台風 週刊柏﨑 第196回

先週の熊本出張から、日本の気候が変わったように、毎日暴風雨の日が続いています。
これは、我々が携わっている今の通販業界と良く似た状況なのです。

弊社は一応、小さいながらも健康食品の製造・販売会社です。近年、この健康食品という分野は急成長しており、その成長に注目した様々な分野の大手企業が次々と参入しています。
そのあおりをまともにくらっているのが、大衆薬メーカーなのです。

もともと1997年に9000億弱だった大衆薬の売り上げが2005年には2/3の6115億円に減少しました。その間、健康食品に「トクホ」と呼ばれる商品群の売り上げだけで6299億円と、逆転されてしまったのです。
このところ偶然なのかもしれませんが、行政による健康食品に対する規制が大幅に強化されました。
日本では大衆薬という分野が、医療医薬品という分野に比べて極めて採算性が悪いということもあり、各大手製薬メーカーが、まるで姥捨て山のように大衆薬の部門を切り離してしまった事が大きな原因であると思われるのですが、各大衆薬メーカーの不満は、健康食品メーカーへと向かっているのです。

特に問題となっているのは、その広告宣伝のあり方や商品の名前なのです。
確かに「糖の吸収を穏やかにする」とか、「血液サラサラへ」などといった宣伝文句などは、特定の病気の予防効果を暗示させる「ギリギリ」の表現方法で、一般人の方から見れば、薬も健康食品も同じ様な効果を得られるであろうという認識を持ってしまったとしても不思議ではありません。
そして各健康食品メーカーは成分に対して、自然由来とか、植物性とか、安全性の面も強調するので、健康食品が安全な薬と認識されてしまったら、製薬メーカーとしてはたまったもんじゃないわけです。

それに、トクホでは認められている臨床試験データの広告が大衆薬では認められていないのは私としても確かにおかしいと思います。このところ大衆薬の臨床データの広告が新聞に載ってきているのは、協会が自主規制の緩和に踏み切ったからでしょう

その一つに「販売名に効能効果を用いた製品に対して5月迄に改善するように。」というアドバイスがありました。これを受けて、各メーカーは7月中旬までにこれらの商品の名前を変えて販売することに同意し、ますます訳の分からない「雰囲気だけの」名前に変更されるはずです。

消費者の方々からは「なぜ分かり難い名前になるんですか?」とか、「一体何に良いのかわからない」という疑問が続出するでしょう。今後とも商品のご案内が非常に難しいといわざるを得ません。

この様に、健康、美容業界では嵐が吹きあふれている事がご理解頂けたと思いますが、実はこれまで無風といわれていた家庭雑貨類もキツクなっているのです。
去年、金属のかたまりに水をかけておくと、臭いが取れるという謳い文句の商品が公正取引委員会に摘発されました。要するに効果がないという事なのですが、先月また、洗面器に水をはっておくと銀イオンでカビや臭いがとれるという商品に回収命令が出ました。当然、去年の事がありますのでメーカーとしては色々なデータを出して証明しようとしたにもかかわらず、誇大な広告かどうかという事が問題になったのです。
もともと銀イオンによる抗菌効果(水道管のヌメリ取りとか)抗菌効果は証明されていますが、それはあくまで洗面器に触れている部分だけです。風呂場とか洗面所全体というとそれはちょっと無理な話でしょう。

当社としても、しっかり法令を遵守し、消費者に沿った宣伝をしていく所存です。

追伸:
クロワールアイのルテインはケミン社のフリー体ルテインです。人間の体内のルテインはほぼフリー体で出来ています。
また、ケミン社のルテインは世界で80%近いシェアがあり、安全性に優れているうえ、効果がはっきり実験結果にて出ているものです。私はこのルテインが一番だと自信を持って使っています。

 

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