土用のウナギとポジティブリスト   週刊柏﨑 第140回

京都は梅雨に入りましたと言える様な天候が続いています。
昨日は、夕方から自宅周辺では豪雨だったのですが、息子と1km程離れたバッティングセンターに出かけると、あたりは全く雨が降っていないという、訳のわからん天候です。
その日は、それから例によって、近所の銭湯に行き、PM11:00過ぎに帰宅し、愛犬ハクと高野川に散歩に行くと、川辺には、2~3匹の蛍が飛んでいました。
自宅の近くでは、この高野川の一画と、松ヶ崎疎水の一画、下鴨神社の泉川沿いの一画に蛍が生育していますが、我社のホープ、恒ちゃんの話によると、京都府立大学で育てている蛍を、毎年この頃に外に放つらしく、まあ場所も毎年一緒ということで「なぁ~んだ」という感じです。
今はもう自然の蛍なんて、街中にはいないんですね。
という中、皆様お元気にお過ごしでしょうか?
 
今年もあと1ヶ月すると土用の丑の日で、ウナギという季節なのですが、今年は、先日、日本が実施したポジティブリスト制の導入で、中国産ウナギが全く輸入出来ない状態なのです。
元々、日本産のウナギと中国産のウナギは、全くの別物で、種類が違います。昔からウナギというのは、神秘的な生物で、これだけ生物の生態系が解明されたにもかかわらず、いまだにウナギの産卵とか、孵化などは、謎のままです。
日本産ウナギは、正式名称をアンギラジャポニカといって、多分、フィリピン沖のマリアナ海域で孵化しているといわれています。当然、ウナギの幼魚であるシラスウナギは高価で、ウナギ丼が高いのはいたしかたないというのが実情です。
中国ウナギの正式名称は、アンギラアンギラといって、実はデンマーク養殖に成功していて、シラスウナギの値段も日本の国産のものとは、比較にならない程安いのです。その為、中国側にとっても、輸入販売業者にとっても非常においしい商売なのですが、この中国ウナギが輸入出来ないのですから、大きな打撃となっているのです。
ちなみに、ウナギに関するポジティブリストの残留農薬、添加物100種余りのうち、4種が中国の基準より厳しく、3種が中国より緩く、91種は中国では、規制されていないといいます。農薬や添加物に対する規制は前からあったのだから、今迄食べていた中国産ウナギってどんなものだったのか、恐ろしくなります。
以前、広東省の農場にいったことがあるのですが、地平線まで続く、枝豆畑の水路が、紫銀色というのでしょうか、言葉に表現出来ない色をしていて、それが、農薬だと聞いた時(1998年頃)、金輪際、中国産枝豆は食べないぞと思ったもんでしたが、”安さや食べやすさを追求すると、安全性とか栄養面が損なわれる”ということをわすれてはいけません。
まあ、確かに中国産農水産物のひどさは、今に始まったことではないです。
 
近頃、中国から、うちが扱っている「元気!おやさい」の引き合いがきていて、サンプルを送ったりしているのですが、もっと根本的なことから、考え直したほうがいいと思うのは、私だけではないはずです。
 

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