週刊柏﨑 第275回_景気の特効薬

今週、早くも1月後半です。
今年の正月は鬼嫁からこっぴどく叱られ、何か消化不良のような三が日だったので、ことさら早く1ヶ月が過ぎた感じです。日本中でインフルエンザが猛威をふるっています。東京都町田市のサナトリウム病院では、110人以上の方々がインフルエンザに感染し、3名の方が亡くなられました。病院ではほぼ全員がインフルエンザのワクチンを接種していたのにもかかわらずです。タミフルやリレンザなどのインフルエンザ治療薬も効果が現れないタイプのインフルエンザもあるそうですので、毎日の小さな予防が本当に大切なのかもしれません。
感染症が爆発的に流行るということを『パンデミック』といいますが、まさに鳥インフルエンザなどは、本当にパンデミックになる可能性があるのです。
小さな予防のひとつとして、クロワール茶を本当におすすめします。
もちろん、クロワールだけではパーフェクトではありませんから、うがいや防寒などもして下さいね。
 
皆様、毎日元気でお過ごしでしょうか。
 
今週、アメリカでは、オバマ新大統領が誕生しました。
ワシントンの就任式にはなんと200万人以上の国民が見物に訪れたということで、オバマ大統領に対するアメリカ国民の期待の大きさを現しています。逆に言えば、ブッシュによって叩きのめされたアメリカの経済状態はそれだけ酷くなって、アメリカ国民を追い込んでいるのです。
しかし、オバマ大統領といえども、今のアメリカを簡単に立て直すことは不可能だと思います。様々な改革を打ち出すとは思いますが、ビッグ3にしろ金融界にしろ、特効薬なんてあるはずが無いのですから。
かつて何年か前に小泉さんや竹中さんが唱えて、多くの日本国民が指示した『構造改革』という名の新自由主義も、いまや完全に否定されました。もはや竹中さんがテレビに出演して「こんな状態になったのは、構造改革が足りなかった」などという見苦しい言い訳をし、それを有名コメンテイターが擁護する。そんな茶番を見せられる度に、間違いを認めなくては前には進めないのだから、日本が立ち直るのには、また10年位かかるのかなあ、と思ってしまうのです。
 
派遣問題にしても、先日、元派遣の人から興味深い話を聞きました。
その人は去年、滋賀県のある自動車メーカーにラインの派遣工として勤めていました。住まいは派遣会社の借りた寮にいたそうです。給料はフルに働いて約32万円で、全く同じことをしてる正社員は22万円だったそうです。
会社サイドからは、頻繁に正社員にならないかというオファーがあったそうですが、殆どの派遣社員はその申し出を断っていたそうです。大部分の人は、給料が10万円も減るうえに、上から管理されるし、転勤もあるなんて考えられないと言っていたそうです。
また現状も、知り合いの会社がアルバイトの求人を【急募】としたところ、実際に応募してきたのは60歳過ぎの方2名だけでした。さいたま市の臨時職員100名の採用計画には8人しか応募がなかったそうですし、京都のタクシー会社MKの1万人のタクシー運転手採用には、一週間で140人の応募中、元派遣というのはちらほら程度だったそうです。
 
例の派遣村にいた方達は生活保護を申請している方達が多いそうですが、それはちょっと違うんではないかと思うのです。「やりたいことが見つかるまで旅人になります」といって、それを実行している中田英寿氏、そんなことは普通の人間にはできません。テレビで「財布の中身は?」と聞かれて「100円」とか答えている元派遣社員の人は、本当に生きるの死ぬの状況だったら、取りあえず何でもしてお金を稼ぐ事を考えなければ・・・と思いませんか?
お金を稼ぐということは、当然それに値するしんどい事もしなくてはならないんです。
派遣村とか、ごねて様々な恩恵を受けている元派遣社員の方々を報道番組で見ていると、本当に苦労して自立しようとしている元派遣社員の方がバカを見るのではないかと考えてしまいます。
国としてのセーフティーネットを早急に創るべきとは思いますが、一生懸命に行動している人達が報いられるシステムを作らなくてはなりません。正直者がバカを見るのは、いつの世でも許されないことです。

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