週刊柏﨑 第668回_正しい糖質制限だけには頼らないでくださいね。

10月に入りました。

朝晩は、本当に涼しくなっているのですが、日中は連日30度近くまで気温が上がりますので、秋という感じがしません。

ただ、毎週のように日本を直撃してくる台風の後は確実に気温が下がっていますね。

10月6日で、私も61歳になりまた。昔60過ぎと言ったら隠居して悠々自適の生活を送るというイメージがあったのですが、暫くは頑張って仕事に励まねばなりません。

日本は平均寿命が女性は87歳、男性が80歳と世界一の長寿国であります。

現在、注目されている健康寿命でありますが、健康寿命というのは、身体的に何不自由なく生活を送れる期間のことであります。

実はこの健康寿命が今男女共に70歳代であります。

即ち世界一長生きしても、平均寿命から健康寿命を引いた十何年間は寝たきりであるとか、老人性痴ほう症であるとか自立できない可能性が高いということであります。

理想的には寿命と健康寿命が一致することですが、中々難しいのが現実なんですね。

まあ、その為には歩いたりして身体を動かしたり、バランス良い食事をすることはとても大切なことです。

エーエルジャパンが皆さんに提供する品物は、皆さんがいくつになっても健康的に生活が送る為に必要な成分を、品質と配合そして安全性にとことんこだわり造っています。

だからこそ多くの方々に体感となって表れていると思います。

だからと言っちゃ何なんですが、出来ないことはやりません。

サプリを摂って、痩せるとか、眠れるとか勿論個人差がありますが、これは明らかに薬理作用でありましてサプリで出来る範疇ではありませんな。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

毎年恒例のノーベル賞の選考期間であります。

まあ、ここのところ毎年本命と言われている村上春樹氏がダメで、私みたいな俗人が何それという感じの物理学賞や化学賞の理系の人が受賞するのが続いている訳ありますが、今年もそんな感じですかね。

それで今年も理系のノーベル医学、生理学賞で受賞であります。

細胞が不要になったタンパク質を分解する仕組み「オートファジー」を解明した東京工業大学名誉教授の大隅良典氏が選ばれた訳であります。

日本人のノーベル賞受賞は3年連続で25人目です。

人間の身体というのは、水とタンパク質と脂質で出来ているのです。

このコラムでテーマにしている糖質のように絶対に摂らなくては生きていけない糖質と違って、タンパク質は大切なものなのですが、絶対という程ではないのです。

それは、このオートファジーによって自分の身体を分解してタンパク質を再生産しているからなのです。

オートファジーが医学、生理学の分野でノーベル賞を受賞したかといいますと、それは身体の中で悪さをするのは殆どがたんぱく質でありまして、オートファジーの過程で変化、再生が暴走したり壊れたりするとアルツハイマー病やパーキンソン病になったり糖尿病になったりします。

狂牛病の異常プリオンなんかもそうです。

ですからオートファジーの仕組みやシステムが解明されればアルツハイマー病や糖尿病が治るかもしれないということです。

まあ、少なくとも30年位先の話で、私は間違いなく生きていないと思います。

ただ笑ってしまうのが、既にオートファジーを利用したダイエットサプリや化粧品が販売されていて、何でも化粧品は8万円近くするそうですが、まだまだ実用化というのではありませんから、これらの商品に余り期待をしない方がいいかと思いますな。

さて、正しい糖質制限について最終回であります。

糖質制限を採りいれるべき人というのは、当然体重が標準値をオーバーしている人が対象になるのですが、高齢の方は、太っているからといって極端な肥満でもない限り糖質制限はしない方がいいと思います。

データによりますと60歳を過ぎますと、多少太っている人の方が長生きするので、血糖値や中性脂肪など危険値でない限り糖質制限をするべきでは無いと考えています。

高齢の方は、体重減や血液検査の数値の改善(あくまでシリアスな状態では無い水準)は運動で目指すべきであります。

運動といっても決してハードなものではなく有酸素運動やストレッチ、筋トレなどを軽くするだけでいいと思います。

歳を取りますとどうしても筋肉量が落ち、基礎代謝が下がります。

骨粗しょう症などのリスクも高まります。

毎日の継続的な運動が必要でしょう。

ただ、糖質を摂りすぎていたり、内臓脂肪が多い人は、ある程度意識して糖質を抑える必要はあるでしょう。

ビールばかり飲んでいる人は、途中でハイボールにするとか、炭水化物は腹八分目にするとかで結構です。

付き合いとかで摂りすぎたと感じたら翌日は控えるとかです。

50歳以下の太り気味や血糖値が高い人は、間違いなく糖質制限が必要です。

かと言って前述したように糖質を絶対に摂らないようにすることはありません。

何回も言いますが、糖質は人間のエネルギーを造りだす大切な栄養素です。

摂ることのリスクと摂らないことのリスクは極端な肥満や糖尿病の人でもない限り、明らかに摂らない事のリスクの方が大きいと思います。

ですから、糖質制限を正しく理解して、間違った糖質制限をしないようにして欲しいのです。

例えば、ダイエットの為のカロリーコントロールであります。

良く果物だけ食べている方を見かけますが、実は果物に含まれる果糖というのが一番いけない糖分です。

果糖というのは、ブドウ糖と同じ単糖でありまして、身体に一番吸収し易い形で有り、ブドウ糖より脂肪になり易いというダイエットや糖尿病の敵のようなものです。

まあ、どうしても食べたいなら朝に採るのがいいでしょうね。

あとカロリーが低いからと言って人工甘味料を摂る人がいますがあれも避けた方がいいです。

健康な人が人口甘味料を摂り続けていると、腸内細菌のバランスが崩れインスリンがブドウ糖を処理する力が落ち、結果糖尿病になるということが解ってきたのです。

また、白米を避けて玄米を食べている人も多いと思いますが、基本大差はありません。

お好きな方を腹八分目で食べることが大切ですね。

最後に糖質制限は手っ取り早く痩せたり、血糖値を下げたりする健康法の一つですが、もっと大切皆さんに心掛けて頂きことがあります。

太ったり血糖値が高くなるというのは、生活習慣により生じた結果であります。

私はずっと言い続けてきたことですが、原因があるから結果があるのです。

肥満や高血糖はたしかに糖質を摂ったのが原因の一つなのでしょう。

しかしながらそれが全てではありません。

運動不足とかストレスとか原因は有る筈です。

それを改善してこその本当の健康はあると思います。

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