週刊柏﨑 第554回_ゲリラ豪雨にお気をつけください

予想通り、全国的にとんでもない梅雨となっています。先週末から東京に出張していたのですが、帰りの新幹線に乗ると、東京から有楽町位の間は、晴れていたのが、品川では土砂降りと、とってもシトシトピッチャンの梅雨とは違います。帰ってきて京都で天気予報を観て驚いたのですが、同時期に東京郊外では、嵐のような雹が降って、それが街中に積雪のように積もりさながら雪国のようですな。大体、都会で車を運転していて、あっという間に冠水して車が水没してしまうなんて信じられません。1時間で100ミリを超す降雨量なんて、亜熱帯地域のスコール並ですよ。まあ、これが現在の梅雨なのかもしれませんね。確かに異常気象と言えば言えるのですが、これだけ頻繁に起こればそれが通常であるのかもしれません。近い未来に起こるであろう地震などの天災の前触れという人がいますが、そうかもしれませんし、違うかもしれません。今言えるのは、その天災はあくまで想定内であるということです。私達に出来るのは、備えることだけであると思います。原発を稼働させないということは、備えることであります。

皆さん、お変わりなくお元気にお過ごしでしょうか。

一部国民の願いも虚しく、ワールドカップサッカーで、日本代表は予選リーグで敗退してしまいました。予選突破を目指した、世界ランク8位のコロンビア戦、前半は1対1と善戦したものの、最終的には、4対1という大差でコロンビアに敗れ去った訳であります。コロンビアは既に予選を突破していましたので、メンバーをかなり落としてきたようですが、本来であれば日本代表が採るべき戦略、守ってから速攻で得点というスタイルをされては、勝たなくては敗退の日本の攻撃優先の戦いでは、後半スタミナが切れればかなう筈はありません。残念ではありますが、これが世界の中での日本の力なのでしょう。ただ、日本がプレマッチで勝利したコスタリカがいずれも優勝経験があるイタリア、イングランド、ウルグアイが同居した魔の予選組をトップ通過しているのですから、決して日本に予選突破の可能性が無かった訳では無かったと思います。ただ、攻撃優先に戦った日本に対しコスタリカは5バックで守って、カウンターを仕掛けるという戦い方であったのですね。結局5バック、カウンターの戦術を採った国はなんでも全ての国が予選突破をしたということで、日本も考えさせられますね。ある週刊誌に載っていたのですが、ワールドカップに出場している各国の大会の報道の過熱度でありますが、日本が38%と頭一つ抜けて1位でありまして、後の国は2位で10数%、実際開催国のブラジルでさえ11%と日本の3分の1以下であるのです。まあ、それだけ日本の報道は異常であるのですね。どうしてもブラジルは日本の裏側にありますので、時差の関係で試合ライブは夜中から明け方になる訳であります。そこで各テレビ局はゴールデンタイムにワールドカップのダイジェストを放映していますが、視聴率は散々たるものであったのですね。巨額を掛けたようですが中々思い通りにはいかないようです。

こういう国際的な大会があるとどこからともなく現れるにわかサポーターが起こす大騒ぎでありますが、私には何となく理解できるのです。

私は大学時代、バイトに明け暮れてろくすっぽ大学に行っていなかったのですね。自分が大学生であるのですけれど、現在の自分は果たして学生としてやるべきことをしているのだろうか、食うためと言いながら勉強もせず怠惰な生活を送っていることが自分のやりたいことだったか、というそれなりの葛藤があったのです。そんな時に神宮や国立競技場での野球やラグビーの試合で母校の大学を大声で応援し、騒ぐことによって自分が大学生なんだというアイデンティティが持てるのです。それが、心に安心感を与え、なんかほっとするのです。ですから、あのサポーターの人たちも、今の日本に多分日本人としての不満とか葛藤を抱えているのではないかと思うのです。自分は日本人なんだと心から叫ぶことが出来ていないのですね。だから今回みたいに一応は国を挙げて日本を全体で応援するようなイベントがあると、日本人としてのアイデンティティを感じることが出来るのですね。まあ、これだけ若者が日本に対し無関心であるのですが、潜在的な愛国心はあるのです。日本の自民党政治が目指してやってきたことが国民の政治に対する興味を奪う事であった訳ですが、方向は違っても、それなりに日本に対する気持ちはあるのですから、なんらかの形で日本が良くなる方向に向かってくれればと思っています。

余りにも低次元の話で、ただただ呆れるばかりなのが、自民都議による、野党女性議員に対するセクハラ野次事件であります。多分、この問題が国際的に外国を巻き込んだ問題になったから公になっただけであり、当事者は反省してませんね。スピード違反や駐車違反と同じ、なんで俺だけという感じなのでしょう。自民サイドは早く幕引きにしたいのでしょう。これからの展開はマスメディアが更に踏み込んだ報道を続けていくか、それとも外国が問題追及をしていくかに架かっています。それよりも私的に呆れてしまうのが、あの議員さん達の議会での発言であります、今回の野党女性議員の議会での質問、ありゃどう見ても文章の朗読でしょう。テレビのニュースキャスターといい、プロなのですから、用意した原稿を手に取って丸読みしていたら、いくらいい質問でも全く心には響かない訳で、あんなことで高額な議員歳費を食んでいるとしたら、国民としては腹が立ちます。基本原稿用紙2枚ぐらいのものなのでしょうから、暗記して相手の目をみながら、発言して欲しいです。原稿を質問者も答弁者も棒読みなんて本当に日本位ですよ。ニュースキャスターもです。一度外国の国会答弁やCNNを観れば、いかに日本の政治家やキャスターが不勉強だか分かります。だから政治家は一度やったら止められない商売なのですな。当然ながら世襲問題なんて無くなる筈はありません。歌舞伎みたいに10代目安倍晋三とか名取になったりして。洒落になりません。

今週電力会社の株主総会が開かれました。日本には電力会社が10社ありまして、沖縄電力を除く9社が原発を持っているのです。今回、その9社の内6社が赤字になりまして、その原因は原発を動かせないからとしている訳であります。原発を動かせないと火力発電を使わざるを得ない、それだから火力発電の燃料負担が嵩むというのですね。このことに私は凄く不信感を感じるのですね。何故かというと電力会社は全て総括原価方式というもので電力料金を決めていて、簡単にいうと、会社が経営するのにかかる経費に一定の利益を乗っけて私達が払う電気料金は決められるのです。この電気料金というのは、まあある意味電力会社に独占されていて、簡単に供給先を変えることが出来ないのですから、赤字になること自体可笑しいと思うのです。しかも、黒字を計上した電力会社でブッチギリの黒字を出しているのが1014億円の東電であります。多分、このあからさまな赤字の発表は「原発を動かせなかったら潰れちゃうよ」というポーズであるのは間違いないところです。断固反対しましょうね。

今回は取り留めない話を書き連ねました。

スミマセン。

それと、ワールドカップはメッシのアルゼンチンの優勝を予想します。

柏崎

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