週刊柏﨑 第657回_熱中症予防をしましょう。

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7月に入って毎日が猛暑日で老人にはキツイです。京都も先週位からセミが鳴きだしまして、完全に夏模様であります。街中に出かけますと、ちゃんちゃんしゃんと祇園祭お馴染みのお囃子が流れています。日曜日の午前中には、京都に居ればテニスをするのですが、最早修行でありまして。己の体力との戦いをしています。皆さんご存知の通り私はエライ汗かきでありますので、プレイ中、半端でない汗をかきます。何回かに分けてウェアーを着替えないと汗でウェアーが重くなるので30分位おきに着替えます。ですから、汗拭きのタオルとウェアーで物凄い洗濯物になってしまい嫁に面倒がられます。水分補給も半端でなく、いつも出がけにクロワール茶を1.8リッター持っていくのですが1時間程で無くなってしまい、後は水やらスポーツドリンクを2リッター位飲みます。

まあ、完全に体内の水を入れ替える勢いでありますな。レッスンプロと1時間位のラリーやサーブ、ボレーなどのレッスンの後45分から1時間死ぬ気で戦います。当然、相手になりませんが、何せ相手はプロ、上手くこちらの技量に合わせてくれますので、前後左右走り回されますが、結構善戦させて貰って

います。但し、年甲斐もなく、ムキになってやっていますと命に関わりますので、ちゃんと水分補給して休み休みプレイしております。

みなさん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

全国的に熱中症になる人が激増しているようで、まあ無理はしないことです。

参議院選挙は先週の予想通り、自公の与党が勝ちました。投票率もやはり50%台で棄権する人は相変わらず多かったですな。ただ、これも有権者が選択したことでありますので、結果は結果として受け止めなくなりません。それでも現在のグローバリズムとか新自由主義の考え方は明らかに勤続疲労を起こしています。まあ、野党側にも有権者の心に残るようなものは無かったですな。ただ、日本の景気というのは、かなりヤバくなっていることは間違いなく、今のままアベノミクスと言われている金融緩和による経済刺激策を継続していると大変なことになると思います。ご存知の通り、日本はマイナス金利になっていて国債を持っていれば元本が減っていくと言う異常な状態であります。マイナス金利になれば、お金を持っていれば減っていく、それなのに一向に投資は盛り上がらないのです。日本の経済の現状を一言で表すなら「萎縮」であります。とにかく日本人の消費が落ち込んでいます。供給サイドから見ますと需要が盛り上がっていないのが分かるのです。団塊の世代が大量に退職し、人手不足になって求人は増えました、円安で大企業が儲かりGDIは増えました、給料も物価上昇に追いついていませんが上がりました。安倍首相が選挙中にアベノミクスの実績として訴えていたことです。本来であれば、「だから景気が良くなった」ということなのですが、景気は一向に良くなっていないどころかむしろ悪くなっています。アベノミクスのエンジンを吹かすそうですが、金融緩和はこれ以上下げる余地は僅かでしょう。そこで行うことは、公言していたリニアモーターカーなどの大型の公共投資になるのです。公共投資が景気浮揚に殆ど効果がないのは明らかであります。

先日、何気にテレビを視ていましたら、奈良の田舎の人口を増やす為に様々な優遇策を付けていて、それをアナウンサーがレポートしているのですね。例えば、中学生以下の子供には100万円補助するとか、結構キレイな一軒家の家賃が3万円とかで、番組のコメンテーターが「凄い」とか「いいなー」とか言っているのです。でも私は、果たしてそれでこの過疎の村に子ずれで人が移り住むかと言えば「NO」であると思うのです。何故なら、ここには住む環境があっても仕事が無いのです。要は生活費が安く、環境も良い、でもお金を稼ぐことが出来ない、この過疎の村が人口増を考えて一番先にしなくてはならないことは、低家賃の住宅を整備することでも、目先の補助金を出すことでもなく、毎日の糧を稼ぐ仕事なんです。実際この村に家族で移り住んでいる2人の子供がいる夫婦は旦那さんが村の周りの森林で林業を営んでいるのですな。この村で仕事があるのなら、多分移住を希望する人は結構いるのではないかと思います。公共工事で道路やトンネルの建設により仕事を作っても、そんなものは終わってしまえば仕事も無くなる訳で、もっと継続していける仕事を作ることが地方には求められることです。今の日本に何が足りていなかというと、「稼ぐ」という意識であります。いままで、日本は公共投資や補助金、交付金を当てにして余りに採算を考えないようなことをしてきました。多額の資金を掛けて大きな建物を作って、採算が取れないどころか、毎年の維持費でさらに赤字を垂れ流す、民間だったら考えられないような事を平気で繰り返しきたのです。かつての日本にはそのような無駄を許せるような成長エンジンがありました。予算にも余裕があったでしょう。しかし。最早日本には大きく経済成長するような力はありません。これは欧米諸国など先進国に共通したことであり、多分中国やロシア、ブラジルなど新興国にも言えることでしょう。求められることは、ギヤリング、要は「少ない資金でいかに効率的に新たな儲かる仕事を作るか」です。

アメリカを見て下さい。マイクロソフト、アップル、アマゾンと国の成長力を高めるような企業が起業されてきています。それは起業家の力もあるでしょうが、国としてビジネスチャンスを実現出来るように官民一体になって取り組む仕組みがあるからです。そして、ビジネスによるリスクに対し投資家サイドが寛容であります。あの共和党大統領候補のトランプ氏はかつて何回も会社を倒産させています。多分日本であれば、政治家どころか資産家であることも不可能であるでしょう。まあ、そこまで大げさなことを言うのではなく、地方が地方として補助金や交付金頼みでなく、自活出来るようなビジネスモデルを官民一体になって構築することが今一番求められていることです。私の現役時代と違って今の世代のサラリーマンには出世願望が希薄なのだそうです。確かに会社よりプライベートや家族を大切にするとか、同僚との付き合いは余りしないとか私の世代から見ると考えられません。それだけに、静かに平凡に生きるという生き方を求める人が増えているのです。東京など大都市に一極集中というのだって大都市にしか仕事が無いからで、望んで長時間、満員電車に揺られたり、遠くの保育園に預けて奥さんが働いたりしている訳では無いのです。地方の活性化を謳うなら、まずは地方に継続可能な仕事を作ること、これが求められることです。経済評論家のぐっちーさんは、岩手県の紫波町という地方都市でオガールという多目的商業施設の創設に携わり、雇用を生み出し、ビジネスとして成功しています。この施設は補助金や交付金に頼らず、経営計画をしっかり作って、参加者がリスクを取って資金は銀行融資で調達している、まさにこれからの日本に求められるビジネスモデルであります。要は、「長期的に稼ぐ」ことを何よりも優先すれば、おのずと施設や人件費などの経費が明確なります。全てがどんぶり勘定であり、事業計画もずさん、なのに誰も責任を取らないという今迄の地方活性化のビジネスをこれからも懲りずに繰り返していけば、どんなにお金を突っ込んでも何にもなりません。私みたいな人間が考えても、官と民が知恵を出し合って、ちゃんとリスクを取って、不必要な経費を掛けなければ、かなりの確率で継続可能なビジネスを作れると思うのです。まあ、今の官僚と政治家が主導するアベノミクスの経済政策は、成功する確率は低いでしょうね。何故なら、それは自民党がずっと繰り返してきたバラマキと何ら変わらないからです。大学生のうちの息子でありますが、今の処、私の世代の人間の考え方をしているようで、結構出世願望が高いです。ただ、これも親父似で、楽して偉くなりたいとか、金持ちになりたいとか、血筋でありますな。

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