週刊柏崎 第868回 高校の家庭科の授業で投資信託って

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今年も早今週から新年度入り、私はこの10月で66歳になりますので後期高齢者まで10年を切ろうとしています。このところ週末から日曜にかけて天気が崩れることが多く、オジイチャンが楽しみにしているテニスもプレイが出来ていません。
京都の桜も満開で、観光名所には多くの旅行者で賑わっています。夜に犬の散歩に出かけますと、近所のホテルには多くの窓に灯りが燈っていますし、コインパーキングには県外ナンバーの車が多く見受けられます。外国人旅行者はまだまだ少ないですが、国内旅行者は本当に増えましたね。東京や大阪では新型コロナの感染者が再び増大していて、かなりヤバイ状況になってきています。緊急事態宣言が解除されて、都市部に関しては気持ちがかなり緩んできてしまったようです。第4派だ、変異種だと言ったところで、街中に繰り出す人たちは、自分とは関係ないことと思っているのでしょう。感染者が皆一様に言うのが「まさか私がコロナに罹るなんて」という言葉だそうです。最近耳慣れないマンボウという言葉を良く聞きますが、何でもコロナ対策のまん延防止等重点措置の略語ということですが、良く分かりませんね。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

平成の三四郎古賀稔彦氏がガンで亡くなられました。享年53歳、本当に早過ぎる死です。バルセロナオリンピックで左ひざのじん帯を損傷しながら金メダルを獲得したことを昨日のことのように覚えています。コロナ肺炎が取りざたされていますが、ガンは今尚怖い病気です。心からご冥福をお祈りいたします。合掌
コロナ感染は未だ収束の道筋さえ見えません。緊急事態宣言を出して少し感染者が減ると解除して、また増えるという堂々巡りのコロナ対策は今の処ワクチン接種だけが希望の星であります。国内で医療関係者から始まったワクチン接種ですが、世界各国に比べて、日本のワクチン接種は進んでいません。国内で約78万人が一回のワクチン接種、2回目の接種をしたのが3,7万人とお寒い限りです。3月24日までに報告が有ったアナフィラキシーを訴える人は237人で、国際基準で評価した結果、正式に国がアナフィラキシーショックと認めたのが47人と発表しました。(女性44人、男性3人)アナフィラキシーショックとは関係無く、接種後に死亡したのは2人で女性ということです。死因は脳出血とクモ膜下出血でありますが、ワクチンは血栓を作りやすいと言う報告も有り、ワクチン接種に不安も残ります。さらに気になるのが、2回目のワクチン接種後の副反応でありまして、2回目のワクチン接種した3933人の内、37,5度以上の発熱が35%、だるさ67%、頭痛49%と1回目の倍以上の方が不調を訴えています。もしこれを全てアナフィラキシーショックと考えると、日本は海外に比べて4倍にもなるそうです。私のような老い先短いオジイチャンは関係なく接種して人体実験に進んでお役に立ちたいと思いますが、若い方とかはチョット不安も有りますな。
実際、アストラゼネカ製のワクチン関しては今週ドイツで60歳以下の人には使用しない旨発表がありました。副反応としてまれに起きる重篤な血栓症は60歳未満に集中しているからです。
あと気になるのは今問題になっている変異種です。将来、変異種に対してAのワクチンは効くけど、Bはそれ程でもないなんてことになるとワクチンの選別が始まり、ただでさえおぼつかない日本のオペレーションはメチャメチャになります。ワクチンが行き渡った後、コロナ渦がどうなっているか予想も付かないですが、少なくとも今より良い状態の日本であって欲しいと思っております。

2022年4月から高校の家庭科の授業で資産形成の指導ということで投資信託などの基本的な金融商品の知識を生徒に教えるそうです。以前から子供にお金儲けの話をするなという日本の考え方に私は懐疑的でありました。何故なら、大人になれば家計や資産の管理、運用は絶対に必要なことで、何の基礎知識も無く、いきなり投資を実践すれば、上手くいく訳が無いですし、簡単に金融詐欺にひっかかる恐れもあります。ですから、若いうちからお金をどうやったら効率的に増やせるかということを学ぶことは絶対に必要だと私は常々思っていました。
それに、今老後に2000万円以上の蓄えが必要と言われていますが、定期預金に預けても利子は殆ど付かないような現状で効率良くお金を運用することは、とても大切なことです。ただ、個人的には授業の内容が何故投資信託なのかと思っています。確かに、株式や債券などの知識が無いのだからプロが運用する投資信託で財産形成というのでしょうが、どうも私には証券会社の戦略に国民が乗せられているような気がしてなりません。国内外の株式や債券を組み入れたセットのようなものが投資信託で、色々なニーズに合わせたタイプが何百種類もあります。毎日の株価や金利に連動して投資信託の価格は毎日上下する訳です。投資信託にお金を預けるということは、投資信託を購入日の価格で買うということです。新聞の株式欄などに投資信託の基準価格が載っています。この時、購入する手数料がかかります。大体購入金額の3%を取られます。また、投資信託を運用している会社は食い扶持として信託報酬を取ります。これは投資信託の価格から年一回決められた額が天引きされます。要は手数料と信託報酬を考えると、投資信託の値段がかなり上がらないと利益を出すのが難しいということです。私としては、投資信託を買うなら、日経ダウに採用されている好業績の有名企業の株式を買う事をお薦めします。例えば、ソニーとかトヨタなどの株式などですね。また、テレビのバラエティー番組に出ている元棋士が推奨している株主優待制度を目的とした投資も良いでしょう。何故株式投資をお薦めするかというと、今ネットで株式を購入した場合、投資信託で3%取られていた手数料がほぼかからないという点です。また、当然信託報酬もかかりませんし、好業績企業であれば年1〜2回の株式配当を受け取ることも可能ですし、株主優待で思わぬプレゼントを貰えることも有ります。前にこのコラムでも触れましたが、日本の場合株式を持っていない人が多く、株式市場が上昇しても個人は恩恵を得ることが少ないというのが現状です。当然、株式には値下がりというリスクが有りますが、それでも資産形成には株式に資産の一部を投資することは必要だと思います。またこれも持論であるのですが、年金の仕組みの授業もするべきでしょうね。
日本の場合、この先国民の所得は中々上がりませんが、税や社会保険料は間違いなく負担増となるでしょう。何もしなければ資産は増えることが有りません。皆さんの、資産を効率良く増やすには、金融知識を身につけ、様々な金融資産に分散投資をすることをお薦めします。

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