おばあちゃん       週刊柏﨑 第145回

先週から降っている雨がやみません。
全国各地では、土砂崩れや河川崩壊などで、被害にあわれている方が多数出ています。
京都では、7月17日までに行われた祇園祭りが、大雨で、いつもは観光客や市民でごったがえすところが、例年より20万人以上見物客が減った模様です。
(ニュースを見る限り、そんな感じはしなかったですが。)
ビニールで覆った太鼓とか装車、はっきり言って興ざめです。
このままでいくと、梅雨明けは、8月になる可能性が出てきているようです。
(甲子園大会の開幕までに、全国の予選が終わってなかったりして。)
日本中ではっきりしない日が続いている中、皆様、いかがお過ごしですか?
 
いきなりですが、私は、お年寄りが好きです。
特に一般におばあさんといわれるタイプにはことさら、その傾向が強いのです。
私は東京の大田区洗足池という処で生まれ育ったのですが、物心ついた頃から私は、いわゆる「おばあちゃん子」でした。
我家にいた「おばあちゃん」は、実は父親のおばあちゃんで、要するに私から見ると「ひいおばあちゃん」で、毎日そのおばあちゃんに小遣いを貰い、面倒をみてもらっていたのです。
私は、4歳の時から、洗足池にある通称「池の保育園」に通っていました。
保育園というのは、共稼ぎであるとかの諸事情で、どうしても子供の世話を1日中パーフェクトにみられない人達が預けるということは、後になって知ったのですが、バリバリの専業主婦の母親と、そこいらに沢山の借家を持っていたハイカラなお金持ちのおばあさん、という今だったら、絶対に書類選考で保育園への入園を拒否される環境にもかかわらず、私が保育園に夕方迄預けられていた原因、それは、私がそれだけ悪かったからです。
その保育園には、毎日、おばあちゃんに手をひかれて通園し、夕方、またおばあちゃんに迎えにきてもらって帰る、ということを繰り返していました。
そのおばあちゃんは、無類のすし好きで、それも「にぎり」ではなく、あの「ちらし」と呼ばれる重箱の中に魚とか玉子焼きなんかがきれいに入ったもので、保育園が休みの時は、ほぼ間違いなく私をつれて近所のすし屋に行っていました。5、6歳の子供の分際で、私はどこどこのすし屋の「ちらし」がうまい、などという、小生意気なことをいえるくらい、「ちらし」という食べ物についてはうるさくなっていました。
いつもきちっとした着物を着ていて、遠出する時は、いつもハイヤーというハイカラだったおばあちゃんは、私にはとても優しく、私の父親もおばあちゃんの力で医者になったくらい、教育熱心な人でした。そのおばあちゃんは、私が小学校3年の時に亡くなりました。私にとっては、本当に一番大切だった人を失ったくらいショックでした。
当時の私は、とっても悪ガキで、そのおばあちゃんに本当に迷惑ばかりかけてきました。それだけにお年寄りをみると、何とかしてあげたい、という気持ちが強くあります。
クロワールのお客様も、そのお年寄りの女性が沢山いらっしゃって、私のことをかわいがってくださるのもそういう生い立ちがあるからかもしれません。
 
追伸.
先日のQVCでのお茶のTSV、田代さんの炎の様なトークを聞いて、クロワールプラスがどういうものかも解らず購入したお客様から(5~6名)、「これは一体なんなの?」というお問い合わせを頂きました。
田代さんは本当にすごい方です。ハイ。

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