週刊柏﨑 第300回_これからの政治に求めるもの

週刊柏崎知り合いとの挨拶が、「暑いですねぇ」という季節になってきました。
梅雨は未だ明けていないものの、連日30度超えで外出するのが億劫になっています。
 
QVCさんのTSVが7月17日金曜日なので、少し早めにこのコラムを書いています。
7月17日といえば、京都では祇園祭の山鉾巡行が祭の最後を締めくくります。
まぁ、私に関して言えば祇園祭どころではありませんが・・・。
この祇園祭が終わると、近畿地方ではソろそろ例年ですと梅雨が明けとなり、本格的な夏に突入します。
皆様お元気でお過ごしでしょうか。
 
私も以前の証券マン時代、夏場は涼しい場所で時間を潰す(サボるとも言います)ことが結構ありました。そんな時、同僚とよく行っていたのがパチンコ屋。負けが込んでくると、涼むどころか熱くなることが多かったのですが、そんなパチンコ屋でガソリンを撒き放火、多数の死傷者を出す事件が大阪で起こりました。
今回の事件も、秋葉原や土浦事件同様「誰でもよかった殺人」という許せない事件です。パチンコをするのも命がけという時代になりました。亡くなった方には心よりお悔やみ申し上げます。
「生きることに命がけの」柏崎でございます。
 
今週、キリンとサントリーという、誰もが知っている大企業が経営統合に向けて本格交渉し入りました。とうとう食品業界もここまで来たか、という感じです。以前このコラムで書きましたが、一体いくつの銀行が一緒になったんだ?という、三菱東京UFJ銀行といい、三井と住友という企業風土が全く異なる財閥系銀行が合併した三井住友銀行といい、一昔前から考えると絶対にありえない企業同士がくっついちゃっているのです。要するに、私達の周りは以前の常識では計り知れないスピードで変化しているということの表れであるのです。
今回のキリンとサントリーの経営統合は、これからの海外戦略、特に中国市場を睨んでのことであろうと推測されます。もはや人口減少の波を止められない日本市場からの収益は、減りこそすれ増えることは絶対にないのです。そして、デフレという商品価格の下落は、まさに企業の体力勝負です。あのキリンとサントリーというガリバー企業でさえ、将来に対して展望を持てない状況になっているのです。もはや、国内シェアがどうのこうのと言っている時代ではないのです。
そう考えてみると、今の自民・公明の与党が没落しているというのは、この波乱に満ちた状況の中で当然と言えば当然の流れなのです。55年体制から約半世紀、日本の政治というものは全く変わらなかったのです。
ソ連が崩壊しようと、ベルリンの壁がなくなろうと、先進国の中では唯一、日本だけが政治的変化が起こらなかったのです。今の自民党を中心とした日本の政治について、私は本当に不思議に感じることがあります。政治というものは、国民に選ばれた国会議員によって、国民のために行われるということは誰も否定はしないでしょう。しかしながら、定額給付金であるとか後期高齢者医療制度、ダムや空港建設、公務員改革など世論調査ではほとんどの国民が反対していることを、与党は推し進めるのです。せっかく「こうすれば国民は喜びますよ」というアンケートをしているのに与党はそれを無視して、逆のことをする。そして、それが国民のためだと声高に叫ばれても、国民はしらけるだけです。
みのもんたのクイズ・ミリオネアというテレビ番組で、4択クイズの答えをスタジオの観客達に尋ねる「オーディエンス」という解答者側に有利なチャンスがあります。だいたいの場合、1番支持された選択肢が正解です。今の与党は、一番支持が少ない選択肢を答えとして選んでいるようなものです。
今までの国民はあきらめていました。例え誰が政治をしようと、自分が投票に行こうと、何も変わらない。要するに、何をされようと国民は甘んじてそれを受け入れることが常となってしまったのです。それに伴い、与党は国民をなめました。国民の大半が反対すること、それを支持する一部の特権者の方だけを向いて政治をするようになってしまったのです。それが霞ヶ関と呼ばれる官僚と、経団連を筆頭とする大企業、そしてアメリカ合衆国であります。
今や自民党は党利や私欲がミエミエで、将来に向けての国家戦略を国民に向かって示すことができない政党になってしまったし、連立の公明党も福祉や弱者救済という従来の政党理念を忘れ、ただ与党でありたという政党になってしまったという感が否めません。
私達国民は、不安なのです。そして途方にくれているのです。
これからの将来、安定した仕事をして、贅沢でなくても家族が安心して暮らしていける。老いたら困らない程度の年金を得て、医療介護を受ける。望むことはそれだけなのです。昔、国が約束してくれたそんなささやかな生活をすることさえも、今の国には期待できないというか、信頼できなくなっているのです。
麻生さんは、もしかして、自民最後の総理大臣になるのかもしれません。個人的な資質がどうのこうのということがあるのかもしれませんが、この流れはもう止まらないし、国民の怒りのマグマがやっと爆発したのです。
地方選挙であるはずの、地方首長選挙や東京都議選が国政の影響を強く受けたのは、まさに国民の怒りであり、マグマであったと思います。私達国民は新しい政治に期待しています。細かいマニフェストなんてどうでもいいんです。
国民に対して嘘をつかず、正直に政治をしてください。
密室ではなく開かれた政治をしてください。
国民が信頼できる政治をしてください。そして日本に生まれて良かった、そして死ぬまで日本で生活したいと心から言える政治をしてください。私が望んでいるのはそれだけです。

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