週刊柏崎 第831回 新型コロナウィルスとは共存出来ません

マンションの入口の植え込みの紫陽花も色あせて、今週から7月に入りました。令和2年がもう半分過ぎたとは思えないですな。まあ、それだけ新型コロナウィルスで今年は私達の生活が翻弄されている訳で、多くの人の生活がコロナウィルスで変わることを余儀なくされているのでは無いかと思います。

相変わらず最近の「短時間に滝のような雨が降る梅雨」によって各地で冠水していますが、くれぐれも避難など早めに命をお守りくださいませ。何でも、今年の夏は酷暑ということらしく、マスクをし続けることがとっても億劫になっているのに堪りません。ただ、新型コロナウィルスの感染に関しては、政治家や一部首長がこれだけ他人事の対策しかしていない割に日本は諸外国程多くの感染者を出していません。私は間違いなく日本人のマスクなどの予防の賜物であると思っております。ただ、今夏の酷暑の中マスクを義理堅くすれば必ず熱中症で倒れる方は多くなるでしょう。また、マスクをしていますと水分補給がおろそかになりますから、脱水症状になります。こまめな、水分補給をクロワール茶ですることをお薦めします。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

私は1989年から4年ほど香港に日系企業の駐在員として赴任し、家族で暮らしていたことがあります。ご存知の通り、1989年というのは天安門事件が起きた年であり、当時人口600万人の香港で200万人が参加した抗議デモがあり、その加熱感に驚いた記憶があります。イデオロギーや愛国心とは無縁の若かった私にとって香港市民の中国政府への警戒感は過敏過ぎると思った位です。当時は、イギリスの統治下であった香港の中国への返還が決まり、香港市民の中国政府に対する警戒度は半端なかったですね。私は香港セントラルのランドマークタワーにあったオフィスで働いていたのですが、5~6人いたローカルスタッフの半数が中国政府は信用できないと言ってカナダに家族全員で移民してしまいました。香港の中国への返還にあたり中国が香港市民に約束していたのが「一国二制度」です。「一国二制度」というのは「香港は中国に帰属しますが、暮らしは今のままで民主主義ですよ」ということで、中国政府は、50年間はこれを維持するとしたのです。香港人とりわけ年配者は口を揃えて絶対に中国政府は約束を守らないと言っていましたね。今回中国政府が制定した「香港国家安全法」ですが、戦前の治安維持法程では有りませんが。完全に香港の自由を縛る法律であり、香港が今のままアジアの金融センターの中心でいられるか甚だ疑問です。アフター新型コロナウィルスにアメリカを凌駕し、世界ナンバー1の地位を狙う中国がなりふり構わず動き出したのでしょう。日本の立ち回りも政治には求められると思います。

ピークアウトしたように思えた新型コロナウィルスですが、ここの処再び感染者が増えています。今週に感染者が100人を突破しまして、完全に第2波が訪れたようにも思えます。ただ、前にこのコラムで書いたように、「夜の街」関連のPCR検査を増やせば、こんな100人位の規模で収まる筈は絶対に無いと私は思います。大体東京の一日のPCR検査は1300~1500人位で行っていて、多分PCR検査を10倍に増やせば一日の感染者も10倍になるのは間違いなのではないかと考えています。中国武漢市が2週間程度で1000万人近くの検査を行ったのに、何故に東京の数万人位の夜の街関連の全員を検査出来ないか、「要はやる気が無い」としか思えないのです。まあ、私的には東京都知事も安倍首相も新型コロナウィルスの対策には何か他人事であるような感じがしております。そんな放置プレイをされても日本国民がそんなに新型コロナウィルスを恐れていないのは、矢張り無症状の感染者が多かったり、死者が少なかったりするのが理由であります。極端、感染者が増えている若い世代の人、とりわけ感染しても元気な夜の街の関係者は、新型コロナウィルスを「風邪とかインフルエンザと一緒」と考えています。でも、それは大きな間違いであって、新型コロナウィルスは全世界を襲っているパンデミックであることです。確かに、新型コロナウィルスに感染しても若かったり、健康な人であれば重篤化することは少なく、2週間程度で社会復帰が可能なのです。実は私も新型コロナウィルスに罹患する身体的リスクにはそれ程ビビっている訳では有りません。私が恐れているのは、社会的な立場なのです。もし、エーエルジャパンで新型コロナウィルスの感染者が出て、クラスターになれば多分エーエルは存亡の危機になると確信しますね。クロワールシリーズをご愛用のお客様には迷惑がかかりますし、QVCのオンエアにも出演することが出来なくなります。会社経営、飲食店、宿泊施設、工場、医療機関、販売業、金融機関支店、パチンコ店、ETC本当に全ての業種に於いて新型コロナウィルスのクラスターが発生した時点で終わりになる可能性があります。それが政治家には分かっていないのです。最早、新型コロナウィルスは病気のリスクだけではなく、全産業を抹殺するパワーがあると思います。今週渋谷パルコの6階のカフェの女性店員が新型コロナウィルスに感染したのですが、営業中にも拘わらずすぐに全店閉店です。こういうことなのです。パルコみたいな大企業だったら何とか凌げるかも知れませんが、中小、零細店舗なら持ちこたえられません。とにかく、「夜の街」関連の全員のPCR検査をして、感染者を隔離することが必要だと思います。元々、日本中が自粛している間も、一部ホストクラブやキャバクラは闇営業していたのだから、ちゃんと自粛していた業者には休業補償を、闇営業していた業者は自己責任で政府、都道府県の権限で一刻も早く「夜の街」関連の営業自粛を要請すべきだと思います。まあ、嫌な事には目をつぶって放置プレイというのが、今や日本の政治家のお家芸ですな。

今のような状況下、新型コロナウィルスと共存なんて出来る筈が無いでしょう。新型コロナウィルスのワクチンが出来て、効く薬が市販されて、それでもそれから数年はかかるのではないかと思います。世界の情勢は今が一番感染者が出ているのだから、日本もこれからが本番なのかも知れません。勘弁して欲しいです。

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