週刊柏﨑 第604回_異常気象にお気をつけ下さい!
全国的に梅雨真っ盛りでありまして、各地で大雨が降っています。鹿児島南部では、観測史上最大の降雨量ということで、梅雨をなめていたらトンデモナイことになります。それに近頃の梅雨は雨だけではなく、ゴルフボール大の雹は降るは、竜巻で屋根は飛ばされるはで命も脅かされます。
テレビを観ていたらジョージアというところでは、大雨で街中を洪水が襲い、動物園から沢山の動物が脱走しててんやわんやということであります。当然その中にはライオンやトラ、クマなどの猛獣が含まれている訳で、住民にとってはたまったものではありませんな。
まあ、ジョージアといえばアメリカの南部の話と思っていたのですが、地図を見るとトルコの隣であり、どこのジョージアと思ったのですが、前のグルジア、確かここ出身のお相撲さんがいましたね。まあ、世界中異常気象の影響でエライことになっています。
皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。
京都では、そんな極端なことにはなってはいませんが、それでもこのところ雨降りの蒸し暑い日が続いています。
使用前、使用後の変貌ぶりが話題になっているダイエットスポーツクラブ「ライザップ」が様々なメディアで叩かれているようであります。
いつも言っていますが、ダイエットというのは、理論的には、とっても簡単でありまして、身体に摂りいれるカロリーより消費するカロリーが多ければ必ず痩せます。問題は、言うのは簡単でもやるのは難しいということです。
まあ、食べなければ痩せます。でも食べるのを減らさないで運動とかしても痩せるのは大変です。運動というのは、思ったよりカロリーを消費しません。
ライザップのシステムというのは、徹底した食事制限をベースにした、マンツーマンのウェイトトレーニング、それを2か月間でやろうというものであります。基本、何にも目新しいことは無く画期的なことはしていません。
当然とってもしんどく、苦しいですが、それに耐えるモチベーションが高額な代金を支払ったと言う気持ちであります。そういう意味では、あれだけテレビコマーシャルを打って、結果をコミットするというライザップをアピールするやり方が画期的であったと思います。
ただ食事制限というより極端な糖質制限をしながらのウェイトトレーニングは身体的にはかなり危険が伴うのは間違いなく、それでなくともライザップでダイエットに成功してもその後のリバンウンドは避けられないのではないかと思います。
実際に、世の中には健康ブームもあり星の数ほどスポーツクラブがある訳でありますが、どこもライザップを真似するところが出てきていないのは、それ位身体的にも業務的にもリスクがあるというのが、明白であると知り合いのトレーナーが言っていました。使用前のブー、ブー、ブーの時に猫背にしながら腹を突き出していて、パッパカパーの使用後の時に体にオイルを塗って胸を張って腹を引っ込めれば私だって多少はカッコよく見えるのではと思います。
まあ、間違いなく言えるのは痩せるのは簡単ではないということであります。週刊誌が言っている通りだったら、多分これで色々な事実が噴き出てきてブラック企業として認定されてダメになるだろうし。ちゃんとしたものであればまだまだこれから伸びていくことでしょう。運営会社の健康コーポレーションという会社はおからクッキーを売っていた会社でありますな。
広告費は半端な額ではないでしょうし、かと言って広告を打たなくては入会者が減るだろうし、トレーナーの質も問われると思いますし、内情は結構大変ではないかと個人的に推測します。
以前私の知り合いで、毎日鳥のささ身とゆで卵の白味(黄身は食べない)とレタスという食生活でウェイトトレーニング、ランニングで40キロ以上の減量&ムキムキというライザップの走りみたいな人がいましたが、今はスポーツジムのトレーナーです。よっぽど強固な意志と常に運動出来る環境がなければ、あんな体を維持するのは不可能であると断言出来ます。
そういえば、昔一世を風靡した「レコーディングダイエット」確か毎日何を食べたか書くだけで痩せられるという方法だったと記憶していますが、あれを提唱した岡田何某という評論家さん、今愛人問題で週刊誌とかに出ていましたが、すっかりリバウンドして元の身体に戻っていましたね。まあ、ダイエットなんてそんなものです。
歳を重ねていけば、若い時と比べて基礎代謝は必ず落ちる訳で、殆どの人はそれに伴って太ってきます。特に、現役でいる限り食事量を落とせないスポーツ選手はベテラン選手程丸くなってきます。そう考えると「イチロー」と「三浦カズ」は凄い、多分若い頃と体格的には変わっていないのでは、それには限りない努力が必要です。両選手とも最盛期時代は気取った感じがして余り好きではなかったのですが、今は心から応援しています。
さて、先日、知り合いの会社に呼ばれて、ビックサイトで開催されていた健康博に行ってきたのですが、ここに出展している会社の展示商品の傾向でその年の注目されているトレンドが分かる訳であります。今年は、水素水、ココナッツオイル、酵素がダントツの人気でありまして、もうかなりの会社が様々ブースでこれらの商材を紹介していて、実際巷では水素水やココナッツオイル、酵素の商品で満ち溢れています。
その中で地味ではありましたが、かなりの出展ブースを出していたのが「ハラル」という余り聞いたことがない言葉でありました。この「ハラル」というのは、実は商品の名前ではありません。「ハラル」というのは、イスラム諸国で、イスラム教で許された教徒が毎日の生活で守らなければならないルールであります。
良く知られているのが、「ハラル」に基づく食品に関するルールです。
具体的には、イスラム教で忌み嫌われている豚肉やアルコールは一切NG。
ハラルがややこしいのが、アルコールの場合、酒として飲むことだけでなく、調味料として使うのもダメであり、ワインを使うフランス料理やイタリア料理、日本酒を使う和食もダメということになります。
同様に、豚肉もスープやブイヨンに豚由来のエキスが入っていればダメであります。また、鶏や牛肉、羊肉はOKであるのですが、それがイスラム教の教えに則した方法で解体、処理したものでなければならないのですね。
具体的には「処理する人はイスラム教徒」とか「作業は祈りを捧げる」とかそんなことまでしなければなりません。それに例えこれらのルールを遵守しても、冷蔵庫で豚肉と一緒に保存しただけでダメとか、もうそこまでいくと我々では対処不能であります。イスラム教徒の人達だって、日本での食事を常に疑ってかからなくなるのですから、食事を楽しむなんて出来なくなってしまいます。
そこで注目されてきたのが、「ハラル認証」であります。この「ハラル認証」を受けていれば、ハラルのルールを全てクリアーした食品を提供する証しであったり、食事を料理するレストランの証しであったりする訳で、日本に住んだり滞在しているイスラム教徒も安心して食事を楽しむことが出来るのです。
今現在、日本向けの健康博で何故「ハラル」が注目されてきたか?確かに全世界に約16億人ともいわれるイスラム教徒がいます。日本に在留しているイスラム教徒が増えていますし、日本人でもイスラム教に入信する人も増えていることも事実であり、ハラル認証の必要性が増しています。
でも、それだけではないのです。「ハラル」には、イスラム教のルール対し合法であるということ以外に、食べ物が健康的、清潔、安全、高品質、高栄養化ということを求められます。
ですから、日本に於いても、イスラム教徒でなくとも、そういう意識が高い人たちを中心に「ハラル食文化」が広がってきているのです。まあ、一説によりますとハラル市場は食品だけでも世界で約60兆円といいますし、近年は化粧品とかにもハラルに基づく商品造りが注目されてきているのです。
当然、日本国内だけではなく成長著しいインドネシア、マレーシアなどのイスラム圏に進出する上でハラルは絶対必要なことであるのもハラルがビジネスとして注目される大きな要因でしょう。日本人としてイスラム教徒の人達と付き合う上で絶対必要なルールというか掟であり、決して軽く考えてはいけないことであります。