第881回 健康食品の社長のガン闘病記第4話

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7月に入りました。今年も半分を経過した訳で有りまして、悲しくなる位時は早く過ぎていきます。この10月で66歳になりますが自分としては昔と比べてそんなに変わってしまったという自覚はありません。真剣に老いということを考えたことは有りませんが確実に年齢は重ねていますから、やはり傍目からは、それなりのお爺ちゃんとして映っているのでしょう。運動と食事管理、自社サプリを使用して7キロ程体重が落ちました。まあ、この歳になって痩せますと「何か病気になったんちゃうの」と思われますが、身体の調子は至って良好です。
京都では緊急事態宣言が解除されて、多くは無いですが観光客を見かけるようになりました。ただ祇園祭の無い7月初めの京都は恐ろしく静かです。いつも祇園祭の時期と言えば梅雨真っ最中で、蒸し暑く、雨が多いのですが、コロナ渦であっても気候の方はいつもと変わりませんな。今月末からは東京オリンピック、パラリンピックが始りますが、再びコロナ感染者が増えだした東京ですから、本当にどうなるのか分かりませんし、オリンピック後が心配です。色々な変異ウイルスが増えていますし、ここにきてワクチンの供給にも支障が出ています。街中には本当に沢山の人出で、コロナはもう過去のものと考えているのでしょうね。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

時節柄おうち時間が長くなり、断捨離ブームなのだそうです。断捨離というのは、不要なものを「断ち」「捨て」、物への執着から「離れる」ことにより、「もったいない」という固定概念に凝り固まってしまった心を開放し、身軽で快適な生活と人生を体に入れようとする思想です。何でもヨーガの行法が元になっているそうで、単なる片付けとは一線を画すといいます。基本的に私は物が捨てられません。まあ、掃除が余り好きではないので、必然的に私の部屋の中には物が多くなります。ウチの家内は超キレイ好きの掃除マニアでありまして、何でも不要と思うものはバンバン捨ててしまいます。いつも言うのは、「要らない物はすぐ捨てる。あんたを捨てないのは私の優しさ」という言葉で、実際そうだと思いますね。
断捨離というと、やっぱり洋服なんですが、どうしても捨てられないのです。そういう時家内は定期的にデカイゴミ袋片手にそうれはもう無慈悲にバンバン捨てていきます。もう、私が何を言おうと容赦ないです。でも、そんな時は逆らわず、マンションのゴミ捨て場にどうしても捨てられない服は拾いにいきます。考えてみると、家ではジャージしか着ないし、普段着はいつも同じ服を着ています。スーツはQVCさんのオンエアでしか着ませんしね。そう考えると、正直もっと捨てられる服は有るのですが、まあ家内には黙っておきます。
さて、話は飛びますが、私の2回目のガン治療についてです。1回目の舌ガン手術からかなり年月は経っていまして、まさか舌ガンが再発しているとは、正直思っていませんでした。ただ、口腔内はかなり悪くなっていて、痛みも有り、症状は良くなるどころか悪化していました。舌ガンが再発したことより、主治医から告げられた治療法が本当にショックで、かなり落ち込みました。その治療法というのが、外科手術で患部を切除するのですが、舌部を約半分切除するというのです。1回目の舌ガンで私の舌は約4分の1切ってしまっていますので、残りの4分の3の舌から半分を切除すれば約4割位しか舌が残りません。舌というのは喋ったり、食べたりするときに重要な役割を果たしているのは皆さんご存知だと思います。実はその時に一番大切な部位が舌の先端部いわゆる舌尖と言われる処です。舌部を半分以上切除すれば必ず舌尖まで切る必要があります。舌尖部が無いと普通に話したり、食べることも不自由になります。その場合、舌の再生をする為に、お尻の筋肉を舌部に移植します。舌というのは切除したら、もう舌が元に戻ることは有りません。また再生手術でお尻の筋肉で舌を再生しても、それはあくまで舌の形を整えるだけで、再生部位がスムーズに動くことは無い訳で当、当然話ことも食べることも困難になります。女優の堀ちえみさんが舌ガンで舌部の半分以上切除し、再生手術をしました。堀さんはSNSで近況を報告していますが、喋ったり食べたりすることにはかなり辛いリハビリを受けたと思います。
私は当時もQVCに出ていた訳ですから、そんな状況になれば当然オンエアで話すことは出来ません。また外科手術までに、抗がん剤の点滴を2クール行い、それから手術と言いますから、副作用等で外出するのにも制限があります。まあ、その時の私には外科手術の選択肢しかない訳でしたから、それはもうエーエルジャパンにとって死刑を宣言されたと同様でありました。京大病院に入院して、転移が無いかペットCTなどの検査を受けましたが、幸い他の部位の転移は有りませんでした。
本当に失意の中で抗がん剤治療が始りました。抗がん剤はシスプラチンという白金系の薬とタキソテール、5FUという3種類の抗がん剤を約1週間かけて体内に入れていきます。前にも言いましたが、私は代謝が滅法良く、その為に普通であればかなりキツイ抗がん剤も少ししゃっくりがでて、気分が優れなかった位で殆ど副作用は出ませんでした。ただ、抗がん剤治療が始って数日した頃、風呂に入った時に髪を洗ったらいきなりごそっと髪が抜けたのです。まあ、驚きましたね。タキソテールという抗がん剤はガンのような早く生まれ変わる細胞を叩く抗がん剤です。髪の毛の細胞は早く生まれ変わる細胞でありまして、抗がん剤にはガン細胞も髪の毛の細胞も同じ性質を持った細胞と判断し叩きます。抗がん剤というのは「毒を以て毒を制す」という薬で、点滴で血管に直接注入します。たまに、点滴が血管外に漏れてしまうことが有るのですが、その時は皮膚が黒く変色してしまい、抗がん剤の怖さを物語っています。抗がん剤を打つたびに、「ガンを防ぐ代償として命を削っている」と感じていました。こうやってガン治療をしながらも、私はQVCのオンエアに出演したのです。ただ、髪の毛が抜け落ちた状態でテレビに出ると言うのには問題がありましたので、カツラを作ってなんとか皆さんに分からないようにしたのですが、あの西城秀樹さんのような髪型にはとても違和感がありましたね。
私的には、クロワール茶とクロワールゴールドを欠かさず摂っていまして、それが良かったか、抗がん剤が効いたのか分かりませんが、口腔内や舌の状態は非常に良好で、本当に舌ガンなのか疑問で有りました。
2回目の抗がん剤が終わり、手術前のCT検査をしたところ、私の舌ガンは消えていました。次回に続きます。
来週7月7日はQVCさんでクロワールアイQのTPのオンエアがありますので宜しくお願いします。週刊柏崎は12日月曜になります。

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