週刊柏﨑 第595回_4月18日はTSV!!春から夏へ~ 原発問題

早いもので、4月も後半になりました。あれだけ咲き誇っていた桜もあらかた散ってしまって枝には濃いピンク色の花弁が残っています。このところ、天気が良いのか悪いのか、分からないような不安定な天気の日が続いています。気温的には、かなり上がっているのですが、雨降りだと体感温度は低く感じますな。これからは、八重桜が綺麗に咲いてきて、仁和寺などは賑わう訳でありますが、やはり旅行者はガクッと減ります。ただ見る限り、外国人旅行者は今なお多く見かけます。

 

最近、京都の街中を通ると新しく出来たホテルが本当に沢山あるのですね。去年、京都が世界で一番訪れたい都市の一位に選ばれてから、海外旅行者増は顕著になってきて、それに伴いホテルが雨後のタケノコ状態に建てられています。それは、京都地元のベテランタクシードライバーにも、把握できないようであります。

 

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

オンシーズンは、小さいビジネスホテルでも、料金は2万円近いと聞きますし、街中に一軒あるカプセルホテルも一泊1万円ということですよ。いよいよ、今週末にウルトラクロワールアイネオのTSVがQVCさんで放映されます。まあ、いつものようにとっても緊張している訳であります。皆さんが、このコラムをご覧になる頃は、多分終わっていると思いますがなんとか成功させたいと願っています。一年で一回のTSVでありますので、頑張った価格でご用意させて頂きました。

 

アメリカ、カリフォルニアの干ばつ、相当ヤバイという話を聞きました。この時期の取水制限は初めてということで、観測史上最悪のなるのは間違いないらしいです。シュールオイルが出ても、水が出なくなったら何にもなりません。カリフォルニアの市場規模というのは、世界を見回しても8位という経済規模であります。正にアメリカの一つの州というより経済大国、ギリシャやウクライナなんてものではありませんな。

 

日本というのは、昔から水はふんだんにあるし、水道から飲んでも大丈夫な水が出てくる訳で、水不足になっても日本人は深刻に考えません。しかしながら世界的に水不足というのは、本当に大きな問題になってきています。特に中国などは水の問題が、これからもっと深刻な状況になると思います。いきなりなんですけど、今年はデング熱が去年以上に流行ると思っています。この日曜日に、我が家で、この頃完全にオブジェ化しているワンダーコアに久々に乗ったら、顔のあたりに小さな黒い物体を発見して、手で叩いたらそれは、私の血をたっぷり吸った蚊であったのです。それから身体のアチコチガ痒いことに気が付いたのですが、もう蚊が出ているんですね。蚊は、デング熱を媒介するあの縞々の所謂やぶ蚊であります。

去年は、このデング熱は代々木公園を中心とする関東地方で多く感染者が出ましたが、多分今年は日本全土で出て、大騒ぎになる可能性があります。虫よけスプレー、それも化学薬品でなく天然素材でつくった虫よけスプレーを探しました。皆さんにご提供できるように探していますので、しばらくお待ちを。。。

 

東京電力が、久方ぶりに今週福島第一原発内の映像を公開しました。良く見ないと何がなんやらさっぱり分からないのですが、多分福島第一原発の一号機の格納容器であると思われます。まあ、核燃料の状態は全く分からないことだけは確かであり、溶融燃料は核容器の底を貫通して地中に出てしまっている可能性があるのです。因みに付近の放射線量は毎時7〜9.7シーベルトと、1時間以内に死に至る高線量であります。核燃料の熱が原因と考えられる湯気が立ち込めており、素人の私が見ても、とてもやばそう、少なくとも「アンダーコントロール」ではないですな。どうやって中の核燃料を取り出すんだろうと心配になります。中でこの様子を撮影したロボットは回収出来ないと言うし。

 

昔観た映画「チャイナシンドローム」、原発事故が起き、核燃料がメルトダウン(融解)して核容器から漏れ出し、地中を溶かしながらどんどん突き進む恐怖を描いたものであります。お決まりの事故の事実を隠ぺいしようとする経営者や権力者対し事故を何とか防ぐために命を懸ける主人公と真実を伝えようとする女性リポーターが繰り広げる映画であります。因みにチャイナシンドロームというのは、溶けた核燃料が、アメリカの真逆の中国まで地球を突き抜けるというブラックジョークであります。シンドロームという言葉はその後、症候群という意味で使われています。

 

時代は違えど、福島原発事故後の現在の状況はこの映画を地で行くような感じなんでしょうか。そんなどうすることも出来ない現状が続いているのにも拘わらず、原発の再稼働を目指す電力会社とそれを容認する政権と官僚機構、私達は、反対と公に意思表示することも出来ないと思っていたのですが、今週関西電力高浜原発の再稼働差し止めの仮処分が福井地裁から命ぜられました。高浜原発は活断層の上に位置すると、再稼働にはリスクが大きいと言われていました。こんな、地震がきたら福島の二の舞になる可能性が高い場所に建っている原発を動かそうとしているのですから、そりゃ、隣の京都に住んでいる身としては到底承諾出来ることではありません。

 

原発が無ければ、電力が供給出来ないと言う国や電力会社の詭弁も、今や誰も信じる国民はいない訳であります。あの東京電力がこの3月期最高の利益を上げたとことを、大きく報道するメディアはいません。先日来日したドイツのメルケル首相が、日本の外交やエネルギー政策について言及していましたが、まあ、日本の偉い方々には、メルケルさんの爪の垢でも煎じて飲んで頂きたいですね。何で、地震が少ないドイツが日本の原発事故を見て、原発の廃止を決めたのに、事故を起こした当事国の日本が原発を推進させるか全く持って不思議であります。

 

このコラムでずっと書いているのは、自然の前では人間は余りに無力であることです。これだけ昔に比べて色々なことが進歩しているのにも拘わらず、人間は天災をコントロール出来ないのです。あくまで、天災に襲われた時に、その被害を最小限に抑えるようにすることぐらいです。

ですから、被害が防げなければ、想定外と言わざるを得ない訳であります。そんな状況であるのに、何をもって原発の安全基準を決められるのか、私にはさっぱり分かりません。原発が無くなると、原発が立地している処の仕事がなくなるという話だって、廃炉になれば廃炉作業でそれこそ何十年も仕事は確保出来ます。とにかく今の何もしていない状況がいけないだけです。

但し、原発がある自治体は、補助金とか電力会社からの協力金とか打ち切りになってきつくなるでしょう。私は、再稼働はどうかと思いますが、動かしたい人の気持ちも分かる訳で、その判断を限られた人だけで下すのは余りにも大きな問題であります。まあ、日本は民主主義国家であり物事を決めるルールは多数決であるのですから、この再稼働問題については、国民投票がいいと思いますけどね。

 

柏崎

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