ダイエットの心構え 週刊柏﨑 第135回
木々の緑がまぶしい季節となってまいりました。
京都北山は、京都でも特に緑が多い地区なので、より一層、新緑の季節を実感することが出来ます。
この時期の移動手段は、自転車。私は今の京都が年内で一番好きです。皆様、お元気でお過ごしでしょうか?
先日、「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」に40〜74才までの男性2人に1人、女性5人に1人が該当または該当する恐れがあると、厚生労働省から発表がありました。これは、予備軍まで含めると、なんと約1960万人になるらしいです。
男性の比率が多いのは、男性の方が脂肪が内臓につき易く、女性は、皮下脂肪となるからですが、いずれにしても、至急ダイエットが必要であることは、間違いないところです。
前回、私達が太ったり、体重が落ちないのは、使うエネルギー(カロリー)より、取り入れるカロリー(食べる量)が多いからと述べましたが、日々の生活をふり返ってみて、いかがでしょうか?
そして、皆様、ご自分の体のことについて、どこ迄理解していますか?
毎日せめて体重計に乗って、自分の体重がどのように変化しているかくらいはチェックしなくてはなりません。カロリー過多の生活をしていれば、必ず体重(体脂肪)は増えるのです。
では、どうすれば人は、痩せるのですか?
(1) 食事の量を減らす
(2) 一生懸命、運動する
要するに
「食べ物で取り入れるカロリー − 消費するカロリー 」
をいかに0からマイナスにするか、これしかダイエットすることは出来ません。
これが人間のメカニズムです。
(1)の「食事の量を減らす」
ほとんどの自己流ダイエットは、この方法です。
この方法は、初めはうまくいきます。当然摂取カロリーが少なければ、人間は、蓄積した体の脂肪を燃やして活動するエネルギーをつくり出します。
しかし、何回もいいますが、人間の体は、本当にうまく出来ていて、摂取カロリーが少ないと自動的に省エネ型の体になっていきます。
すなわち、頑張って食事制限をしても体に貯えた脂肪を使わない様になります。ダイエットすると、1ヶ月位すると統べて体重が減らない時期がきます。人によっては食事制限をしているのにもかかわらず体重が増えたりします。
ほとんどの人は、自己流ダイエット法をここで、ギブアップしてしまうことが多いのです。
いかがですか?よくダイエット健康食品で、1〜2ヶ月で体重がいっきに10キロ以上も減っているグラフが出る場合がありますが、私の知っている限りこんな減り方をするタイプの人は、まずいないと言って良いと思います。
それ程人間の体というものは、体に脂肪をつけて緊急時に備えるという宿命づけられたものなのです。
(2)の「一生懸命運動する」
これも皆様、一回は試しているのではないですか?
私の実家にもぶら下がり棒とか、お腹にあててブーンと振動させる器具とかが、ほこりをかぶって物置きに放置されています。
運動には、有酸素運動(ウォーキング、自転車こぎなど)と無酸素運動(マシンを使ったウェイトトレーニング)があります。
有酸素運動の利点は、長時間することで確実に脂肪を燃やしてくれること。汗を大量にかくことです。
また、無酸素運動には筋肉をつけて基礎代謝を上げるという利点があります。
いづれにしても、体に全く負担をかけない位の運動で、得られるものは「自己満足」だけです。
ちなみに体の脂肪を1kg減らすには、約7000kcalをマイナスにしなければなりません。これは、30分のバイクトレーニングで約1ヶ月分です。
燃焼型サプリを摂るだけで、どうなるものでもありません。
ダイエットというのは、甘いものではない
これを理解して下さい。
しかし、不可能ではないのです。
私が提唱するダイエット法を次回にお話します。