野菜とストレス     週刊柏﨑 第139回

今週に入って、京都は30度近い気温の日が続いています。
週末にはいよいよサッカーワールドカップが開幕となります。
日本代表には頑張って決勝リーグに進んで欲しいと思いますが、なるべくクロワールのQVCオンエアーと日本戦がかさならない様にお願いしたいものです。
先週まで3週にわたって、ダイエットについて書いてきましたが、ご理解頂けましたでしょうか。
一言でいえば、「言うは易し、行うは難し」ということです。
廻りに良き理解者が居て、本人によほどの根性がないと、しんどいというのがホンネです。
さて、先日、雑誌をペラペラとめくっていたら、おもしろい記事が載っていました。
それは、野菜は育った向きで保存すると長持ちするというものです。
野菜、たとえば、ほうれん草や春菊、トウモロコシなどは横に倒して置くより、垂直に立てていた方が傷みが少ないということなのです。
実際、東北から東京へ輸送されるスイートコーンやアスパラガスは垂直に箱づめされたものの方が、セリ値が高いそうです。
以前、香港に居た時、香港人の友人が、パパイヤとマンゴーをなんとか1週間長持ちする技術が、日本にないかと尋ねられた事があって、日本の専門家に問い合わせたことがあります。その時は、果物が出すエチレンガスを取り去る袋を検討されたのですが、やはり、あまり効果はなかったのです。
果物も野菜も収穫後も生きています。人間と同じ様にストレスを受けることによって、”成熟老化ホルモン”としてエチレンガスを多量に発生し、鮮度を劣化させるのです。
信じられないでしょうが、野菜は横向きにして保存しておくと、育った向きである垂直の方へ起き上がろうとします。
スーパーなどで、ほうれん草などの葉先が起き上がり、茎が曲がってしまっているのは、この現象です。当然、野菜には手足はありませんから、起きることはできません。そうするとストレスがたまり、エチレンガスを出して腐ってしまう、ということなのです。
野菜や果物でさえ、ストレスをためることは、こんなにも悪い影響を持っているのです。
我々人間は、近頃ストレスといものが身近になりすぎている様な感じがします。
活性酸素という悪いものを発生させる原因にもなりますが、ストレスが無い人間はいません。人間は野菜と違ってストレス解消ということも出来ます。
心がけたいものです。

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