オタクダイエット     週刊柏﨑 第206回

今日は彼岸入り。今年もあと3ヶ月だなんて、ちょっと信じられないような気がします。
新聞を眺めていたら、昨日熱中症で何人か倒れたという記事。一体この国の気候は、どうなってしまうのでしょう?
今の時点で数ヶ月後に気温が0度近くなるなんて、誰が信じるというのでしょうか。このままいけば、間違いなく今年は暖冬になりそうです。
皆さん、お元気でお過ごしでしょうか?

先週は、マイケル・ムーア監督の「SiCKO」について、書かせて頂いて、今週も日本の健康保険についての意見を述べさせてもらおうと思っていたのですが硬い話なので、またの機会にします。

今日はおもしろい本をよんだので(軽く立ち読みしただけですが・・・)、その本について触れたいと思います。皆さんは、岡田斗司夫さんという方を御存知でしょうか?
この岡田さんは、オタク作家として様々なマンガや小説を執筆し、自らを「オタキング」と名乗るようなおもしろい方です。しかしながら、経歴を見ると東大の講師をしたり、あのMITことマサチューセッツ工科大学の先生をしたりと、頭の優秀な方であるのです。私の記憶では、何年か前に伊集院光さんとテレビに出演していて、「どっちがどちらかわからない」というほど、いわゆるポッチャリさんだった覚えがあります。(最近では伊集院光氏も痩せましたが)
この岡田さん自身のダイエットを綴った「いつまでもデブと思うなよ」という本が、話題のベストセラーになっているのです。このダイエット本、よく昔のアイドルが、お金の為に無理やり断食して出す偽ダイエット本と違って、本当にダイエットというものと向き合った減量ドキュメント小説なのです。
117キロ。それが1年前の岡田さんの体重です。その当時のイメージしか、私の記憶になく、「太ったオタク作家」というのが私が感じた印象だったのですが、それが現在は、67キロ。なんと50キロの減量に彼は成功したのです。現在の岡田さんは、はっきり言って私より痩せていて、カッコイイ、チョイ悪オヤジという感じです。岡田さんによるとダイエットを始めた人のほとんどは、最初のうちは成功するそうです。でも最終的に減った体重を維持することのできる人はたった0.025%。なぜなら、楽しくない、つらい、という理由で持続できないのです。だから、岡田さんは、楽しくなけりゃ、ダイエットはできないと言っています。高橋源一郎先生は、ご自身のコラムで、この本について書いています。なぜ国民はダイエットに走るのか。要するに、どうして人は、デブであってはならないのか。
それは、現代は「見た目主義社会」だから。私の周りでも「人は見た目が9割」という人がたくさんいます。デブはデブというだけで、言われなき差別を受けています。「中身は違うんだ」と叫んでも、それは無意味なのです。(私は良く解ります。ハイ。)
さて、ダイエットの中身です。岡田さんは、本格的にダイエットを開始する前に、自分が食べているものを全て書き記すことをしました。それこそ、朝から晩、おやつや子供にもらった飴玉まで、ただひたすら記録し続けました。あとは何もしていません。すると、なんと10キロ痩せたそうです。岡田さんは、この方法をレコーディングダイエットと呼んでいます。確かに昔、クロワールキューブというダイエット目的のサプリを作った時に、付録で体重・体脂肪表をつけたことがあるのですが、まじめにつけるとそれだけで人間って痩せるんです。だって誰だって自分の現実に直面すると愕然とするでしょう?借金とか博打とか、勉強とか、本当の自分の現実を見ない人が、おかしくなるのですよ。だから、食べる物が全て解ると、その1つ1つのカロリーを気にするようになるし、最終的にそのカロリーを制限することができれば、50kgの減量も出来るのです。私のバイブル本である「通販生活」でも、1回50gダイエットという食べ物と体重のグラフが書いてあるだけの紙の商品が、ベストセラーになっているのですから。
でも、それが楽しいと思わなければ無駄ですよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする