週刊柏﨑 第321回_不況とテレビ通販

2009年も残すところあと2週間となりました。実は、今週ずっと東京、千葉に滞在していて、このコラムは、帰りの新幹線の中で書いています。12月7日のQVCさんでのクロワール・アイネオのホットピック、本当に有難うございました。この不況時にもかかわらず、沢山のご注文を頂くことが出来ました。残すところ、21日の23:00からの1時間で今年のオンエアも終了する予定であります。クロワール・アイネオのバリュー価格も21日までとなっておりますので、宜しくお願いする次第です。私は昨日、大学の友人と忘年会をいたしまして、少々二日酔い状態で、新幹線の振動も重なって気分は上々とはいえません。皆様お元気でお過ごしでしょうか?
昨日、その飲み会に、ひとりの友人が、胃カメラの写真を持ってきて来ました。少し前に病院で撮影したものらしく、自分のポリープの説明をしていました。なんちゅう飲み会なんでしょう・・。胃カメラが大嫌いな柏崎でございます。
不況、不況と言われて、このごろは全くなんとも感じないパンチドランカー気味なのでありますが、実は通信業界やネット販売業界は、そんなに打撃を受けていないのです。それどころか、QVCやショップチャンネルの11月の売上はとても好調だった模様です。巷の百貨店やスーパーはどこも苦戦しているし、飲食店も状況は良くありません。
一部ユニクロやドンキホーテ、餃子の王将、マクドナルドなどの好況店は存在しますが、なんせ人は巣篭もり状態で外出しないし、商売はこれでもかという値引き合戦という殴り合いなのですから、体力勝負が出来る大手であるか、家族経営などの経費がかからない零細であるしか生き残っていけないのです。通販といっても、紙媒体、要するにカタログ通販は厳しいという事を聞いています。それに対し、テレビやネット通販は、この状況下善戦をしています。やはりテレビ通販というのは、音が入ることが大きな要因です。
特にQVCやショップチャンネル、ジャパネットなどは、1アイテムを紹介するのにそれなりの時間を割いていますし、愛用者とか、ナビゲーターやキャストと業者のやりとりが商品の魅力を引き出しているからです。
化粧品であるなら使用前、使用後の変化などは購入に対して大きなインパクトがあると思うし、電化製品なら使用法とか注意点などを説明することによって安心して購入できるという利点があるのですそれに、価格面でもこのデフレの経済状況を反映してお得感を出して、値段設定をしているのも大きな要因です。
TV通販で売上に対して一番大きな影響力を持つのは視聴率であります。一般的にはPM10:00~AM1:00位がプライムタイムと言って、一番視聴率が高く、一日のうち1番大きな売上が見込める時間帯です。最近は年配者のライフスタイルの変化であると思われますが、AM8:00~AM11:00位の売上が伸びているようです。
土日はやはり在宅率が高くなりますので、視聴率が上がります。それで各社は土・日もイベントデーとして大きな売上を設定しています。天候も大きなポイントとなります。やはり寒かったり、雨が降ったり、要は外出するのがしんどい状況はTV通販業界にはとても有り難い訳です。
ですから、今の巣篭もりする方が多いのは、TV通販業界にとってはとても良い状況であるのです。視聴率というものを考える時、他の人気番組と重なるリスクを考えがちですが、これは余り影響は無いのです。例えば、月曜夜の9時に人気ドラマがあるとか、土曜日にお笑い番組があるとか、普通であれば通販を観ないで、その番組にチャンネルを変えてしまうと皆様はお思いになるでしょう。しかし、確かにそういう方もいらっしゃいますが、売上に影響が出ることは少ないのです。通販チャンネルを視聴している方は、余りそういう事をしないのでしょう。
しかしながら、あっと驚くようなスポット的番組がある時は、その限りではありません。最近では、あのノリピーの逮捕の特番の時は、大きく視聴率が下がったそうです。
24時間生放送の通販の場合、視聴率こそが、その店舗が賑わっているか、閑古鳥が鳴いているかということの見極めになるということです。
先ほどの土日のイベントデーで、PM10:00~AM1:00という時間帯は、さながら東京・銀座4丁目や渋谷公園通りのような感じで、大変な人出で賑わっているのと同じです。逆に、平日のAM3:00~AM5:00という時間帯は、地方のシャッター通りのように閑散としているのです。ですから、通販に携わっている業者は、どうせでしたら賑わっている良い時間帯に番組を持ちたい!という想いで、良い商品を作っているのです。私達のように零細企業ですとどうしても大きな金額の商品量を作る事が出来ませんし、もし売れなかった時のリスクを全て負うことが困難なので、このような時間帯の放映はなかなかに難しいところがあります。しかしながら、商品的には、絶対に良いもの提供していると思っていますし、皆様に確かな体感を感じて頂けているがゆえに、この競争率の激しいTV通販業界で細々とですがやっていけているのです。
今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

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