週刊柏﨑 第355回_熱中症と政治
お盆が終わりました。
京都では、大文字の送火があり、夏が終わるはずなんですが、
今週に入って尚、一層暑さが増しているようです。「この暑さはもはや災害です。」とニュースキャスターが言っていましたが、確かに暑さによる熱中症でこれだけ多数の死亡者が出ることを考えても本当にそう思うのであります。
なんでも、月間の電気消費量が7月に最高であったそうですが、この8月は更にその記録を超すのは間違いなさそうです。 CO2の削減といいながらエアコンをバンバン使う、そしてその結果また気温が上昇する。こんな負の連鎖は多分、絶対に絶ち切ることはできないでしょう。
それにしても熱中症によって表面化したのが日本の困窮状態です。
去年のコラムで「おにぎりが食べたい。」と書き置きして餓死した北九州の男性のことを書きましたが、現在に至るまで、日本の貧困層というのは少しも生活が改善されていないようです。
先日電気代が払えずに10年間電気が無い生活をしていた親子の年老いた父親が熱中症で亡くなったのですが、はっきり言ってこんな方々が今日の日本にいたかと思うと、とてもやるせない気持ちになるのです。息子さんは40代後半で生活保護を受けることができなかったそうです。生活保護を受けながらギャンブル依存症であるとか、贅沢な暮らしをしている輩が多数存在するといわれる中、生活保護を受けられないことで餓死するとか、熱中症で亡くなられる人達、所詮年金同様、国が集めた人の金を配るのですから、こんな理不尽が通ってしまうのです。巷で議論されているベーシックインカム。
すべての社会保障番号を持った国民に同額のお金を支給するというものですが、こういった制度を取り入れるしかないのでしょうか、少なくともこれで審査とか不公平はなくなります。
皆様お元気でお過ごしでしょうか。
私は毎朝6:30頃から犬の散歩にいっているのですがやはりこの暑さで、朝起きるのがしんどく感じるうようになってしまった訳です。そこでクロワールファインという滋養強壮のサプリを寝る前に2粒づつ飲むようにしたのですがとにかく目覚めがいいのです。今は、6:00前にバッチリ目が覚めますし日中の体調も最高です。
私のジムトレーナーも全く同じことをいっていました。今の時期本当にこのクロワールファイン!
是非使ってみて下さい。一般のニンニクやゴマのサプリとは物が違い、しっかりとした体感があります。
さて、机上の空論というかこんなはずじゃなかったことは、誰しも多かれ少なかれ経験があるのではないかと思います。
民主党だって野党の時は政権を取ったら、「あ~する、こ~する」というマニフェストを出して、勢いだけは立派だったものの、いざ政権を取ってみたら、見事なまでの口ばっかりだけであった訳です。まあ、小沢さんとか鳩山さんは、なんとか約束を守ろうと努力したことは認めるものの、やはり思い描いていたことを実際に、実行しようとすれば、理想と現実にかなりのギャップがあるのです。それに、私たち国民も薄々気付いていると思うのですが、日本というのはアメリカにいいように使われているということです。沖縄の基地の問題も米国債の購入や為替面についても日本の国が自国の利になることより、アメリカの利を優先しているとしか思えないからです。
このアメリカ優先の日本政府の運営を変えようと思えば、その政治家は、なにかのスキャンダルによって、表舞台からの退場を余儀なくされるのです。
このことは、小沢さんや鳩山さんのスキャンダルをとことんマスコミやメディアが騒ぎ立て結局、イメージ操作だけで辞任に追いやったことをみてもわかると思います。ですから、今週9月に行われる民主党代表選に小沢さんが出るかもと、報道されただけでTVでは小沢たたき一色であり、本当に解りやすいのです。
首相なり、与党が責任を持って、本来の国民の為、日本の為の仕事を遂行すれば、マスコミ・メディアがなんとワメキちらそうと、周りは評価せざるを得ないのです。そして政治というものを、権力闘争や官僚との調整が政治であると考えている従来の55年体制ははっきり終わらせなくてはなりません。
今の民主党内閣が昔の自民政治に似つつあることを憂います。
今の円高でありますが、1ドル=80円を割る迄は止まらないと思います。
なんたって私が株屋に在席していた頃のプラザ合意による円高局面の時は、日銀は連日円売りドル買い介入をくり返し、なんとか日本として円高を防ごうというアクションをしていました。
ところが、ここ数年「なすがまま」なんの手立てもなく、円高にしてしまい日本を不況に落とし入れ、デフレ体質から抜け出せなくしています。私が為替の投機筋であるなら、安心して円買いのポジションをとることができます。
昔、橋本竜太郎首相がアメリカで「米国債を売りたい」と口をすべらしただけで、米国株式市場や債券市場がパニックになったことがありました。ですから、たとえ実際に為替市場に介入しなくても菅内閣が、「今の円高は行き過ぎ、時と場合によっては日本として考える」ということを話す。いわゆる、口先介入にしても今だったら十分効果があるのです。
誰だって思い通りに物事が運んだら、今のような暮らしはしていないと思います。 私が株で大やられしたり、「こんなはずじゃなかった。」これこそが人生なのかもしれません。以前アメリカがノーベル経済学賞を受賞した複数の学者をファンドマネージャーにしたヘッジファンドが破綻したことが あるのですが机上で完璧であった戦術も実戦には役に立たないのです。実際に実行できないマニュフェストがあってもとにかく民主党には国民の為になることを基本に今の日本を少しでも良い方向い導いて欲しいと思います。今のゴタゴタな政治をみるとよっぽどタコのラウル君に政策を決めてもらった方がいいと思います。