第879回 健康食品の社長のガン闘病記 第3話
今週、関東甲信越地方が梅雨入りしました。関西が梅雨入りしたのが今迄無い位早かったので、とっくに関東もと思っていましたが、ここ10年間で一番遅い梅雨入りということです。まあ、関東で梅雨入りしたと思ったら関東では1時間に100ミリ以上の滝のような雨が降ったり、大きな雹が降ったり、最近の梅雨は豪雨や落雷などダイナミックでありますな。
京都ではオーソドックスな梅雨の陽気でしとしとと雨が降っていまして、マンションの入口の植え込みの紫陽花の花は、大きな花は直径30センチ位になって、道行く人が写真を撮っているほどです。
皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。
全国9都道府県で発出されています緊急事態宣言ですが、とりあえず6月20日で沖縄を除く地区で解除となりそうです。引き続きまん延防止措置への移行となるそうですが、多分私のような一般ピープルは緊急事態宣言とまん延防止措置のどこが違うのかさっぱり分かりません。そりゃ、緊急事態宣言の方が、状況がヤバイというのは理解出来ますが、それとて何がどうなっているのかあやふやです。大体、街中の人出は多いですし、殆どの人の行動は緊急事態宣言だろうがまん延防止措置だろうが変わりません。飲食店でお酒を出していませんから流石に夜の繁華街は閉まるのが早いですが、それとて公園や路上では多くの人々がマスクもせず飲酒して大声を出していたりします。ここまでくると居酒屋とか飲酒をメーンにしている業界は本当に辛いです。
居酒屋は日本だけの特有な業態でありまして、しっかりとした文化を持っています。何とかしてこの業界を救って欲しいのは私だけでは無いと思います。
開催まで40数日となりました東京オリンピック、パラリンピックですが、もうやることは間違いなく、いつのまにか無観客どころか、どの位観客を入れてやるかという話になっていて、どんどん政府に都合の良いストーリーに変わっています。何でも観客を入れるとコロナ感染者は1万人増えるそうで、オリンピック、パラリンピック後がどうなるか心配です。オリンピック開催という走り出した汽車はもう止められない、今はどうやってコロナ渦のオリンピックを最小の傷で切り抜けるか考えるべきだと思います。期待のワクチンについては、今年の初めに接種した医療関係者に確実に成果が出ている訳で、将来のリスクに不安は有りますが、それでも今の時点ではワクチンの接種にメリットが大きいと思います。
京都府立医大が先日、お茶に含まれるカテキンがコロナウイルスの働きを不活化させるとの発表をしました。お茶を10秒位口に含んで飲むことで、飛沫感染が少なくなるとのことで、力が強いカテキンガレートとテアフラビンが豊富なクロワール茶はお薦めしたいお茶であります。クロワール茶は4種の茶葉のブレンド茶ですがベースは力が強いアフリカ紅茶です。知らない人が多いのですが、実は紅茶も緑茶もウーロン茶も茶葉は一緒です。茶葉を蒸して手もみしたものが緑茶、半分発酵させたのがウーロン茶、全発酵させたのが紅茶です。茶葉の含まれるカテキンは発酵させると大きい塊になり、力強い重合カテキンのテアフラビンになります。テアフラビンは紅茶の赤色の素になりスーパーカテキンと呼ばれています。カテキンというのは粘着物質でして、喉や食道に付いたウイルスを絡めとる力があります。スーパーカテキンのテアフラビンが豊富なクロワール茶は当然緑茶やウーロン茶よりウイルスを絡めとる力が強いということです。
さて、私の2回目のガン闘病記であります。1回目のガンの手術後、定期的に京大病院に定期検査をしていましたが、身体的には目立つような問題は有りませんでした。ただ、主治医の先生がアメリカの病院に移動になってしまい若い研修医が数か月おきに診察をするようになってしまい、中長期的に患部を診ることが困難になったのです。ただ、舌部の側面に白い帯状の湿疹(白苔)が出来ていて、今思えば初めのガンを取り切れていなかったのかも知れません。その後、ガンの切除部分に新しい潰瘍が出来たり、小さな豆のような出来物が出来たりして安定しませんでした。ガンの再発が疑われるような症状が出た時は、その都度生体検査をしたのですが、悪性腫瘍では無く、そのうちに「もう大丈夫」という根拠の無い思い込みをするようになってしまい、病院にも行かなくなってしまいました。それから数年が経過する訳ですが、舌の状態は良くなるどころか寧ろ悪化していました。確実に舌の潰瘍部は拡大し、出来物も増えてきていて痛みも有り、食べたり飲んだりすることにも支障をきたしていました。ある時、かかりつけの歯医者で先生に舌の状態をもう一度しっかり診て貰った方が良いと言われ、「京大病院」の紹介状を書いてもらいました。病院に問い合わせしたところ、初めのガン手術をしてくれた担当医がアメリカから戻っていて、幸いにもその先生が診察してくれることになりました。舌の状態を診た担当医は出来れば手術して舌の潰瘍などを切除しましょうということになり全身麻酔で手術は無事行われました。手術後、それはもう良好でありまして、飲み食いも久方ぶりにノンストレスに出来るようになりました。数日後、確か出張で岐阜に行っている時でした。担当医についている研修医から携帯に連絡が入り、「手術で切除した部位を生体検査したところ悪性の細胞が見つかりました」という2回目のガン宣告を告げられました。
「後悔先に立たず」と言いますが、こういったショックなことが有りますと、もうちょっと気を付けとけばとか思う訳で、まあ何とかは死んでも治りませんね。何せ、舌ガンになり、その後舌に潰瘍や出来物ができてもタバコは吸う、アルコールは人一倍飲むですから2回目の舌ガンは身から出たサビと言われもおかしくないですから。
それでも矢張りかなりのショッキングな宣告でありまして、翌日に病院に行きますと担当医からは、もうそれは立ち直れない位のことを言われました。そして、この2回目のガン治療は筆舌に尽くせないような辛い治療を受けることになります。
担当医から告げられたのは舌の半分を切除するという外科手術するということ。1回目の舌ガンの手術で、私の舌はその時点で4分の1切除している訳で、そこから半分を切除すれば残りは3分の1位になります。担当医は「多分喋るのも、食べるのも難しくなる」と言います。当たり前ですがQVCに出てクロワールを紹介することも出来なくなる、ということはエーエルジャパンを維持することも出来なくなると、余りにショッキングな話に命がどうのこうのと言う前に家族と社員を路頭に迷わせるということに狼狽えました。続きます。