週刊柏崎 第849回 新型コロナウィルスのワクチン

11月に入り大分冷え込んできました。同じ京都市でも南部と北部では気温差がかなり有りまして、エーエルジャパンの有る京都市北部の北山は南部の京都駅周辺に比べて2〜3度C位低いと言われています。先週に言及したように、今年の紅葉はとても鮮やかなようで、気温の低下と共に各地で色づいているようです。ここ近年は、地球温暖化で京都の紅葉の見頃は年末位までとなっていますが、まあだからと言って冬が暖かい訳では有りません。特に今年はラニーニョ現象でかなり寒い冬になりそうです。現に東北や北海道の一部では既にかなり雪が積もっているようです。寒くなってきて着る頻度が多くなってきた樋口ウールのタートルネックですが(勝平さんに男物をサンプルとして3枚作って貰いました)やはり肌触りとか色合いが違いますね。勝平さんがいつも言っている「高価なものには訳がある。安価なものには裏がある」という言葉、納得しています。先日勝平さんのブログを覗いたら、来週の火曜にQVCで樋口ウールのイベントをするようです。頑張って応援します。
気温の低下によって新型コロナウィルスの感染者も増加しています。北海道では今週に東京の一日の感染者数を上回ったりして、このままだと確実に日本に於いてもコロナの第3波入りとなると思います。GOTOトラベルによる経済的な波及効果はそれなりに出ていますが、当然国民の移動に伴うコロナ感染のリスクも増大します。ただ、そこはマスクやソーシャルデスタンスなどの予防によって何とかコロナを抑え込めればと期待しています。しかしながら、私も含めてコロナに対するリスクの認識が少々甘くなっていますね。気を引き締めなければなりません。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

先日、何気に帝国データバンクから届いた雑誌を見ていたら見覚えがある会社の名前が、そこにはその会社が結構大きな負債で破綻した記事が載っていました。私がエーエルジャパンを創業した当時、その会社は飛ぶ鳥を落とす勢いで、業務を拡張していて、株式の上場も視野に入れていた筈です。業種的にコロナの影響が出た可能性は高いですね。創業者は女性で、非常にヤリ手だった記憶があります。会社を運営していくことは本当に難しいと今更ながら考えさせられます。

近年まれに見る接戦であったアメリカ大統領選挙が終わりまして、46代アメリカ大統領に民主党のジョー・バイデン氏が選出されました。まあ、敗れたトランプ大統領は未だ敗北を認めていませんので、この先どうなるか分かりませんが順当であれば、年明けに大統領になります。バイデン氏の勝利宣言をテレビで視聴しましたが、個人的感想として初めて女性として副大統領に選ばれたカメラ・ハリス氏のオーラの凄さです。78歳と史上最高齢で大統領になるバイデン氏は二期目になると82歳です。現在56歳のハリス氏は次期大統領に一番近い人物と言えましょう。バイデン氏やハリス氏の発言は迫力も説得力も有り、心が動かされるものです。用意された原稿を、下を向いて読んでいるだけの日本の総理大臣とは全く違いますな。

さて、アメリカの大手製薬会社のファイザーが開発していた新型コロナウィルスのワクチンでありますが、何でも90%以上の発症予防効果があり、しかも副作用も少なかったとの報道が有りました。まあ、私が株屋時代からガンなどの新薬は病気よりも株価に効くとの言葉通り、翌日のファイザー社の株価は暴騰しました。ただ今回のこのワクチンが期待出来る根拠は、暫定的では有りますがちゃんとした臨床試験の結果が裏付けとして発表されているからです。事実、新型コロナウィルスの危険性を訴えてトランプ大統領に逆らったことから自身の首が危ういファウチ米国立アレルギー感染症研究所長は「素晴らしい結果だ、予想していた人はわずかしかいなかっただろう」と驚きを隠しませんでした。今回の試験は、約4万4千人の半分にワクチンを残り半分に偽薬を投与し、4万4千人の内94人のコロナの発症者が確認された時点で、これら感染者がワクチンと偽薬どちらを接種していたか調べました。その結果、発症者94人のうち90%以上が偽薬を接種しており、ワクチンを接種した発症者は8人以下であったという事です。ファイザーは引き続き検証を続けるということですが、11月には米食品医薬局に承認申請とスピード申請になりそうです。そもそも、風邪や肺炎に繋がる呼吸器系の感染症は、感染を防ぐワクチンの開発が極めて難しいとされていまして、実際に実用化されているお馴染みのインフルエンザワクチンもどちらかというと罹患を防ぐというよりも重症化予防が主眼です。今の時点では、期待感は有りますが、どこまで効果が有るかは承認されて多くの人が使うようになるまで分からないということですな。全世界で期待感一杯のこのワクチンですが、臨床試験では接種後にだるさや頭痛、筋肉痛などの体調不良が高い頻度で起こることが分かっています。話によると日本はこのワクチンの使用で、製薬各社と副作用などが出ても賠償請求しないという契約を結んでいるそうで不安が残ります。日本人を始めとするアジア人は新型コロナ肺炎が重篤化しない所謂「ファクターX」があると言われていますが、果たしてアメリカ人で検証しているこのワクチンが日本人に効くか疑問も有ります。日本の専門家からも過度な期待を戒める声も聞かれます。確かに、薬とは違って、このワクチンというのは新型コロナウィルスを薄めて私達に投与することによって免疫は働かせ、コロナウィルスを撃退するものです。いくら今の処大きな副作用が出ていないといっても予測されない副作用が出るかも知れません。
しかしながら、新型コロナウィルスで全世界が健康面でも経済面でもフラフラになる中、ワクチンは希望の灯りであり、何とか多くの人を救ってくれるように祈るだけですね。

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