食品添加物     週刊柏﨑 第127回

今週に入っても寒い日が続きます。
週初めは、日本中に雪が降ったりして、桜の開花も遅れそうな今日この頃。
皆様、お元気でお過ごしでしょうか。
3月14日はホワイトデー。バレンタインデーにチョコと焼酎を女性社員から頂いた私は、約2~3倍ほどの利回りの商品を嫁に買ってもらって返還致しました。
ホワイトデーの語源を見ると、バレンタインデーの語源由来のバレンタイ司祭の殉教から1ヵ月後に祝福された男女が、改めて2人の永遠の愛を誓い合った日とありますが、まあ、これもバレンタインデーと同じ、菓子組合の販売促進キャンペーンみたいなものでしょう。以前はなんかマシュマロをお返しにプレゼントしたとありますが、チョコレートと違って、こちらは日本にあまりなじみのない菓子ということで、浸透度はいまいちの感じがします。
話が横道にそれましたが、先週、大阪のOMMホールで行われた自然食の展示会に行った際、「食品の裏側」という本を買ってきました。
この本は、元食品添加物を売り歩くトップセールスマンだった若者が、自分がプロデュースしたミートボールを食べている我が子を見て、思わずその皿を取り上げてしまったということから、自分の仕事に疑問を持ち、その仕事を退職して書いたというものです。
その内容を見ると、今の食品というものに対して、全く信用ができなくなるというか、見方が180度変わってくると思います。
私は、以前から、このコラムで化粧品を買う時は、まずラベルをひっくり返して、中に入っている成分を見ましょう、その成分が全く書いていない医薬部外品は、始めから買うのはやめましょう、と述べてきました。
しかし、化粧品はまだ皮膚につけるもので、食するものではありません。
しかし、食品添加物というのは、口に入れるものです。
日本人平均で年間約4キロの添加物を食べているそうです。
しかし、この若者は、その添加物を悪と捉えている訳ではありませんし、私も同意見です。やはり、添加物があるから便利(日持ち、短時間調理、味付けなど)になった訳で、これを全て否定することには、現在に於いて不可能であると思います。
ただ、この本の中で、私自身が納得し、これから気を付けようと思った事、それは、「安いものだけに飛びつかない」――安いものには理由があるということです。
私の会社も物を売っている商売ですので、よく理解出来ますが、昨日まで500円で売っていたものを、380円で今日からずっと売ろうと思ったら、商品の内容を変えざるを得ないということです。(特に食品については)この若者も本の中で、500円の時と利益は変わらず、380円のものを作る、それが、添加物を売るプロの仕事と言っています。要は、材料の質を落として、その分安価な添加物を駆使して「それなりのもの」を作り上げるのです。そして、私も含めて、多数の方々がその「それなりのもの」を安い、ラッキーと思って買ってしまうのです。
この本を読み終わって、コンビニに昼食を買いにいったのですが、裏をひっくり返して見ているだけで、何も買わずに帰ってきてしまいました。
ただ、これではいけないと思うのです。
だって、今の社会は食品添加物をよく理解して、その上で食するという前向きに向き合うということが必要であるからです。
この本については、この後、2~3回に分けて紹介していきます。

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