【第933回】コロナ後の日本に求められること

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10月も半ばを過ぎると、一気に冷え込んできました。先週まであった自室の扇風機をしまって代わりに電気ストーブを出しました。日本には春夏秋冬という四季があるのは承知の通りですが、最早長い夏と冬の二季しか無くなっていますな。

あと二ヶ月もしたら今年も終わるなんて、ホント想像もつかないようなスピードであります。

エーエルジャパンの在る京都北山はハロウィンの用意一色で、これが終わればクリスマスと予定通り回っていくのでしょうが、もうすぐ70歳のおじいちゃんには、関心が無いことです。

このところ京都は外国人観光客が多く、街中を歩くと一瞬ここはどこの国かと思うほどです。京都駅のみどりの窓口は常時外国人旅行者で長蛇の列が出来ていて、ピーク時はチケット買うのに30分以上かかったりして、出張などの時は正直イラついたりすることも有ります。今は、携帯からEチケット登録してネットで購入しています。

これから京都は秋の観光シーズンに突入して多くの国内観光客がお越しになると思いますが、くれぐれもJRチケットは事前にお買い求められるようになさってくださいね。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

現在、日本ではインフレが進んでいます。インフレというのは簡単に言うと「モノの値段やサービスの値段が上がること」です。今迄、日本はずっとずっとデフレでモノの値段が下がってきました。一般的に、デフレ時は経済の成長率が低く、給料も上がらない、要は世界の負け組なってしまうという訳です。そこで日本は、人為的にインフレに誘導しようと金利を下げて、市中にお金をバンバンまきました。要は「ゼロ金利政策」これがいわゆる「アベノミクス」です。実際のアベノミクスは3本矢と言われる政策をあげていましたが、「機動的な財政政策」、「民間投資を喚起する成長戦略」という二本の矢についてはいずれも中途半端に終わったと思います。ただ、有り余ったお金は株式市場や不動産に回り、これらの市況回復には大きな影響を与えました。

ただ、株や土地の値上がりは一部の裕福層や大手企業を潤わせましたが、多くの国民への恩恵は大きく無かったとうのが実情です。それでも長かった「アベノミクス」の時代に、日本の底力で何とか成長期に入ろうとした時も有ったのです。しかしながら、それを妨げ、再び景気を水面下に押し下げたのが2回実施した消費税増税です。消費税の増税は、経済成長の車輪とも言われる個人消費に冷や水をかけてしまいました。

まあ、実際に世界の成長から取り残された日本ですが、それでも円の価格が1ドル=110~120円程度で安定していたのが私はずっと不思議でした。私は、以前からこのコラムで給料が上がらない日本では、ものの値段が下がるデフレは決して多くの国民とって悪い事では無いと言い続けてきました、だって無理にインフレにしても景気は良くなる訳でも無いし、ましてや給料が上がる訳でも無い、最悪、景気が悪く給料が上がらないのにモノの値段が上がると言うスタグフレーションという状態になっちゃうからです。

この日本にとっては不安定ながら、それなりに居心地の良い状況も大きな出来事から転換期を迎えます、

何かと思います?ハイ「コロナ」です。コロナは瞬くまに全世界を覆い、全てのモノを機能不全にしてしまいました。毎日、何百万人ともいう人が感染し、何万人ともいう人が死亡していくのです。予防法は「出歩くな」「人と会うな、話しな」位しかないし、感染しても「薬は無い」、ただ「寝てるだけ」です。それで容態が悪化しても病院は一杯で入れないというのですから、そりゃ、当然世界経済は完全に止まった訳ですね。世界各国は莫大なお金で国民の生活をサポートしました。お金が廻るように金利も下げました。日本でも国民に一律給付金を出したり。企業の休業補償をしたりしました。

それでも、このコロナも終わりが来ます。まあ、コロナは無くなった訳では無いですが、一応世界各国は終わったことにして、日常を取り戻して来たのです。当然、多くの国はばら撒いたお金を回収すべく、経済を回す訳です。コロナ前まで、順調に成長

していたアメリカやヨーロッパの国々の景気は短期間で回復していき、インフレが進みますので、それを回避する為に、金利を上げることになった訳です。

さて、我が国はどうでしょうか?日本も同様に無理くりコロナを終息させました。日本は前述したようにコロナ前はデフレ状態で金利もゼロで経済成長も殆どしないような状況でありました。コロナ後、そりゃ景気はなんぼか回復傾向であったものの、中々コロナ前にも届かないのです。当てにするのはインバウンド、外国からのお金だよりです。アベノミクス」の考えでは更に金利を下げたいのですが、何せ金利はゼロこれ以上下げることは出来ません。アメリカやユーロの金利はドンドン上がっていきます。それだけ景気が良いのです。世界中の銀行やファンドなどの投資家は当然1セントの金利も付かない円を売って、ドルやユーロに変えて運用します。当たり前です。今のまま、何もしないでいればいずれ円は更に下落して、日本の物価はドンドン上がり、国民の生活は苦しくなります。今絶対に日本がしなければならないこと、それは人口を増やすことです。

さもなければ日本は下流国として生きていく覚悟を持つことすな。色々な考え方は有ると思いますが、真剣に今の日本の弱さに向き合い、改善していかなければならない時です。

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