週刊柏﨑 第486回_まだ来ぬ春とWBC

早くも3月に入りました。今年は、本当に寒さが続いています。庭の梅はいまだ蕾のままであります。

暦の上ではもうとっくに春でありますが、東北ではとてつもない大雪が、降っています。青森酸か湯では積雪が6メートルに迫ろうかという程で、昨日は、北海道では、この大雪で亡くなった方のニュースを聞き、心を痛めています。大体新幹線が雪の為に脱線なんて今まで聞いたことが無い訳で、あの天候状態で車の中に閉じ込められれば、本当に不運だったとしか言いようがありません。

心からご冥福をお祈り申し上げます。

さて、このコラムでも触れていました息子の大学受験も終わりました。御陰様でなんとか志望校の一つに引っ掛かりましてなんとか一安心でありますが、まだ毎年恒例の娘の追試が残っておりまして、娘は朝早くから夜遅くまでぶつくさ言いながら勉強をしています。私は私で4月のQVCさんのバースデイイベントとその翌日に予定しているスーパークロワールアイネオのTSVの準備でそれなりに忙しい日々を送っています。そんなこんなで柏崎家も平常運転になりつつありますが、皆さんお変わりなくお過ごしでしょうか。後1週間程で東北大地震から2年となります。二度とあのような災害には遭いたくないのですが、自然災害というのは、いつ、どこで起きるのか予測がつきませんので、そういう事態に遭遇した場合、私達はいつも無力であります。ここのところ箱根で有感の地震が一カ月で1300回以上あったそうで、3000年ぶりの箱根山の噴火を危惧する声が高まっています。

まあ箱根というのは手軽に行ける温泉観光名所であります。中々こういう場所を危ないとは騒げない事情がある訳で、どうしても地元の人たちに遠慮した報道になることはしかたないことです。ただ箱根山が噴火するようなことがあれば、連想的に富士山がという話が出てくるのでやはり正確な情報を伝えて欲しい物です。火山の噴火というと私的には一番印象深いのが長崎、雲仙普賢岳の噴火とそれに伴う火砕流であります。当時私は証券会社の香港現法に勤務しておりました。当時海外赴任期間が2年間になりますと約1週間のホームリーブという日本に帰国する休暇制度がありまして、私の後輩がホームリーブを利用して新婚の外国人妻と行ったところが雲仙長崎の温泉でありました。香港に帰ってきて後輩が私に言うには、「温泉がグラグラ沸騰状態で水でうめても熱くて入れない。」という話でありました。地元でも「こんなことは以前普賢岳が噴火した時以来じゃないか。」ということだったのですが、香港でそんな話をしてから数日で普賢岳が噴火したものですから昔の話でありますが鮮明に記憶に残っているのです。

ただあの火砕流は想定外であった訳で、多数の犠牲者を出してしまいました。ですから箱根でも温泉の温度には注意していた方がよいですよ。なんて思っていたら今度は東京を飛び越して栃木県北部日光近辺で震度5強の地震があり、その後栃木県だけではなく茨城県など関東地方内陸部で震度5クラスの地震が相次いでいます。関東南部から東京を飛び越して北部に地震の多発地帯が移動した感じですが、何かいきなり真中の東京、横浜辺りに大地震が起きそうで不気味であります。あと、こりゃアルマゲドンか、と驚いたのが、先月にロシア南部落ちてきた隕石であります。始めはUFOが墜落したのかと思いましたが、凄まじい衝撃波で、多くのビルが崩れ、硝子が割れました。なんでもあの隕石の移動スピードは京都~大阪間1秒という速さであって、衝撃波の強さは広島原爆の30倍ということであります。よくもまあ、負傷者が約1200人位ですんだなというのが本音であって、もし東京やニューヨークなどの大都市部に落ちてきたらとんでもない被害が出ていたことは間違いないのです。地震にしても隕石にしてもこれはもう人間の力ではどうしようもない次元の話であります。

さて、興味無い人には全く面白くないと思いますが、4年に一回のWBC(ワールドベースボールクラッシック)が始まりました。サッカーのワールドカップを意識した大会であることは解るのですが、世界的には一部の国を除いて全く盛り上がりに欠く野球の世界一決定大会であります。大体、毎回本大会が行われる野球の本場アメリカが本気になっていないということがありますが、開催時期がアメリカメジャーリーグの関幕直前ということでメジャー球団の事情でアメリカだけでなく、メジャーに多くの選手を出している、ドミニカやベネズエラ、などの中南米の国がベストメンバーを組めないことが真の野球王者を決める大会ではないという声があるのです。実際、日本も現役メジャー選手のダルビッシュ選手やイチロウ選手が今回のWBCを辞退しています。基本野球というのは練習はともかく競技としてはほとんど楽チンなスポーツであります。なんせボールを一球投げるごとに休憩が入るのですから、持久力はほとんど要りません。ちょっとしんどそうなのがピッチャーとキッチャー位ですが、ピッチャーは先発だと一週間に一回しか投げませんしパリーグの指名代打なんて、もし全打席三振すれば試合中100メートルも走らないかという程です。野村克也氏は野球は試合中なんにもしていない時間ばかりなのだから、その時色々考えなくては一流選手にはなれないとまで言い切っています。もちろん考える事は野球のことですよ。今この考えるということが一番できている野球選手はブッチギリでダルビッシュ選手であると私は思っています。彼はここのところ体がとてつもなく大きくなっていて、それを同じように大きくなりパフォーマンスが低下した清原選手と同一視する人がいますが、決定的に違うのがこの考える事であるのです。筋肉には体の表面、外側にあるアウターマッスルと内側のインナーマッスルがあります。アウターマッスルは重い負荷でトレーニングすることによって大きくなり、いわば筋骨隆々になります。インナーは実は鍛えることが出来ない筋肉なのですが、一緒に鍛えないと一見凄そうな体であっても硬く、筋肉の可動域が少ない怪我をしやすい体になっていまいます。あと食生活も大切になります。こういったトータル的なことを考えて野球をしているのがダルビッシュ選手であります。多分彼は去年以上の活躍をすると思っています。

柏崎

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする