週刊柏﨑 第686回_トクホも結構いい加減かも?

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各地で桜が開花したという話を聞くようになってきました。

エーエルジャパンは京都の北山植物園のそばにありまして、桜の季節になりますと混雑するのですが、近辺の鴨川の川辺の桜も含めて、まだまだ桜の花は咲いていないようであります。

先日、仕事で北陸から長野に行ってきたのですが、こちらは結構な雪が積もっていまして春が来たとは、お世辞にも言えない訳でありまして、日本全体で見ればまだかなり寒いですな。

ただ、あと一週間もすれば日本至る所で桜が開花しまして、京都は物凄い人出の桜シーズンに突入します。

今年も残った梅と開花した桜が同時に見ることが出来ると思います。

ここのところの京都は常に内外の旅行者で溢れていまして、多分、清水とか嵐山界隈はとんでもないことになりそうです。

京都にお越しの際は覚悟しておいで下さいね。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

今年前半の流行語間違いなしの「忖度」でありますが、この「忖度」をめぐって森友学園問題は収まりそうもないです。

あるテレビコメンテーターが言っていましたが、今の森友学園問題の中に潜む大きな闇を、この「忖度」という言葉を使う事で問題そのものを矮小化していると言うのです。まあ、まさしくその通りでありますな。

「忖度」というのは他人の心を推し量ることを言いますが、簡単に言いますと、相手に対して気を利かすということです。

まあ、10億円近い土地をタダ同然にしてくれて、無理やり小学校開設の認可を下ろすというのが今回の忖度の内容でありますから、よっぽど凄い人が森友学園問題には関与しているのでしょうね。

だって私になんて忖度なんて絶対に無いです。

多分、渦中の籠池氏だってそうです。そうであるのなら、今回の問題の一番の目的は、この小学校を造ることであるような気がします。

あくまで、憶測でありますが。

WBC(ワールドベースボールクラッシック)が終わりました。

優勝は日本を準決勝で破ったアメリカでありました。

一言でいえば、日本はとっても良くやったということです。

WBCは今回で4回目の開催でありますが、以前は日本や韓国が熱くなっているだけで、アメリカや、ドミニカなどの多くのスタープレイヤーを抱える国々のWBCに取り組む本気度がいまいちであったのです。

ところが、前回大会くらいから各国が本気度を増してきて、実際に前回大会優勝のドミニカや準優勝のプエルトリコなどでは日本を凌ぐ位の注目度でありまして、この両国でのテレビ視聴率は80%を超えるほどで、日本より遥かに人気も取り組み方も違います。

それに今回はアメリカが重い腰を上げてきた感がありまして、メジャーリーグのスタープレイヤーを並べてきたのです。

ですから、アメリカやドミニカなどの選手の総年棒だけみても数百億円を軽くオバーするぐらいで、これらの国々の力は日本よりかなり上であったのです。その中で、前回同様ベスト4でありますから、日本は善戦であったというのが正気なところでしょう。

今週号の週刊新潮で特定保健用食品、いわゆるトクホについて特集を組んでいます。

トクホというのは、1991年に国民の健康増進を目的としてスタートした制度であります。トクホ製品は、製品ごとに有効性や安全性について審査を受けて、製品の表示について消費者庁の許可を得なければなりません。

あの人がバンザイというか背伸びしているようなシルエットのロゴはお茶やヨーグルトなど様々な食品に使われていて、今や市場規模は6,391億円と一般市場薬の規模を上回る程です。

新潮の記事は「トクホの大嘘」と銘打っていて、トクホは国とメーカーによる壮大な消費詐欺と断言しています。

私達が携わっている健康業界に於いて、トクホというのはエーエルなどの弱小メーカーから見ると、とても敷居が高いカテゴリーであります。

何故ならトクホに取得するにかかる費用や時間は勿論、かなりハードルが高いのです。

トクホにかかる費用は数千万から億と簡単に我々が取れるものではありません。

ですから、トクホマークがついている商品を見ると、花王であるとかサントリーやキリンなど規模が大きい企業ばかりでありまして、消費者からすれば確かに表示されている効果、効能を信じるのも無理がないことです。

ただ、この週刊新潮の記事を見る限り、その効果、効能の根拠はかなり疑わしきものが多く、大嘘とまでは言いませんが、眉に唾を付けて聞いた方が良いと言う内容であります。

トクホの場合表示する効果、効能をもたらす関与成分についての「根拠論文」と実際に身体に摂った場合の試験結果を届出なければなりません。

新潮によりますとこの根拠論文はいい加減と言っても過言ではなく、痩せるというお茶や清涼飲料水の殆どに入っている難消化性デキストリンなどは、難消化性デキストロン販売シェア日本一のメーカーが作った根拠論文をどこも基にしてトクホを申請しています。

また製品の人体実験にしても関与成分を摂ったところで大きな変化は認められず、どちらかと言えばほんの少しの誤差をさもこれを摂って大きく変化したがごとく表示しているトクホばかりでありまして、これでは国がメーカーにお墨付きを与えて販売に協力していると言われても可笑しくありません。

まあ、審査が厳しいトクホでさえそのような状況でありますので、あくまでメーカーの責任で効果、効能を謳い、消費者庁は認可だけで機能性にについて全く責任を取らない今話題の機能性表示食品については、もっとお寒いものなのか?と言いますと私は機能性表示食品の場合は、その機能性関与成分によってはいいものとそうではないものとがあると思っています。

機能性関与成分でも必須栄養素、即ち体内で造れないで加齢とともに減っていく成分、例えばルテイン、ゼアキサンチンやDHA、EPA、コエンザイムなどは減っているのをしっかり補えば、確実に体感を得られると思います。

ただ、トクホ同様痩せるとか眠れる、などという製品は、あくまで薬の作用であって、トクホでさえ難しいことを機能性表示食品で叶うかというと相当難しいと言わざるを得ないでしょう。

ただ、プラセボと言って、こういうもので人は本能的に効いたように思いこみ、結果、効果があるということも有る訳で、一概に全てを否定することは無いと思っています。

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