に増やすことができない。そうすれば、人件費や光熱費、補助金などの経費を削ることは、当然の措置といえます。企業であれば、希望退職を募ったり、給料・ボーナスカット。そして、首切りといったリストラ策をとるのでしょうが、公務員は、一般企業のように簡単にリストラが出来ません。以前、日産自動車で、カルロス・ゴーンさんが、「私日本語解りませ~ん」と首切りや工場閉鎖、取引先のカットと、日本人経営者だったら、絶対に出来ないようなリストラを行った時に、日産社員や取引先企業や関係者が、「こんなんじゃやっていけない」とテレビで訴えていた姿と大阪の地域首長の姿がダブるのです。その後、日産の業績はV字に回復し、ゴーンさんは日本で名経営者として評価され、今ではフランス ルノー本社の社長にまでなりました。先週も書きましたが、第2次世界大戦で、全ての利権が白紙にされたから、日本の回復があったように、今までのしがらみを切ることが一番の方法なのです。
ですから、大阪においても様々な人間の声を聞いたり、今までの政策を繰り返していたら、絶対にダイナミックなことはできません。それらを考慮すると橋下知事の方針は正しいということです。ただし、問題もあります。なぜなら、彼は知事選挙を与党(自民+公明)の指示で戦ったことです。当然、マニフェストを掲げていたわけで、彼の方針は、与党からすれば、「話が違うんちゃう」という感じだと思います。与党にしろ、野党にしろ、政党の公認を受けるということは、政党を支持する票を得、お金を出してもらうという選挙においては一番しんどいことをサポートしてもらう訳です。ですからこれだけドラスティックな政策を実行するのだったら、彼は、政党の公認や支持というしがらみを持つべきではなかったと思うのです。汗をかき、涙を流して訴えていることを、マニフェストとして掲げ、府民に語りかけ、政党、即ち既得権と決別した無所属として選挙を戦い、知事として当選すれば、彼は大阪府にとってカルロス・ゴーンになった可能性があったと思います。橋下知事は、選挙期間中は、政権政党の支持を得て知事にならなくては、公約は守ることが出来ない、実行することが出来ないと訴えてきました。それが当選したとたん、政党の思惑とは全く違うことを叫び出したのですから、支持をした与党とか首長の方々は「こんなはずじゃ」という感じでしょう。元々弁護士という職業は、無罪になろうと有罪になろうと裁判には必要なポジションで、言ったことをすぐ翻すということにおいては、政治家の人より上手なのかもしれません。
追伸.
ゴールデンウィーク真っ盛りの5月4日、クロワール・アイ ネオという、全ての面がバージョンアップした商品がデビューします。多分4日は5回ほど出演すると思いますのでよろしくお願いいたします。