週刊柏﨑 第270回_靴とタマゴ
今年も残すところ約2週間となりました。まさに光陰矢のごとし。あっという間の1年でありました。11月、12月と、QVCさんに出っ放し状態でありましたが、来週の3回のオンエアで今年は最終となります。暖かいんだか寒いんだか今ひとつはっきりしない今年の冬でありますが、今のところは暖冬といえそうです。
京都では市内北部でカメムシが大量発生した年は大雪となるという統計があります。今年はカメムシが大量発生していますので、今のところ全く雪は降っていませんが、今後どうなるのか結構興味津々です。
先日、アメリカのブッシュ大統領がイラクを電撃訪問し、その記者会見でブッシュさんに靴を投げつけた勇気あるイラク記者が話題になりましたが、すばらしいコントロールだったのが非常に印象的でありました。アジアではタマゴ、中東ではクツというのが、頭に来た時の小さな報復方法であるのですが、20年程前の証券会社にいた頃、台湾で損をさせてしまった顧客からタマゴを投げつけられたのを思い出してしまいました。 皆様、お元気でお過ごしでしょうか?
靴投げつけ事件では、その後、アラブの大金持ちがこの靴を10億円近い値段で買うとかいう話を聞きましたが、その後どうなっているのでしょうか?
今週、原油価格がとうとう1バーレル=40ドルを割って、35ドルまで下がってしまいました。この価格は原油価格の高騰が始まった当初の価格を大きく下回る価格で、しかもこのところの円高を考慮すると、1リットル当たり20円という水準なのです。これに、今でも納得のいかない暫定税率を含む、ガソリン税が約50円強。要するに今は80円代でガソリンを売れる環境であるのです。有難いといえば有難いですが、それでも多分、ガソリン消費は上がらないのだと思います。
今年の初め、あのドバイのホテルやビル群をTVで観たり、ロシアや中東などの産油国の金満ぶりを聞くと、近い将来に原油価格が下がると思っていましたが、これ程までの暴落は少し驚いています。日本やアメリカのバブル同様、おごれるものは久しからずなのです。今迄、おごれる様な立場になったことがない、柏崎でございます。
さて、ミシュランガイドブックが日本で広く認知されるようになり、このところ本屋に立ち寄ると入り口などの目立つスペースを、いわゆるグルメ本が占めるようになってきました。当然、買う事はありませんが、パラパラと立ち読みをすると、和洋折衷、様々なレストランとか料理屋などが料理の写真と共に掲載されているわけです。 元々、ミシュランガイドブックに出ているような料理店は、どんなジャンルの店でも私なんかはお呼びでないので、私が参考にしているのはラーメン屋とか定食屋などのB級グルメで、自分としては、たまには行ってみたいなと思うことがあります。
ただ東京でも京都でもお客さんと会食する時、いわゆる接待の時は急いで本屋でグルメ本を立ち読みしたり、インターネットのグルメコーナーでお店を探したこともあります。その時、まあラーメンや定食だったら余り美味しくなくても許せても、一人当たり10,000円以上だったら、何か納得できないという事があるのです。 実際、有名な料理評論家とか芸能人が、ここは値段もほどほどで味も美味しいといっていた店が、行ってみると値段がバカ高くてあまり美味しくないという事が何回かあるので、どういう基準でそういう本を出しているのか非常に疑問です。
確かに、今の一億総グルメといわれている時代、こういったガイドブックは大きなマーケットであり、聞いたところによると、店側から金銭や特別サービスを受けて店側の便宜をはかっている料理評論家や、フードジャーナリストもいるという事です。 そういう風潮なのか、不況が原因か、今年のミシュランガイドは相当売れ残っているみたいです。 そう考えると昔、香港での駐在員時代、寿司やラーメンなどのガイドブックを見て「ああ食べたいなぁ・・」とか「日本帰ったら絶対行くぞ」とか頭の中で思い巡らせていたように、あくまでもガイドブックを「こんな料理屋でこんな料理食べたい」と想像していた方が、ガッカリもしないし、懐にも確実に優しいと思います。