週刊柏﨑 第646回 連日、QVC放送がございます。

熊本地震から2週間が過ぎようとしています。それにしても交通インフラなどの復興のスピードはかなり早く、当初は大型連休までの復旧は無理と言われていた九州新幹線はかなりの区間で運転可能な状態になった模様であります。(その後連休前に全線開通しました。)但し個人の生活に関しては、まだまだ不自由であります。倒壊した建物や内部構造がどうなっているか分からない建物と共に、市民の生活レベルが元に戻るのはトンデモナイ時間を要するのではないかと思います。今でも、熊本やその近郊には余震があるようですが、それでも頻度や地震の規模などようやくピークは過ぎたような気がします。熊本の友人も既に職場に復帰し、形的には通常モードになったようです。地面の中は私達には、どうなっているか全く分かりませんが、少なくとも以前とは違った活断層になっているのではないかと思います。先日神戸で新名神高速の橋げたが落下する事故があったのですが、何か先般の地震で地面がズレたのが原因ではないかと疑ってしまいます。ある夕刊紙によりますと、熊本の次にヤバイと目されているのが、北九州と小田原、そしてなんと京都ということで嫌な感じがしますな。今週も時節柄、いつもの御挨拶は割愛させて頂きます。先週の日曜日にスーパーに嫁と買い物にいったのですが、館内放送で熊本地震の募金を呼び掛けていました。そこで嫁が食材を買っている間に4階のお客様カウンターにある募金コーナーに行ったのですが、ホントに分かりづらい場所に牛乳箱程度の小さな募金箱があるのですね。そこの係員に聞いたら、やはり殆どお客さんが気づかないということでありました。どうせやるなら、食品売り場の入口にデカイ箱を置けばいいのにと思いましたね。多分、募金だって比較にならない位集まると思います。

4月30日は新商品の「緑のDHA,EPA」のデビュー、そして5月4日が石橋ナビのお気に入りのコーナーでクロワール茶の紹介、連休最後の5月5日がプレミアムクロワールアイのTSVがあります。自分として出来ることをやるだけです。大型連休でお出掛けの方も多いと思いますが、もしお時間がありましたら是非ともご覧頂けたら嬉しく思います。前述のように日本の新幹線というのは、それはもう他国に追随を許さない位完璧な交通インフラであります。中でも、東京から名古屋そして大阪という日本の主要都市を結ぶ東海道新幹線は、一日に350本、43万人を輸送する世界に類を見ない鉄道です。私は、QVCさんでの出演や打ち合わせで、多い時は月に3回から4回京都〜東京を往復していますが、それこそ人災やかなりの天変地異が起きない限り大きく遅延、運休することはありません。また、東京駅での折り返し運転の際の車内清掃業務はその手早さと、正確さが海外のニュースで報道されたりしています。海外に行きますと、電車が遅れるのが普通でありますので、海外ではそれこそ驚愕に写るのでしょうね。新幹線の車両も広くて清潔ですし、それに何しろ安全であります。一車両で輸送可能な人員も世界一の高速鉄道です。そんな何処にも負けない新幹線でありますので、日本として世界の国にこの新幹線システムを売りたいのですが、売れません。先日も、インドネシアの高速鉄道のコンペで中国の電車に負けました。新幹線は台湾の高速鉄道に採用された位で、余り人気がありません。私も日本人として、世界一の新幹線が何故海外に売れないのか不思議であったのですが、ある経済評論家の本に書いてあったことに「なるほどな」と思わず頷いてしまったのです。世界一と言われている新幹線が何故売れないかというと、外国の人達が新幹線の一番の売りである「正確さ」や「快適さ」、「清潔さ」というサービスを日本人ほど求めていないことだと言います。外国では電車は時間通り正確に動かなくても、また色々なサービスが付いている快適さが無くても、むしろそれが普通であって多くの人は文句を言わないのです。要は、外国ではそれが当たり前であるのです。ですから、新幹線を導入するにあたってのコストは当然物凄く高いのですから、お客が新幹線のようなサービスを必要としていないなら、安い電車を買いますよ。という事なんですね。この評論家さんによると、もし新幹線を本当に外国に売るのなら、時間をかけて外国の生活習慣を変えていく必要があると言います。それは、電車が1分間でも遅れたらイライラするとか、車内に色々な機器が付いていなくてはダメとか、そういう状況が出来て初めて新幹線の需要が高まるということですな。考えてみれば、日本というのはそういう独りよがりの考え方で競争力を失ってきたのです。例えば、テレビでも、日本は高画像、や録画機能など色々なスペックを搭載し「これだけの品質なんだから、高くても売れるだろう」という商品造りをしてきました。しかしながら外国ではテレビは、ちゃんと映って、それなりにキレイで簡単に壊れなければかまわなかった訳で、その結果オーバースペックの価格の高い日本のテレビは単純機能でも安価な韓国や台湾のテレビにやられてしまったのです。元々、コスト面では韓国などのメーカーには太刀打ちできないのですから、最早テレビや白物家電などでは、日本の製品が市場を席巻するのは難しいでしょう。まあ、何を売るにしても、思い込みで必要ない物を付けて、それで安ければいいですけど、高く販売することはできません。実は、今週一番考えさせられたのが、末期の肝臓ガン患者が、医者から見放され、藁をもすがった大麻の使用は違法かという裁判であります。勿論、日本は大麻を使う事も所有することも犯罪なのは当然であります。この被告となった人は、25年6月に肝臓がんが見つかり、医療機関で治療したのですが、同年10月に余命半年から1年と言われたそうであります。たまたまインターネットで大麻がガンの改善に良いと言う情報知り、厚労省や法務省などに「大麻を医療目的に使いたい」と相談したのですが、「日本での使用は出来ない。」と取り付く島もなかったようです。そのため違法とは知りながら、自宅で大麻を栽培し、使用した処、なんと痛みが和らぎ、食欲が戻り、腫瘍マーカーが20分の一になって明らかに改善したのです。この人は大麻の使用に対し「大麻は他人に譲渡も販売もしないで、ただ自分の命を守る為に使った」として無罪を主張しています。実際、米国では医療用大麻の使用が認められていて、それなりの医療実績もあるようです。厚労省は、「医療用大麻は有効性が実証されている訳ではないうえ、最先端のガン治療が受けられる日本で医療用大麻を合法化する必要性は低い。」と言います。私から言えば、「もし貴方や貴方の大切な人が、この人のような死亡宣告をうけたガン患者の立場だったら、どうするか。」ということであります。確かに日本は大麻の使用は違法であり、犯罪であります。しかし、医療現場は、もっと強力な麻薬を疼痛対策の為に使用しています。この人の場合、それまで受けたどんな最先端のガン治療より大麻の方が効果的であった訳で、それをして、使用を即違法、犯罪とするには、私には分かりません。私も昔ガンを宣告され、眠れない夜を不安な気持ちで過ごしたことがあります。幸い、心配されていたリンパ節転移もなく、余命宣告はされませんでしたが、嫁によると、もしリンパ節に転移していたら、余命は半年だったそうです。余命を告げられると言うのは、いわば死刑宣告のようなものでしょう。しかも、手の打ちようが無いと言われたら、もうそれだけで私だったら狼狽えてしまいます。たまたま、使った大麻で、このような奇跡の回復をしたのだったら、私は、心から「良かったですね。」といいたいと思います。この人の近況を写真で見ましたが、大分ふっくらしていましたし、なにしろ目に力があるのが印象的でありました。ただ私が今迄様々な本や情報で得てきた経験では、この方の末期ガンでの余命宣告は、多分間違っていた可能性が高いのではないかと思ってしまいます。末期の肝臓ガンであれば、黄疸症状は激しく、食欲もなくやせ細ってしまうものです。本物のガンであれば、末期であれば簡単には治りません。実は、私は医者である父を肝臓ガンで亡くしています。ですから、これで何が何でも大麻を頼るというのは、いかがなものかと考えています。ただ、それでも患者さんの希望で大麻を使用することに関しては許可するべきだと思うのですが、皆さんはどのように思われますか?

来週のコラムは連休明けになんとかアップします。それでは東京に行ってきます。週柏name.GIF

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