週刊柏﨑 第617回_仲良くすることを考える

一気に秋の様相を深めてきました。少し前の猛暑日続きの陽気がウソのようです。朝晩の犬の散歩には、短パン、Tシャツでは寒い程であります。まあ、元々今年は冷夏予想だった訳でありまして、9月に入って納得でありますな。それにしても先週末に関東、東北を襲った台風、想像を絶するような水害をもたらしました。私は、関東の人間なのですが、鬼怒川が氾濫なんて聞いたことがありません。堤防がチョット決壊するだけで、洪水があれ程広範囲に渡って、それも街中を飲み込むように浸水するなんて信じられません。洪水で家や車が流されていく様は、あの東日本大震災時の津波のようでありました。本当に、被害に遭われた方々には、お見舞い申し上げますと共に、不幸にも命を落とされた方には心からご冥福をお祈り申し上げます。

この日曜日は、QVCさんでのヘルス&ビューティーデイというイベントでありました。その日は、2回に渡ってホットピックでウルトラクロワールアイのオンエアーがありました。こんな大災害がすぐ近所で起こっているのにも拘わらず、笑顔で商品を売ることに、心苦しさもありましたが、エーエルとしても社運を賭けたイベントでありまして、一生懸命やらせて頂きました。ただ、被災者の方からすれば、こんな緊急時に不謹慎と言われてもおかしくありません。申し訳ありませんでした。

今週は、いつも恒例の御挨拶は割愛させて頂きます。

ここのところ老後という事を真剣に考えることがあります。自分はそれ程以前と変わっていないと思うのですが、まあ、確実に肉体は衰えていくのですね。前は簡単に出来たこともしんどくなっていく、しょうがないと言えばしょうがないですけど。老後というのは、身体のことだけでは無く、暮らしの環境というのも変わっていきます。

娘の就職が決まりまして、来年から研修の為に関東に行きます。娘は、ここ数年研究室が忙しくて、大学の近所のアパートに住んでいましたが、同じ京都市内でありますので、何だかんだ言っても、月の半分位は実家に帰ってきていましたので、来年は本格的に家を出る訳であります。今は、卒業試験と来年の薬剤師国家試験の勉強の為に一人で頑張っていると思います。息子は東京の大学に通っているために一足早く家を出たのですが、なんせ親離れ出来ていないので、QVCさんの出張時は殆ど東京で会っていて、同居していた頃より、私は会話が増えたほどです。その息子も、先週から約1年間カナダの大学に留学してしまいました。このようにいつまでも子供と思っていた娘や息子が自分の道を歩き出す、嬉しいようで寂しいことでありますな。これも老後ということを強く感じるのです。今後は、嫁と犬と私、仲良くやっていこうと思います。やはり全て嫁に依存することなく、自分でやれることは進んでする、要するに分担が大切であるということです。何でも人任せはボケますしね。

さて、安保法制が与党によって強行採決されました。これで名実ともにいつでも戦争が出来る国になる訳でありますが、法案に賛成した国会議員や国民だってそれを望んでいることは無いと思います。盟友であるアメリカと同じ土俵に上がるためだそうですが、なんたって四六時中どこかで戦争をしているアメリカであります。それを考慮すれば、日本の意向など関係なく、アメリカの戦争の応援をしなければならないことなど明白であるでしょう。それを、隠して東アジアでの中国や北朝鮮の脅威を煽るなど筋違いであると思います。

物販で消費者の購入を煽る時に使うのが、相手を脅かすことなんですね。例えば、こんな生活していたらガンや糖尿病になるからこの健康食品を使えとか、綺麗にしないとダニやカビがこんなに発生してしまうからこの洗剤を使えとか、皆さん聞いたことがあるでしょう。まあ、中国が攻めてくるから集団的自衛権の行使というのは、それに近いですね。今や日本は中国なしには経済は回りません。小売り業界や観光、外食と中国なしではやっていけませんから。「戦う準備より仲良くすることを考えろよ」と思います。それにアメリカ、アメリカと言いますが、それだけ大切な友好国が、盗聴したりオスプレイや戦闘機を何倍もする値段でぼってきますかね。何兆ドルも買わされたドルだって全然自由にさせて貰えていませんし。要は日本はアメリカにとって何でも言う事を聞く、便利な子分としか考えていないように思えますな。現在、世界を見渡して一番ヤバイ地域は中東と北アフリカであります。アメリカとしても一番行きたくない地域でしょう。まあ、それでも世界の警察であり、利権の親玉であるアメリカでありますから、行かなくてはならないでしょう。だから、空軍と海軍はアメリカが行きますから、一番ヤバイ陸軍は日本にお願いします。というストーリーらしいですけど、こんなことになったら最悪ですし、流石に日本政府ももたないでしょう。

私は、日本にある程度の抑止力が必要という声も分かるし、戦争法案はいかんというのも分かる、だったら従来通り憲法で定めている通り、衆参議員で3分の2の賛成を取って、国民投票で決めるという手筈を経て憲法を改正して集団的自衛権の行使を認めるべきであるとずっと言っています。それをしないのは間違いなく国民投票で否決されるからであり、本来政治家など日本の中枢を縛っている日本国憲法を縛られている当事者である政治家が勝手に解釈して変えようとするのは、絶対におかしいと考えます。

話は変わりますが、あのシールズという学生さんの反安保集団、リーダーの男性の国会での発言を聞きましたが、素晴らしいと思いました。よく勉強もしているし、決してイデオロギー的でもなく、若者が今迄政治に対して何もしてこなかったという反省もしている、日本を良くしたいという正直な叫びであります。こういう純粋な活動は広がるし、続きます。今政界は、江戸末期に近いと思います。確かに与党は江戸幕府同様大きな力を持っています。しかし最早、アメリカに従いながら国民を統治するということが出来なくなってきている、これは江戸幕府が滅びたように制度的限界になっているのです。ですから、今迄政治に全く関心の無かった無党派層が大きくなっていたのです。その無党派層が動き出したのですから明治維新同様大きな転換期が来るのかもしれません。まあ、その主役は既存の政党ではないと思いますけどね。

週柏name

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする