週刊柏﨑 第638回_3月に入りました

 

私は週初めからQVCさんでの打ち合わせの為に、東京に出張したのですが、寒さに加えて風が凄くて閉口。それでも週後半にかけてとても暖かく。あと数週間すれば桜が咲いて、京都は春の観光シーズンに突入。今は端境期で観光客も減っているようですが、オンシーズンになると観光客だらけに。QVCさんがある海浜幕張では、3月1日に今年の大卒就職説明会があったようで、大変な人出でありました。話によると今年は売り手市場、いわゆる就職する学生さんに有利な状況ということでありますが、人気企業はどんな時でも就職するのは難しいですから、売り手市場と言っても中々希望する企業に入るのは大変でしょうね。ただ私が新卒採用された頃と大きく違うのは終身雇用、年功序列という昔だったら日本企業の当たり前のルールが無くなったこと。大企業に就職してもそれで安泰と言うことは無くなった、実社会でどうやって自分をスキルアップしていくか、問われるということ。まあ、私も、新卒で働いていた会社を辞めて、今何とかやっていますが、基本出たとこ勝負という感じで100%運任せ。やはり今振り返れば、もうちょっと安定した道を歩むべきであったと。皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。中辻先生効果が出ているのか、イチロー選手が好調のようです。中辻先生はイチロー選手のたっての願いで、今マイアミに出張でイチロー選手の身体のメインテナンスをしています。20日過ぎに帰国予定ですので、また色々聞いて報告します。動体視力や反射神経などの低下は年齢でどうしようも無いことでありますが、身体の痛みや柔軟性など筋肉治療により改善して、イチロー選手は本当に久しぶりに良いコンデションでシーズンに入ろうとしています。今の処控えとしての扱いでありますが、今年はかなりやれると断言出来ます。「頑張れ!イチロー」

女子マラソン福士加代子選手リオ五輪選考問題、私は絶対可笑しいと思っています。1月31日大阪国際女子マラソンで、福士選手ブッチギリ優勝、選考基準2時間22分30秒上回ったのは記憶に新しいところ。優勝コメントで彼女が「これで、リオ当確だべ」と言ったことにも誰も異存が無かった、それくらい快挙であったと。福士選手は、長距離トラック競技のスターで、どうしても思い起こしてしまうのが、初マラソンで、後半ガス欠のためゴール前で身体の自由が効かなくなり、笑いながら何回もこけてしまったシーン。あの高橋尚子さんの師匠小出監督が日本女子マラソンの最高の指導者であると思っているのですが、小出監督して日本女子マラソンの最高の選手になれると言わしめた程ポテンシャルがある福士選手にとって最大の屈辱であったでしょう。それからの福士選手の努力と苦悩は大変であったと思われます。誰しも納得し祝福する福士選手の五輪出場権を日本陸連は決定ではないと発表。最後の選考レースの名古屋女子マラソンが終わるまでは当確は出せないと。誰が考えたって公式選考レースの一つをブッチギリで優勝し、高水準の選考基準をクリアーし、それでも確実ではないというのは福士選手じゃなくとも納得いかないでしょう。福士選手は最後の選考レースの名古屋にもエントリーして出場する意向をみせました。(最終的に出場しないことになりました)誰が見ても納得出来る選考方法、一発勝負で1〜3位が代表という方が一番公平であり、後に禍根を残さない方法であると思いますな。コースも天候も違うレースで決めることがそもそもおかしい訳で、こんな陸連とテレビ局の興行の為に振り回される選手は堪ったものではありません。まあ、それでも99%福士選手のリオ五輪出場は間違いないと思われますので、福士選手には心からおめでとうと言いたい。多分五輪陸上で唯一のメダル候補でありますので、頑張って下さい。

アメリカ大統領の予備選で、共和党はトランプ氏、民主党はクリントン氏と大方の予想通りの結果となりました。今回の大統領予備選はトランプ氏とサンダース氏という従来の大統領候補とは明らかに毛色が違う候補が有力候補として多くの支持を集めている点。過去に大統領候補として実業家のトランプ氏や社会主義者のサンダース氏のような候補が立候補したことは結構あるのですが、いずれも泡沫候補でありまして、こんなに多くの支持を集めたのは初めて。はっきり言ってアメリカ、相当病んでいます。ユーロ圏がギリシャやスペインの財政破綻問題や中東からの移民問題でヘロヘロ状態、アジア圏でも中国のバブル崩壊、日本のアベノミクス破綻などで青息吐息状態な今、アメリカは経済的には一人勝ちだった筈。世界中が景気を支えるために低金利策を採る中、いち早く景気回復を達成し金利を引き上げたのですから、低金利どころかマイナス金利を導入した日本などからしたらアメリカはさぞかし国民がいい暮らしをしているんじゃないかと考えるのが普通。ところが、アメリカ国民、本当は不平不満だらけ。「チェンジ」と唱えて大統領になったオバマ大統領は殆ど大衆の生活を良くしなかった。少し前にウォールストリートから全米に広まったデモは、「1%の金持ちが99%の富を占有している」ことへの不満が原因。アメリカ国民の多くは、アメリカンドリームどころか、将来の自分の生活に対して全く希望を持てなくなっている。ですから、トランプ氏やサンダース氏を支える支持層は低所得層の白人や将来に不安を持つ若者や学生であります。これらの人達は、今の経済繁栄の恩恵を殆ど受けていない訳で、とにかく現状から抜け出せる可能性のある候補に期待するのは当然。要は、政治理念を標ぼうするような候補者には、全く期待しないどころか、はっきりと失望。今アメリカを覆うリバタリズムという個人自由主義という考え方が、アメリカを内向に導いているのも、トランプ氏やサンダース氏が支持される原因となっている。日本でも安倍首相が海外で莫大なお金をばら撒いていることに、「日本が先やろ」という声があるように、アメリカも「世界の警察だなんだ言う前にアメリカ国民を大切にしろよ」という声が高まるのは当然。そこに、トランプ氏が「雇用を奪うメキシコ密入国者を追い出せ」「アメリカは戦争から撤退」とかサンダース氏が「金持ちのウォールストリートの課税強化」「低所得者への社会保障策」とか主張するのですから、少しばかり色物でも彼らが飛びつくのは理解できます。特にトランプ氏、このままでは共和党の大統領候補になる可能性が高いので、今の体制で利権を得ている人達は死活問題。共和党内や様々なメディアからトランプ氏を非難するような声が高まっている訳で、トランプ氏の敵は民主党だけではなく、身内にもいるということ。今迄であれば、共和党の候補者は弟ブッシュ氏かルビオ氏が選ばれるのが当然、よりによって一番なりそうもなかったトランプ氏がトップを走る位、今の体制はうんざりされているので、多少の批判では余り影響がありませんな。トランプ氏、サンダース氏は純粋な共和党でも民主党でもなく、立候補するのにこれらの政党を名乗っているだけなのも、本家の共和党、民主党サイドから見ればとんでもないと言うか、コントロール不能の候補者であるのでしょう。その分、支持するアメリカ人からみれば、体制的でないと映る。共和党トランプ氏と民主党クリントン氏の争いとなれば、大方の予想では、クリントン氏が勝つと言われているが、今のアメリカの体制にうんざりしている人から見れば、支持の根っこが一緒なトランプ氏支持者とサンダース氏支持者が合体の可能性が高い。そうなると、クリントン氏は現体制の候補者なので、共和党の体制側がくっつく可能性が出てくるでしょう。トランプ氏とクリントン氏、どちらが大統領になるか興味深い。ただ言えることは、現体制はもう簡単に存続出来ない程疲弊しているということ。トランプ氏が大統領になったら日本として不安視する人が居ますが、アメリカは日本が思う程日本のことに興味はありませんよ。私がアメリカにいる間も日本の報道なんか殆ど目にしなかった。誰が大統領でも「扱いは低い」ということで、気にすることはありません。アメリカ内は結構大変なことになるかも知れませんが、日本でありませんから、私達があれこれ言う事でもありません。アメリカの後追いをして同じようなことをしている日本もやっぱり変化を強いられるのでしょうね。ただもうアメリカの為に協力するほど日本には体力が無いことは間違いないことでありまして、ある意味日本が独自路線を歩む為には、トランプ氏が大統領になった方がいいと。だけどアメリカが凄いと思うのは、トランプ氏が何だかんだ言っても平等な扱いで選挙を戦っていることで、日本だったらトランプ氏は様々な権力の力で失脚させられると思います。その点からするとアメリカはフェアな国です。週柏name.GIF

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