週刊柏﨑 第565回_お疲れ様です。錦織選手!

ここの処、すっかり秋めいてきて、窓を開けっぱなしにして寝てしまうと、朝方寒くて目が覚めてしまう程です。近所の田んぼの稲穂は、もうたわわに実っていて、稲刈りを待つだけの状態であります。京都は、今週に入り非常に良い天気が続いています。この日曜に、息子の高校関係の寄り合いが貴船の川床であったのですが、今年は稀にみる悲惨な状況であったそうです。貴船の川床は、京都の夏の風物詩でありまして、貴船川に設けた床で鮎などをメーンにした京料理を頂くという、観光客のみならず、地元民にも人気のある観光スポットであります。
それが、この夏の長雨と冷夏の影響で、殆ど商売にならなかったようで、確かに、いつもお世話になっているこのお店は、最後までお客は我々だけでありました。まあ、夏の京都は暑さの為か、春秋に比べると観光客が多くないのですが、それでも今年の人出はかなり悪かったようで、たまに行く近所のラーメン屋の大将も嘆いていました。皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。今週に4月〜6月期の日本のGDP(国内総生産)の数値が6,8%のマイナスから7,1%のマイナスに下方修正されたのですが、やっぱりですね。消費税増税はあの東日本大震災より我々国民に大きな打撃を与えたのです。9月に入って安倍首相は内閣を改造しましたが、メンツを観る限り来年の消費税10%への再増税、ヤル気満々ですな。冒頭述べました通り、長雨と冷夏で7月〜9月のGDPも多分悪くなる感じであるのに、景気の事を考えるなら正気の沙汰とは言えません。政府は現状を「駆け込み需要からの想定内の調整」とか「景気は確実に回復している」とか盛んに楽観論を言いますが、何かどんどん悪くなっているような気がするのですが。これだけ様々な指標の数字が悪化して、間違いなく景気が良くないにも拘らず、安倍政権の支持率は今でも50%越えというのも何か恣意的なものを感じます。
先週にも触れましたテニスの全米オープン、錦織選手は世界ランク1位のジョコビッチ選手を破り、日本人として初めてメジャー大会の決勝に進みました。相手は、フェデラー選手を準決勝でストレートで破ったクロワチアのチリッチ選手です。錦織選手は、世界ランク11位、対戦相手のチリッチ選手は同16位で、錦織選手が格上であります。そして、対戦成績は錦織選手が5勝2敗とリードしていて、今年に関しては2勝負けなしです。ただ、チリッチ選手は身長198㎝と錦織選手より20㎝高いうえ、時速230キロ近いビックサーブが絶好調、あのフェデラー選手を全く寄せ付けなかった位でありますので、激戦を勝ち抜いてきて疲労がピークに近いであろう錦織選手が序盤にサーブで崩されるとあっさりとやられちゃう可能性があると思っていたのですが、悪い予感が当たっちゃいました。それでも準優勝は快挙でありますし、あのテニスを観る限り再びメジャー大会の優勝を争うチャンスはあると思います。ランキング上位のジョコビッチ選手やナダル選手は20代後半、フェデラー選手は30過ぎであります。今回優勝したチリッチ選手は25歳、錦織選手が24歳ですから、この世代の選手がこれから世界のテニスを担っていくのでしょう。どうしても体格では見劣りするので、身体のケアーをしてほしいですね。まあ、現在の錦織選手のテニスに一番合うコートが全米オープンの球足が速いハードコートでありますので、来年は期待してますよ。ただ、この錦織選手の快挙をして、日本のテニス界が世界レベルになったかというと、そうとは言えないのですね。ご存知の通り錦織選手は13歳からアメリカのIMGというテニスアカデミーに留学して世界最高峰のトレーニングを積んでいる訳で、やはり第二の錦織選手を目指すには、そういう環境に身を置かなくては、多分無理なのでしょうね。また、錦織選手の活躍に隠れて話題にはなっていないようでありますが、車いすの王者国枝慎吾選手が全米オープンの車いす部門で、なんと4回目のグランドスラム(全英、全仏、全豪、全米の全メジャー大会制覇)を成し遂げました。ハッキリ言ってこれは凄い、多分国枝選手のようなプレーヤーは二度と現れないかも、その位の選手です。しかも単複両方ですよ。国枝選手も錦織選手同様スポンサーがユニクロであるのですが、錦織選手同様国枝選手にもボーナス出して欲しいと思いますな。(女子車いす部門でも上地結衣選手が単複で優勝しました。おめでとうございます。)私も、頑張ります。
デング熱に感染した人が増え続けています。東京代々木公園のやぶ蚊が感染原因ということで、何か知らないうちに感染者が80人を突破しました。初めの頃は、このデング熱は70年ぶりの流行ということでそれなりに注目されましたが、まあ、感染したとしても少し重い夏風邪と言う捉え方であって、余り危険度が高くありませんので、徐々にトーンダウンしていますが、それでも毎日報道が無くなることはありません。私も、今のように簡単に海外から多くの旅行者が来日したり、逆に日本人が外国に行くようになっていれば、デング熱というのは、前から日本に、普通にある病気なんじゃないと思っていたのです。そしてその証拠となるようなデータを最近あるブログから見つけたのです。そのブログには、2000年からの日本に於けるデング熱に感染した患者数が記されています。実際のところ毎年デング熱の感染者は出ていまして、2010年位からは急増し、ここ数年は毎年200人を超す感染者が出ています。去年は249人と大騒ぎになっている今年と比べても約3倍にも上っているのですね。去年は、249人ものデング熱感染者が出ているのにも拘わらず、報道もしないし、当然殺虫剤散布も公園封鎖もしない訳ありまして、一体何があったのか、変だと思いませんか。ある報道関係者によりますと、たいしたことが無い話を大きく取り上げる時は、余りに話題になることが無いので、国民全体に関係した出来事で特に今回のように殆ど人を脅かすような話か、とても国として何かヤバイ話を隠したいか、どちらかだということであります。まあ、考え過ぎなのでしょうが。
最後に、今週九州電力の川内原子力発電所の安全性が新規制基準を満たしていると、原子力規制委員会が認めました。まあ、これで年明け位には、川内原発が再稼働しそうな感じですな。原発の危険性を感じている人たちにとっては、再稼働は絶対反対だろうし、再稼働によって地域が活性化したり補助金などによって経済的基盤が安定する人たちからみれば賛成なのでしょう。それぞれ当事者として、考えがあるというのは理解しますが、日本国民として言うなら、日本という国の安全性を考えれば、日本は原発を稼働することに適さないというのは歴然であります。この夏の豪雨の被害をみても、日本の自然は過去の常識では計り切れなくなっていると思うのです。常に想定外の被害で、多くの犠牲者を出しているのです。原発が稼働しているところに想定外のことが起きれば、福島のようなことが起きる、その想定外の事を、想定してそれに備える、そんなことを本当に出来ると思っているのでしょうかね。

柏崎

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