週刊柏﨑 第320回_キライな借金
今週で12月、師走であります。まさに光陰矢のごとし。あっという間の一年であります。私の場合、QVCさんのオンエアーで京都と東京の間をしょっちゅう行ったり来たりしているので、特にひと月ひと月が過ぎるのが速く感じるのです。
暖冬、暖冬といわれて久しいのですが、やっぱり冬はそれなりに寒いものなので、皆様もお風邪などひかないようお体ご自愛ください。来週はいよいよクロワールアイネオのホットピックがあったりして一週間ほど東京にいきっぱなしになります。私も年の瀬、健康に留意して頑張りたいと思います。
さて実は私は借金が嫌いです。まあ借金が好きな人はあまりいないとは思うのですが、私のように零細企業を経営していますと、そうはいってられない事情も多いのです。借金が嫌いな理由、それは借りたお金は返さなければならないからであります。当然といえば当然のことであるのですが、今の日本の財政状態を見る限りその当然という義務、すなわち「借りた金は返さなければならない」ということが本当に国に認識できているか疑問に感じてしまうのです。日本の今年度の税収は約37兆円程度といわれています。普通の会社であれば収入が37兆円であるのですから、その総額以内で支出を抑えなければならないし、もし借金をするとしても、まさか総収入の何倍もの借金をするなんことはあり得ないのです。またそんな会社にそれだけのお金を融資する銀行もないでしょう。
今話題になっている事業仕分けでありますが、日本の各省庁が予算として請求している総額は約95兆円であります。数兆円を事業仕分けによる見直しで削ったようですがそれでも50兆円以上の借金を国債によって賄わなければなりません。この自転車操業的なやりくりを見ている限り、これはもうはっきりいって借金を返す気は全くないといってもいいと思うし、もはやいったい誰がその責任をとるということもはっきりできないと思うのです。
今のこの状況を改善するためにはかなり思い切ったことが必要です。単純に言ってしまえば国の収入を増やして支出を減らせばこれ以上財政が悪化することはないのです。一般的に国の収入増を図ろうとするとすぐに増税という話につながっていきます。確かに消費税の増税というのは将来避けては通れないこととは思います。しかしながら国の収入がすべて税金でというシステムを変えられないのでしょうか。たとえば問題になった漢検などの財団法人ですが、ここは有り余る利益を出していたわけです。こういった資格取得や公共サービス、交通取り締まりなどはっきりいってお金を稼ぐことに対して高い可能性のある仕事がいくらでもあるのです。各省庁や地方自治体は民間企業とタイアップしてでも税金を使うだけでなく、自らお金を稼ぎ、その収益で運営することを目指すべきであると思います。既存の仕組みを根本から変えるにはとてつもなく大きな力が必要であります。それは今のままで十分おいしい思いをしている人たちがいて、だいたいそういう人たちは権力者であり、金持ちであり国の政治を動かしている、こういった権力をもった巨大な力を覆さなければならないからです。
以前フィリピンやインドネシアでは、新しく政権が代わっても国民の生活はほとんど変わらなかったのですがこれはどんな政権にかわっても政治家が権力者や金持ちであったため、そのおいしい仕組みをかえることをしなかったからです。こういった国家では、たいていは10パーセントの富裕層が国の富の90パーセントを所有しているという貧富の差が大きいのですが、今の日本も、国民総中流層という国民意識は薄れ、勝ち組負け組という言葉に象徴されるように貧富の差が歴然になり、だんだんこういう国のようになってきているのではないでしょうか。
こう考えると、今の政治家が既得権益者であるとか大金持ちであるなら日本を大きく変えることは難しのかもしれません。少なくとも、毎日高級料理店にいったり、自分は大金持ちで庶民ではないと、うそぶいた自民党最後の総裁であるとか、母親から毎月1500万円の小遣いをもらつている現総理大臣では無理と思います。
既存の仕組みを変える、古くは第二次大戦後否応なしにすべてのものをリセットされて、言い換えればそのおかげで経済大国となったのは、日本やドイツであったのです。経営の悪化した日産にしても、あのカルロス・ゴーン氏が外国人であったがゆえに、それまでの日本的しがらみを断ち切ったことでその後の日産の復活があったと考えています。
今や世界一とだれしもが認めるアメリカにしても、インディアンしか住んでいなかった何の既得権益もないアメリカ大陸に世界中から移民が入ってきたからこそ、今のアメリカがあるのです。
ですから革命でもない限り今の日本をかえることは困難であるのです。しかしながら、私は少しずつですが日本が変化していくと思っています。人材としては、名古屋市長の河村たかし氏に託したいです。彼は、自らの給料を大幅に下げて、市民の税金を下げると公言しています。彼のキャラからか、パフォーマンスや発言が軽いといわれていますが、こういう既成の枠にはまらない政治家しかこの状況を変えることはできません。期待はずれの民主党に喝をいれてください。
暖冬、暖冬といわれて久しいのですが、やっぱり冬はそれなりに寒いものなので、皆様もお風邪などひかないようお体ご自愛ください。来週はいよいよクロワールアイネオのホットピックがあったりして一週間ほど東京にいきっぱなしになります。私も年の瀬、健康に留意して頑張りたいと思います。
さて実は私は借金が嫌いです。まあ借金が好きな人はあまりいないとは思うのですが、私のように零細企業を経営していますと、そうはいってられない事情も多いのです。借金が嫌いな理由、それは借りたお金は返さなければならないからであります。当然といえば当然のことであるのですが、今の日本の財政状態を見る限りその当然という義務、すなわち「借りた金は返さなければならない」ということが本当に国に認識できているか疑問に感じてしまうのです。日本の今年度の税収は約37兆円程度といわれています。普通の会社であれば収入が37兆円であるのですから、その総額以内で支出を抑えなければならないし、もし借金をするとしても、まさか総収入の何倍もの借金をするなんことはあり得ないのです。またそんな会社にそれだけのお金を融資する銀行もないでしょう。
今話題になっている事業仕分けでありますが、日本の各省庁が予算として請求している総額は約95兆円であります。数兆円を事業仕分けによる見直しで削ったようですがそれでも50兆円以上の借金を国債によって賄わなければなりません。この自転車操業的なやりくりを見ている限り、これはもうはっきりいって借金を返す気は全くないといってもいいと思うし、もはやいったい誰がその責任をとるということもはっきりできないと思うのです。
今のこの状況を改善するためにはかなり思い切ったことが必要です。単純に言ってしまえば国の収入を増やして支出を減らせばこれ以上財政が悪化することはないのです。一般的に国の収入増を図ろうとするとすぐに増税という話につながっていきます。確かに消費税の増税というのは将来避けては通れないこととは思います。しかしながら国の収入がすべて税金でというシステムを変えられないのでしょうか。たとえば問題になった漢検などの財団法人ですが、ここは有り余る利益を出していたわけです。こういった資格取得や公共サービス、交通取り締まりなどはっきりいってお金を稼ぐことに対して高い可能性のある仕事がいくらでもあるのです。各省庁や地方自治体は民間企業とタイアップしてでも税金を使うだけでなく、自らお金を稼ぎ、その収益で運営することを目指すべきであると思います。既存の仕組みを根本から変えるにはとてつもなく大きな力が必要であります。それは今のままで十分おいしい思いをしている人たちがいて、だいたいそういう人たちは権力者であり、金持ちであり国の政治を動かしている、こういった権力をもった巨大な力を覆さなければならないからです。
以前フィリピンやインドネシアでは、新しく政権が代わっても国民の生活はほとんど変わらなかったのですがこれはどんな政権にかわっても政治家が権力者や金持ちであったため、そのおいしい仕組みをかえることをしなかったからです。こういった国家では、たいていは10パーセントの富裕層が国の富の90パーセントを所有しているという貧富の差が大きいのですが、今の日本も、国民総中流層という国民意識は薄れ、勝ち組負け組という言葉に象徴されるように貧富の差が歴然になり、だんだんこういう国のようになってきているのではないでしょうか。
こう考えると、今の政治家が既得権益者であるとか大金持ちであるなら日本を大きく変えることは難しのかもしれません。少なくとも、毎日高級料理店にいったり、自分は大金持ちで庶民ではないと、うそぶいた自民党最後の総裁であるとか、母親から毎月1500万円の小遣いをもらつている現総理大臣では無理と思います。
既存の仕組みを変える、古くは第二次大戦後否応なしにすべてのものをリセットされて、言い換えればそのおかげで経済大国となったのは、日本やドイツであったのです。経営の悪化した日産にしても、あのカルロス・ゴーン氏が外国人であったがゆえに、それまでの日本的しがらみを断ち切ったことでその後の日産の復活があったと考えています。
今や世界一とだれしもが認めるアメリカにしても、インディアンしか住んでいなかった何の既得権益もないアメリカ大陸に世界中から移民が入ってきたからこそ、今のアメリカがあるのです。
ですから革命でもない限り今の日本をかえることは困難であるのです。しかしながら、私は少しずつですが日本が変化していくと思っています。人材としては、名古屋市長の河村たかし氏に託したいです。彼は、自らの給料を大幅に下げて、市民の税金を下げると公言しています。彼のキャラからか、パフォーマンスや発言が軽いといわれていますが、こういう既成の枠にはまらない政治家しかこの状況を変えることはできません。期待はずれの民主党に喝をいれてください。