週刊柏﨑 第333回_鯨とクロマグロ
京都でも、ぽつぽつ早咲きの桜が咲きだしました。気温はまだ寒いのですが、会社の窓から見る風景は、明らかに春めいています。陽射しが柔らかそうだったり、緑が目立ってきたり、こうやって季節は巡っていくのですね。家に帰って気がついたら、もうほとんど梅の花は散っていました。
あと2週間もすれば、京都は桜の観光シーズンに入ります。去年は、新型インフルエンザの問題で大打撃でしたから、私の周りでも観光業に携わっている人たちは、本当にこの春のシーズンに期待しています。皆様、お元気でお過ごしでしょうか?
4月3日、4日のQVCさんのバースデーイベントの会場、幕張メッセは今までのビックサイトや横浜と比較して、とてつもなく広いのだそうです。当然、入場者数も多分すごいことになりそうです。皆様に会場でお会いすることを楽しみにしています。
日本という国は四方を海に囲まれていて、古くから水産資源を重要な食料として生活してきました。私が子供のころは、肉、それも牛肉というのは高価な食材であって、ビフテキというものはあこがれの食事だったというイメージがあります。
その中でクジラの肉というのは、学校給食に出たりして、その当時の貴重なタンパク源として重宝されていた訳です。当時はクジラという資源は、食用というよりは全世界が燃料や機械油用として利用しており、今でこそ捕鯨に反対しているアメリカやオーストラリア、ヨーロッパ諸国も、鯨油目的の商業捕鯨をしていたのです。
その結果、鯨の個体数は激減してしまったこと、そして鯨油自体も石油などの代替エネルギーによって、需要が無くなったことによって、人類と同じ哺乳類であるクジラやイルカを殺すことは悪というイメージが世界に湧き起こり、捕鯨禁止という流れになったのです。
捕鯨に関しては世界各国で賛否両論がありますが、私自身、別に取り立てて鯨やイルカの肉がどうしても食べたいという訳でもないですし、今の反捕鯨の流れは致し方ないのかなと思います。しかしながら、シーシェパードなどの反捕鯨団体の行動は、反捕鯨の流れ以前の話として非難されるべきことだと思います。
今回の、クロマグロのワシントン条約締結による国際取引規制というのは、この捕鯨問題とは明らかに違うものだと思います。希少動物や生物を保護する意味で、ワシントン条約というものが重要であることは理解しています。
そもそもクロマグロでも、大間とか、日本周辺で獲れる近海モノのマグロは、私達はめったに口にしないというか、多分一回も食べたことがないのかもしれません。しかしながら、大西洋産や地中海産のクロマグロとか、マグロの幼魚を育てた畜養マグロは我々庶民にとって一番口にしているクロマグロであると思います。これらの輸入黒マグロは日本に出回るマグロの約半数を占めているのです。
有名な料理評論家に言わせると、近海モノと言われているマグロにも、これらの輸入の黒マグロが入っているといい、これらを合わせると日本の黒マグロ市場は、大西洋・地中海のクロマグロ無しではやっていけない状況であるのです。
ヨーロッパでは、ICCAT(大西洋マグロ類保護委員会)が資源保護を行っていて、黒マグロの個体数が乱獲によって減少しないようにしっかり管理しています。それなのに絶滅の危機とはおかしいと感じます。
原因は「密漁が横行して絶滅の危機」ということだというのですが、これが即ちワシントン条約で保護というのでは、あまりにも短絡的であると言わざるを得ません。大西洋のマグロを日本へ輸出して外貨を稼いでいる国は多いのだし、今や日本を追い越す勢いで海産物、特にマグロを輸入しているのが中国です。
今朝の新聞で、ワシントン条約会でのクロマグロの輸出禁止案は、思ったより大差で否決されました。日本のロビー活動より、各国が中国に遠慮したという見方が多いのです。
そもそも、この大西洋クロマグロの輸出禁止案というのは、マグロなんて見たこともない人が多そうな、カジノで生計を立てている国が提案したのであります。もし、このようなはっきり言って理不尽な案件がまかり通るようなことがあれば、次はタコとか、サメと次々と海産物が食べられない世界になっておかしくはないのです。
それに今回は否決されましたが、こういう生物保護の流れは止まることはないと思います。
最近、近畿大学がクロマグロの養殖に成功しました。いち早く世界規模で対応して、日本の食卓を守らなくてはなりません。
あと2週間もすれば、京都は桜の観光シーズンに入ります。去年は、新型インフルエンザの問題で大打撃でしたから、私の周りでも観光業に携わっている人たちは、本当にこの春のシーズンに期待しています。皆様、お元気でお過ごしでしょうか?
4月3日、4日のQVCさんのバースデーイベントの会場、幕張メッセは今までのビックサイトや横浜と比較して、とてつもなく広いのだそうです。当然、入場者数も多分すごいことになりそうです。皆様に会場でお会いすることを楽しみにしています。
日本という国は四方を海に囲まれていて、古くから水産資源を重要な食料として生活してきました。私が子供のころは、肉、それも牛肉というのは高価な食材であって、ビフテキというものはあこがれの食事だったというイメージがあります。
その中でクジラの肉というのは、学校給食に出たりして、その当時の貴重なタンパク源として重宝されていた訳です。当時はクジラという資源は、食用というよりは全世界が燃料や機械油用として利用しており、今でこそ捕鯨に反対しているアメリカやオーストラリア、ヨーロッパ諸国も、鯨油目的の商業捕鯨をしていたのです。
その結果、鯨の個体数は激減してしまったこと、そして鯨油自体も石油などの代替エネルギーによって、需要が無くなったことによって、人類と同じ哺乳類であるクジラやイルカを殺すことは悪というイメージが世界に湧き起こり、捕鯨禁止という流れになったのです。
捕鯨に関しては世界各国で賛否両論がありますが、私自身、別に取り立てて鯨やイルカの肉がどうしても食べたいという訳でもないですし、今の反捕鯨の流れは致し方ないのかなと思います。しかしながら、シーシェパードなどの反捕鯨団体の行動は、反捕鯨の流れ以前の話として非難されるべきことだと思います。
今回の、クロマグロのワシントン条約締結による国際取引規制というのは、この捕鯨問題とは明らかに違うものだと思います。希少動物や生物を保護する意味で、ワシントン条約というものが重要であることは理解しています。
そもそもクロマグロでも、大間とか、日本周辺で獲れる近海モノのマグロは、私達はめったに口にしないというか、多分一回も食べたことがないのかもしれません。しかしながら、大西洋産や地中海産のクロマグロとか、マグロの幼魚を育てた畜養マグロは我々庶民にとって一番口にしているクロマグロであると思います。これらの輸入黒マグロは日本に出回るマグロの約半数を占めているのです。
有名な料理評論家に言わせると、近海モノと言われているマグロにも、これらの輸入の黒マグロが入っているといい、これらを合わせると日本の黒マグロ市場は、大西洋・地中海のクロマグロ無しではやっていけない状況であるのです。
ヨーロッパでは、ICCAT(大西洋マグロ類保護委員会)が資源保護を行っていて、黒マグロの個体数が乱獲によって減少しないようにしっかり管理しています。それなのに絶滅の危機とはおかしいと感じます。
原因は「密漁が横行して絶滅の危機」ということだというのですが、これが即ちワシントン条約で保護というのでは、あまりにも短絡的であると言わざるを得ません。大西洋のマグロを日本へ輸出して外貨を稼いでいる国は多いのだし、今や日本を追い越す勢いで海産物、特にマグロを輸入しているのが中国です。
今朝の新聞で、ワシントン条約会でのクロマグロの輸出禁止案は、思ったより大差で否決されました。日本のロビー活動より、各国が中国に遠慮したという見方が多いのです。
そもそも、この大西洋クロマグロの輸出禁止案というのは、マグロなんて見たこともない人が多そうな、カジノで生計を立てている国が提案したのであります。もし、このようなはっきり言って理不尽な案件がまかり通るようなことがあれば、次はタコとか、サメと次々と海産物が食べられない世界になっておかしくはないのです。
それに今回は否決されましたが、こういう生物保護の流れは止まることはないと思います。
最近、近畿大学がクロマグロの養殖に成功しました。いち早く世界規模で対応して、日本の食卓を守らなくてはなりません。