週刊柏﨑　第289回_パンデミック直前

今週に入ってなんだか冷える日が続くと思っていたら、北海道や東北地方では季節はずれの雪が思いきり降っているではありませんか。テレビに映る満開の桜に積もる雪は、すごく情緒がありましたが、住んでいる方にとってはたまったものじゃないのでしょうね。
京都でも犬の散歩に行くと吐く息が白く、昼間に少々気温が上昇するものの、夜にはかなり冷え込んでいます。
皆様、お元気にお過ごしでしょうか？ゴールデンウィークはお天気が良いようですね。
数日前に、人気アイドルグループの一人が酔って全裸になったとして逮捕されました。私も若いころ、大酒を飲んでは記憶を飛ばしていました。社会人になりたての社員旅行でも、酔っ払って旅館の中を走り回り（もちろん記憶にはありません）。翌日、上司からはこってりお説教をされました。私の知り合いの警察関係の人に聞いても、普通は全裸になったくらいで逮捕というのはありえないと言うので、余程大暴れしたのでしょうか。
彼には「酒は飲んでも、飲まれるな」（昔、私もよく言われました・・・）ということを肝に銘じて、再びがんばってほしいと思います。
また、日曜日にあった名古屋市市長選挙では、民主党の支持を受けた河村たかし氏が圧勝しました。
私は河村氏のファンで、以前から河村氏は政党の中に埋没するよりも、こういった首長になったほうがよいと思っていました。特に、大阪府の橋下さんや宮崎県の東国原さんが知事になって、パフォーマンス型の政治家が注目されていて、河村さんのようなタイプは持ってこいであると考えています。私としては、今でも去就が取りざたされている小沢一郎氏に代わって、党代表になって欲しいぐらいでした。名古屋市長としての活動に期待しています。
さて、現在、世の中を一番騒がせているのが、全世界に広がりを見せる新型インフルエンザの問題であります。実は、先週のこのコラムでパンデミックについての文章を書こうかなと思っていたので、このインフルエンザ問題には驚いていると言うより、「やっぱりな」という感の方が強いのです。
なぜなら、こういう事態になると言うことが予測できるようなことがあったからなのです。
去年の暮れから今年の初めに、日本を代表する大手企業が外国に派遣している全駐在員の家族を、駐在員本人を残してすべて帰国させるということがあったのです。
その時は、時期的にＳＡＲＳみたいなことが起きるのかな？くらいにしか思っていなかったのですが、その大企業でこのゴールデンウィーク中に海外旅行禁止令が出たことを知って、外国で何か起こっていることを確信したわけです。
私の知り合いは、3月にゴールデンウィークに香港へ家族旅行をすると会社に報告した所、「行ってはいけない」と指示を受けたそうです。
ですから、私の感覚では、また中国やアジアで鳥インフルエンザやＳＡＲＳが流行して問題化すると考えていたのです。それだけにメキシコで豚が由来と疑われたインフルエンザと聞いたときは少し意外だったのですが、十分想定内あったのです。先週のこのコラムに書けば、「この事件を予測した」と、このコラムをご覧になっている方には少しエバれたことなのですが・・・。
本日、新型インフルエンザの警戒レベルを6段階中「４」から「５」に引き上げられました。
最高の「６」になるとパンデミック状態になるのですが、よく映画などにある恐慌が現実となってしまうかというと、私はそれ程の心配はないと思っています。
前回のＳＡＲＳや今回の新型インフルエンザのように、人に感染するようなインフルエンザの発祥地は水の悪い場所が多いのです。中国の水事情が悪いことは私達は皆知っていることで、私が中国に仕事に行っていた頃と、現在はたいして改善していません。
実は、メキシコという国も水事情に関しては中国と似たり寄ったりなのです。メキシコという国は、大部分がかなりの高地に位置しており、その水需要のほとんどが湖の水に頼っているとのことなのです。湖は当然流れがないですから、そんな中で病気が流行ったらひとたまりもないのです。幸い日本や欧米諸国は水事情がよく、上下水道も完備している為、仮に感染してもパンデミック状態にはならないと思うし、医療体制にしても薬剤にしても、十分であると考えています。
ただし、マスクとうがい、手洗いくらいしかこれといった予防策がないのも事実であります。豚肉は加熱すれば大丈夫など、色々取りざたされていますが、かかってしまった時に適切な対応ができるよう、備えたほうがよいと思います。
クロワール茶は普通のインフルエンザには良いとのお客様の声を多数いただいていますが、さすがに新型インフルエンザにはデータが全くないので効果的とは言えないのが現状です。