週刊柏﨑 第497回_上昇傾向

ちょっと前の寒さは一体どうなってしまったのと言う位暑くなっています。
この日中の気温上昇は、朝方の陽気からは想像付きませんな。今週に入って、昼間の気温は毎日30度を超えていて、なんでも名古屋では36度なんて日があった模様で、気温的には、もはや夏であります。まあ、ここのところ、まとまった雨が降っていませんので湿度が上がらず30度を超えていてもまだいくらか、過ごし易いのが有難いというところでしょうか。
しかしながら、前にも増して一日の気温差が大きくなっていますので、体調管理が難しいです。また、早くも熱中症になる方も出ているようで、健康管理に、水分補給にぴったりなクロワール茶をお薦めします。とコマーシャルを入れた処で、皆さん、お変わりなく元気でお過ごしでしょうか。

ここのところの円安によって日本の景気が回復しているような報道が目立っています。
先日トヨタや富士重工などの決算が発表された訳であります。実はトヨタなどの自動車業界はあの超円高の中でも利益を出しているような強い会社であります。このような会社が円安という好環境下、とんでもない好決算を出すのは当たり前であって、余り円安で日本の景気が回復しているという証拠にはなりません。円安で輸出企業の業績がなんぼか回復するのは当然で、あくまで円安によって逆にしんどくなる企業が有る訳で、それを差し引いて利益が出なければ、日本経済に円安のメリットがあるとは言えません。
現在、日本の全産業の売上の内、輸出産業の占める割合は約20パーセント程度と言われています。ですからマスコミや政府が騒ぐほど円安によって日本経済が復活するかというと、そうとは言えないのですね。
エーエルに関してみれば、原料は海外調達している物が多いのですから円安は本当に困ります。価格には転嫁することは実際不可能でありますから、これ以上の円安はなんとか勘弁してほしいと思っております。
それに現在の家電などの厳しい状況にある企業は為替問題というよりも戦略ミスによって今の状況に陥ったのであって、為替操作によって根本を変える事は出来ないと考えます。
この円安ドル高状態をアメリカの自動車業界がアメリカ政府に対してクレームをいれているそうであります。
要するに「こんなドル高ではアメ車が売れない。」ということなんですが、彼らは、あの円高でもアメ車は売れていなかったという現実を直視していません。
私は1988年だったと記憶していますが、約半年間、会社から派遣されてアメリカ、アイビーリーグの名門、ペンシルバニア大学MBAウォートンスクールに通っておりました。(あくまで短期であってMBAは出ておりませんので大したことは全くありません。)ここで訳が解らんなりに講義に出ていたのですが、マーケティングの授業の時、私は唖然としてしまったのですが、こんな超有名MBAの教授でも、日本の車が左側通行であるとか、その為日本車が右ハンドルとか知りません。挙句の果てに「なぜ右ハンドルの日本車なのに、アメリカでは左ハンドルなのか。」とか逆に質問してくるのです。「そりゃ、アメリカは左ハンドルの方がいいのだから、アメリカに輸出する日本車は左ハンドルにしている。」と通じたかどうか定かではありませんが答えると、教授は「じゃあ、アメリカ車は、日本で売る時ハンドルをどうしているのか?」と聞かれたので「左ハンドルのまま輸出している。ヨーロッパ、ドイツ車は右ハンドルに替えたタイプと左ハンドルのものと基本選択出来る。」そして日本のガソリンの値段と当時のアメリカのガソリンの値段(当時は1ガロン=約4リッター=価格1ドル=130円)で日本車とアメ車の燃費の差を説明すると、暫く沈黙の後、「アメリカ車メーカーはマーケテイングを知らない、明らかな戦略ミス、」とはっきり言いました。
それから約20数年経ってもアメリカ車メーカーの考え方は変わっていないと私は思います。メルセデスやアウディはあのユーロ安円高下でも値引きをほとんどしないで好調に販売していてのですから。為替のせいにしてはいけませんな。

私は、昨年、一昨年、インド、ケニアにクロワールの原点であるカメリアシネンシスやルティン畑や工場視察に行きました。その際現地のデパートやスーパーマーケットに立ち寄るのが好きだったのですが、家電売り場にはサムソン、LGばかりで、片隅にパナソニック、ソニーがやっとあるという状況でありました。
機能的には、ほとんど変わりなく、自慢の液晶だプラズマだといっても私の様な素人目には見分けはつきません。但し値段には歴然たる開きがあって日本製テレビと韓国製テレビは3割位の価格差が(もちろん日本製の方が高い)ありました。テレビの仕様が日本とは違いますし、電圧も違いますのでメイドイン日本ではないパナやソニーのテレビですので、海外の工場で生産しています。円安になったからといって簡単に値下げとはいかないでしょう。

今春、息子が東京の大学に通う事になった為、東京で家電の量販店で冷蔵庫やら洗濯機、からテレビなどの家電を買いそろえたのですが、一番のお徳用一人暮らしセットは中国製で冷蔵庫、洗濯機、掃除機、電子レンジが5万円という価格でした。同じ家電を日本製で揃えると最低でも約7~8万円となります。「日本人が日本製を買わんでどうするのか。」という大和魂のもと無理して日本製を買いそろえましたが、ここがケニアやインドであれば多分、同等の製品であれば、中国製は魅力的であります。
幸い、多くの外国において電化製品だけではなく日本製の様々な商品のイメージは今尚、高品質で壊れにくいというものであります。この円安をただのコスト安だけととらわれることなく、正しい戦略のもと、チャンスとして日本は行動しなければなりません。
なんやかんや言っても、既に円安政策やインフレ政策という賽は投げられたのです。今の株式、不動産といった資産価格の上昇と共に、この状況を生かして、明日へのステップに出来るよう考えていきたいものです。

柏崎

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