週刊柏﨑 第485回_毎日何の気なしに口にしている○○
京都は急激に冷え込んでいます。
日曜は久々に積雪を伴うような雪が降りまして、京都市最北部に位置する我が家の周りは銀世界であり、気温も0度を割っています。今週は息子の本命校の受験があり4回目の上京であります。21日にはQVCさんのオンエアーもあり、それなりに忙しくなりそうです。
そんな事情があり、このコラムは今週初めに書いております。野球を止めた後、親の私が驚く程、毎日頑張って勉強してきたのですから、なんとか志望校に合格させてやりたいのですが、こればっかりはどうにもなりません。「報われない努力は無い。」子供達に私が言ってきた言葉であります。この努力が息子の大きな財産になることは間違いないと思います。息子よりも私の方が毎日緊張して、娘に笑われております。皆さん、お元気でお過ごしでしょうか。
先日、世界の蔵相と中央銀行総裁が集まって、経済と金融問題にについて話し合うG20に出席するため、日本を出発する麻生蔵相のいでたちを見て、飲んでいたクロワール茶を吹きだしそうになりました。ありゃ、ゴットファーザーですか、案の定アメリカ、ウォールストリートジャーナルで、まるでマフィアのボスと揶揄されております。まあ、ご本人がかっこいいと思ってなかったら絶対出来ないような服装でありますが、典型的公務員風の日銀白川総裁とのコントラストが笑っちゃいますな。有る意味20カ国で一番の注目を集めていたことは間違いありません。
今回の円安の動きは去年の11月頃から始まっているのですが、今までにもう約15パーセント位、円はドルやユーロなどの通貨に対して安くなっています。政府の言い分は円高が続くと日本の物が海外に売れない、要するに円高によって製品の価格が高くなって外国の人に買ってもらえなくなり、ひいては貿易収支は赤字になり、日本の景気が悪くなるというものでした。確かに12月の貿易収支は赤字になり、景気指数もマイナスになりました。ところが今週発表された1月の貿易収支はなんと、最大の赤字を記録することになりました。まあ原発が止まって、火力発電の為の石油や天然ガスの輸入が増えた等の事情が原因との解説が新聞に載っていましたが、かと言って、円安によって日本の輸出が増えている訳では無いのです。
要は政府が言うように、恣意的に誘導した円安によって本当に輸出が目覚ましく増大し、国民が実感できる程日本の景気が良くなり、私達の生活が改善するかというと、中々そうはならないのではないかと言う事です。近代日本の経済は、ほぼ一直線の円高の歴史であって、日本の輸出企業はこの円高をどのように克服するか、ということがテーマであった訳です。その結果、海外との価格競争にさらされるような製品は、工場を海外に移しコストダウンを計るか、淘汰されて、今や日本からの輸出品は、円高でも競争力のある高度な技術などを有する製品しか残っていないのです。ですからこの円安によって、昔みたいに日本製品がなんでも売れるようになるということはなく、あくまで今までの円高でも関係なく商品が売れてきたような、技術力がある企業の利益が増えるという限定的な効果しかもたらさないと考えます。例えば、この超円高やブレーキ事故によるリコール騒ぎにも拘わらず、2年連続で米国自動車耐久品質調査で1位になったトヨタレクサスのような、高い商品性や競争力を持つ製品には為替は関係ないのです。ちなみにこのランキングではホンダやマツダなど、なんと5ブランドが日本車であります(メイドインUSAでありますが)。
またスマートフォンや飛行機、車の部品や電池などメーカーも同様であります。ですから政府が言うように円安になれば皆バラ色なんてことはなく、美味しい思いが出来る会社はごく一部であると考えるべきであります。だから、私はずっとここで書いていますが、円安で値上げになるガソリンや灯油、食品、電気料金が本当に負担になり、しんどくなりますということです。大体日銀への恫喝以外何もしてはいないのですから、期待感で上がっている株式相場や不動産などの投資に、あまりのめり込まないようしましょうね。損を出しても政府は責任を取ってはくれません。
さて、塩素成分でウィルスを除去すると謳った携帯型の除菌剤が原因で、やけどの被害がでているそうであります。漂白剤などに含まれる、次亜塩素酸ナトリウム含有の錠剤が入ったパックを首からぶら下げているだけで、風邪やインフルエンザ、アレルギー物質のウィルスを除去できるという、突っ込みどころ満載の商品であります。次亜塩素酸ナトリウムは汗などの水分を含むと、強酸性になり、服の上からでも皮膚に強い刺激を与え、それがやけどになるのです。
そんなに危ない次亜塩素酸ナトリウムでありますが、野菜とか豆菓子などの食品の漂泊、殺菌にひろく使用されています。また塩素という成分は基本、沢山摂取すれば死ぬという毒であるのですが、私達は毎日何の気なしに口にしているのですよ。日本では水道水は、基本塩素で消毒されています。外国でも水道水を塩素で消毒している国はあるのですが、外国基準では、水が水道局をでたところの塩素濃度で、水道水の衛生管理がされています。
ところが日本基準では、家庭の水道の蛇口からでた水の塩素濃度で衛生管理しています。どちらが体の健康に対し害があるかといえば、答えは歴然でありまして、日本の水道水で金魚を飼いますとすぐ死んでいまします。飲用の水の安全性確保する塩素で健康を害していてはたまりませんな。カビやヌメリ取りのために塩素が入った洗剤を使う方も多いと思いますが、使うのが危険と大きく表示しているのですから考えものです。ですから私が推奨していますのが、野菜などの農薬などの洗浄、殺菌にはホタテ由来のカルシウム、カビやヌメリとりには納豆菌や銀イオンであります。いずれも食用にしても全く問題がない安全性が高い成分を原料にしています。日頃健康に対して意識のある方でも、結構気にしていない方も多いようであります。
塩素は沸騰させることによって簡単に除去できますので、沸かしてつくるクロワール茶は水道水の塩素を飛ばしながら、風邪やインフエンザ、アレルギーに良い、おいしいお茶を作れるのですから、利用しない手はないですな。