週刊柏崎 第851回 元凶は元気なコロナ感染者 

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先週末位から急激に冷え込んできています。朝晩の陽気はもう冬ですな。何でも来週はもっと寒くなるそうで、師走は関東に毎週のように出張なので、現在のコロナ大爆発は頭が痛いです。京都は紅葉が見ごろでありまして、この連休の嵐山などの紅葉の名所は物凄い人出あったようです。私は先週のこのコラムで宣言しましたように連休中近所の銭湯に行ったくらいで、外出自粛をしておりまして、京都の人出のことも、テレビのニュースで知る位でした。まあ、ここにきてGOTOトラベルやEATの見直しがされるようですが、沢山の人出を促すGOTOが新型コロナウィルス感染の第3波の原因になっているのは明白ですので、間早停止も矢も負えないことですな。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

菅首相は国会でGOTOトラベルでのコロナ感染は大したことが無いと言い張っていますが、なら何でGOTOをペンディングにするか理由が分かりません。
海外では、日本人の自殺者数の方が、新型コロナウィルスによる死亡者数より多いことに驚いているそうですが、実際私もそうです。日本に於いてコロナで亡くなった方は2000人にも満たないのですが、10月1ヵ月間の自殺者は2153人です。毎年2万人以上の方が自ら命を絶っています。このコロナ渦、女性の自殺者が80%近く増えていまして、「メンタルヘルス、パンデミック」というそうです。日本ではこれまで女性や子どもの社会的地位や権利が低すぎると議論されてきましたが、コロナショックが引き金となり、まさにその層が被害を受けている状況にやるせない気持ちです。
今さらですが、安倍元首相事務所が主催した「桜を見る会」の前夜祭を巡り、安倍氏側が費用の一部を補てんした事、そしてその際、会場のホテル側から受け取った領収書を廃棄していた疑いのあることが関係者の話で分かりました。まあ、誰が考えたってニューオータニなどの有名ホテルで宴会をして会費が5000円ポッキリなんて有り得ない訳で、何でこんな時間が経ってからそれが判明するなんて私には分かりません。今回はあの東京地検特捜部が動いていますが、日本で司法がしっかり動いていることを見せて欲しいですな。それにしても日本国の最高責任者である内閣総理大臣が国会という公の場で平気で嘘をつくなんて、憤りと言うより悲しくなります。
昔、私が証券界にいた時ですから30年以上前のことです。私が在籍していた証券会社の社長が元大蔵省出身の代議士の後援会長をしていました。その代議士が落選しまして、その後捲土重来、再び衆院選挙に立候補した訳です。その代議士の選挙区は東京の目黒、世田谷区でありまして、当時私は目黒区に住んでいましたので、会社を通じてその代議士の決起パーティーに駆り出されたのです。確か、場所は新宿のグランドハイアット、まあ安倍首相が使ったニューオータニやインターコンチネンタルホテルと比べても遜色のない有名ホテルです。このホテルのパーティールームに100人程の目黒、世田谷在住の有権者が集められ、前半は椅子に座って候補者の話を聞きまして、その後席を移して豪華な食事、勿論アルコールなど飲み放題です。帰りには、その先生の書いた本とお菓子の詰め合わせのお土産付きです。これで会費は幾らと思いますか?多少物価は現在と違うかも知れませんが、何と驚きの2000円です。記憶では、その場で候補者事務所から会社宛の領収書を受け取ったと思います。その頃、毎週のように開催されていた現役の代議士のパーティーのパー券は20000円が相場でしたので、破格であります。今の政治資金規正法などを考えれば完全に違法でありますが、こういう政治の世界での「違法の常識」が連綿と続いているのですね。広島での選挙で買収工作をしたとして裁判中の代議士夫妻しかり、当事者からすれば「何で俺たちだけ」という気持ちなのでしょう。こういう悪しき風習は止めるべきだし、私達有権者がしっかり監視することが必要です。
新型コロナウィルスの第3波ですが、どうも収拾がつかなくなってきました。毎日のように発表される全国のコロナ感染者数、その数の多い、少ないに一喜一憂しているのは政府や地方自治体だけであって、最早一般ピープルからすればどうでもいいんじゃないかと考えている方が多いのではないかと。
私が見る限り、コロナに必要以上にビビっている人達と全く意に介していない人達と極端です。
それに、現在の日本のPCR検査数を考慮すれば日本全体のコロナ感染者数はこんなもんじゃないでしょう。コロナより経済重視ということでGOTOキャンペーンを実行したのですから、仕方がないとは国や地方自治体は口が裂けても言えません。だからか、第3波でコロナ感染者が増大してくると、再び緊急事態宣言を国が決めるか、地方自治体の知事が決めるか、お互い財布の中を見乍ら牽制しています。まあ、財政状況が夕張の次にやばくなっている京都としては国に発令して欲しいと思っているでしょうね。兎に角、第3波で以前と違っているのは重症患者数が増えているのに医療機関の受け入れ態勢が全然整っていないことです。4月にコロナ感染者がいきなり増えて、全国的に医療崩壊になりそうだったのに、今に至るまで全くと言いませんが、医療体制が増強されていません。まあ、日本の場合いつも出たとこ勝負みたいなところがあって、国がこの国家的危機に対して計画的に機能していません。今からでも遅くないので、医療機関にしっかり予算を付けて、人と設備を整えるべきです。
この新型コロナウィルスの怖いところは、家庭内感染や濃厚接触感染という原因が判明している感染者が僅かで、殆どの陽性になった感染者は自分が感染するとは思わなかったと口を揃えて言うことです。要は、いつ、どこで誰から感染したか全く分からないのです。
外出して、人と接触すれば誰だって感染の可能性があるのです。今年のインフルエンザは例年に比べて90%以上減少しています。マスクしてソーシャルデスタンスを取って、手洗いをすればインフルエンザは抑えることが出来ますが、コロナは出来ないのです。個人的にですが、このコロナを抑えるためには「元気なコロナ感染者」を洗いざらい見つけるしか無い訳で、中国のように武漢の全市民のPCR検査を短期間でするようなことが出来ない日本は八方ふさがりです。何とかこの危機を乗り切って欲しいと祈るだけですね。私は出来る予防をして気を付けるだけです。

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