中国の農薬問題        週刊柏﨑 第228回

先週末からQVCさんのオンエアの為に、ずっと東京に滞在していて、少々疲れ気味です。ただひとつ有難いことは、このところ東京は天気が良いのです。雪や雨が降っていると移動がしんどいので天気が良いのは助かります。
皆さんお元気でお過ごしですか?
クロワールジンジャーはティーバッグタイプなので出張先に持っていけるので、本当に助かっていますよ。

未だに騒ぎが治まりそうにそうにない中国産冷凍食品問題でありますが、今週に入って新たに初めのメーカーとは別の会社が生産した冷凍ギョウザからジクロボスが検出されました。こうなるともう中国産というだけで毒入りというイメージがついてしまい全ての消費者から敬遠されるという中国からみると最悪のシナリオになりそうな感じです。
これからお話するのは、あくまで聞いた話で本当かどうかは定かでないので、サラッと読みとばして下さい。
今週ある中国人華僑の方と話をしたのですが、この方によると、これら大量の商品を生産するメーカーは、国営企業とか外資系の資本が入っている企業がほとんどだそうです。こういった企業では、一般の労働者が低資金でこき使われているのにもかかわらず、経営幹部はものすごい高収入を得ているケースが多いそうなんです。当然、国営とか外資系ということですからオーナーではなく、あくまで雇われ。すなわちサラリーマンなのです。なのにどうして高収入を得ているかというと、一部の商品の生産を下請け会社にまわし、そこからリベートを取ったり伝票の操作をしたりしているのだそうです。今回の農薬混入の商品がそういった所で生産されたかどうかは、定かではありませんが、こういった下請け会社では、衛生管理などはあったものではなく、普通にハエなどが商品にたかっているとその上から殺虫剤を撒いたりするのだそうです。そういったことが無いと仮定しても中国当局が工場には農薬や殺虫剤は存在しなかったと言っても、それは犯人が殺人現場に凶器がなかったから、私はやってないと言っているようなもので、誰だって問題が発覚すれば、その場から隠したり捨てたりするじゃないのですかね。
別に私は、この問題について悪意を持って中国を批判している訳ではないんです。今の中国側をみていると悪いのは私達ではない、私達は被害者だと言っているスタンスに、また同じことを繰り返す危険性があると感じているからです。事実は事実として認めて再犯がないように具体的にどうするか、明確な方向性を示して欲しいと思います。中国内には真面目にしっかりとした業務をしている企業もあると思います。このままでは、そういったちゃんとした企業も巻き添えになってしまう可能性が高いと思っています。今回の事件は残留農薬というよりも、むしろ食品テロ的な要素が高いと思いますが、今後はこういった恐ろしい事件を教訓として、食品に対する安全性ということに対し監督当局がしっかりとした行動を取ることが大切です。
私たちは食品に対しては、あまりにも無知であり、特に安全性については、疑うことがありませんでした。
(臭いで腐っているくらいは解りますが・・・)
私は当社の製品については、農薬検査ということを心がけてきました。でもそれは中国産ということを意識した訳ではありません。私が危険性を感じていたのは、国産も含む全ての食品だったのです。その為には自社の商品でも疑うことが必要であると考えたのです。(次回へ続く)

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