週刊柏﨑 第276回_この時代に求められるもの

今年の冬は暖冬という人がいるのですけど、個人的には歳をとったからなのか、とても寒く感じるのです。若い時、絶対にはかないぞ!と思っていたパッチも今は必需品になっているし、確実に厚着になっているのです。特に今は100年に1度の大不況であるそうなので、フトコロも含めてより一層寒さが身にしみるわけです。
毎週のようにふれている派遣切りの件ですが、なんでも3月末までには、40万人の派遣社員の方が失業するそうです。今週の新聞ではなんと全世界では2億3千万人の方が職を失うという驚く数字が発表されました。日本の全人口の約2倍の方が職を失う、とんでもない時代になってしまいました。病気知らずの健康体、この時代では絶対に求められる条件です。
先日、ある新聞を読んでいたら、面白い記事が。
「アメリカオバマ大統領と日本の麻生首相は行動力や人気では全く違うが、共通点は、共に漢字が読めない」
・・・皆様お元気でお過ごしでしょうか?柏崎です(笑点風に)
さて、日々のニュース、新聞などを見ていて、自殺に関する報道を見ない日はありません。先日も部活を休んで教師から体罰を受けた中学生が自殺をしました。日本というのは、世界に名だたる長寿国である反面、世界でもトップクラスの自殺大国で、アメリカの2倍以上の比率で、毎年自らの手によって命を絶っているのです。
昭和54年から平成9年までは、1年間の自殺者は2万人でずっと推移していたのですが、平成10年からは3万人の代になって、今日にいたるまでそれは続いています。年代別では60歳以上が14,000人以上と、一番多いのですが、私と同世代の50~59歳の方が7,000人近く、40~49歳が約5,000人となり、年齢が高くなるほど自殺者の数も多くなっています。
報道されている自殺者の自殺原因は圧倒的に経済・生活問題なのですが、実は健康問題がダンゼン1位で、45%以上は自分の健康問題に悩んで自殺してしまっているのです。
しかしながら、本当に体が悪いといって命を絶つ人が多いのなら、私なんかはいくつ命があっても足りないし、大学の友人なんかも誰一人いなくなってしまいます。
私は、本当の原因はストレスにあると思っています。ここ10年位は新自由主義などといって、終身雇用が崩壊したり、弱者と強者(負け組・勝ち組)の色分けがはっきりすることによって、心理的にとっても不安定な社会的ストレスを受けている人が増えているのです。健康的問題であるとか、経済的問題、その他様々な自殺の原因となる諸問題が根っこになって、心の病気、特にうつ病の状態になって、衝動的な行動に出てしまう、それが毎年こんなに多い自殺者となってしまうのです。
以前私の友人のコンサルタントが大企業のメンタルヘルスのシステムを導入していましたが、彼が言うには、これからの企業の健康管理は体よりもむしろ心の方が大切になると言っていましたが、正にそういう時代になっているのです。「うつ病は心の風邪」などといわれて今は、うつ病は特別な病気ではないのです。しかしながら、まだまだ周りの人はうつ病を「甘えているから」などと軽く見ていたり、「精神的に違う」と特別に扱ったりしているのです。
病気である以上、ちゃんとした治療法や薬があるのですから、しっかりとした処置がとっても大切であるとおもいます。
仕事や職業生活に関して「強い不安、悩み、ストレスがある」と答えた方は約62%にも上っています。それが小学生や中学生などの児童にも及んでいるんです。100年に1度の大不況といわれ、今までで最も不安やストレスを感じる時代であると思います。先進国で一番の自殺大国ということは、日本が先進国で、一番生きていくことに不安な国だということなんです。日本の政治は絶対にこういう状況を変えなくてはなりません。仕事をリタイヤしたお年寄りの自殺が一番多いなんて、悲しすぎると思いませんか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする