これだけ覚えていれば大丈夫!甘酒の種類を学ぶ!
前回の記事では、甘酒を飲む理由について掲載してきました。
第3回目となる今回の記事では甘酒の種類について掲載していきます。
さてさて、では早速甘酒の種類について掲載していこうと思うのですが…何となく、難しいことを書くのではないか?と、思われている方がいらっしゃるかも知れません。
今日ではたくさんの種類の甘酒が販売されていますし。
でも、ご安心ください。
非常に簡単なことです。
甘酒の種類は大きく分けて2つしかありません。
それだけ知っておけば十分なのですから。
甘酒の種類
・米麹(こめこうじ)から作られている甘酒
・酒粕(さけかす)から作られている甘酒
・米麹とは
米麹とは、米、麦、大豆などと食品発酵に有効な微生物を繁殖させたものです。
米麹→酒粕の順で甘酒は開発されておりますので、こちらの方が歴史が古いです。
甘酒のオリジナルですね。
アルコールを入れずに作ることができるので、朝ごはん代わりに飲めるというメリットもあります。
酒粕とは
酒粕とは、酒製造の過程で生じるもろみを圧縮した後に残る白色の固形物のことです。
漬物でも同じみですね。第二世代目の甘酒と呼べるのでしょうか。
酒粕で作られた甘酒にはアルコールが入っています。
健康効果が高く、選んだほうがいいと言われることが多いのは麹菌を使った甘酒の方です。
自宅でも作れますし、アルコールなしで作ることができるので子供でも飲むことができます。
砂糖を入れずとも製造過程において、麹菌がブドウ糖を出してくれているので十分甘いですし。
麹菌がブドウ糖を出す過程
米麹を40度以下の環境に12時間(夏場なら8時間程度)おけば、麹菌が酵素を出す→酵素がアミノ酸・ブドウ糖を出す。
ただ、お店で製品として並んでいる甘酒には糖類を加えたものがあるので、糖質を制限している方は成分表を確認してから購入ください。
もちろん酒粕で作られている甘酒にもメリットはあります
何かと米麹のみがピックアップされがちですが、酒粕にももちろんメリットがあります。
テレビ番組の実験では三週間でコレステロール値が下がるという結果も得られていました。
そもそも酒粕は漬物でも使われています(粕漬け)。
粕汁もそうですね。
中でも、足で踏んで半年間寝かせた「踏み込み粕」は有名です。
踏み込み粕とは
通常の粕を踏んで、半年間寝かせたもの
踏み込み粕は一般的な白色ではなく、茶色になっているので一目でわかります。
踏むことで得られるパワー
酒粕(白色)は、踏み込まれると空気がなくなって中の麹菌が死ぬ→麹菌が死ぬ際に酵素を出す、酵素が酒粕の中にあるデンプンやたんぱく質に働きかけ、糖やうまみ成分である「アミノ酸」を出す。
糖とアミノ酸が長く一緒になるとアミノカルボニル反応(色が濃くなって、美味しくなる)が出ます。なので踏み込み粕は茶色をしているわけです。この反応は味噌と同じものです。
次回、甘酒についてまだ続きます。