週刊柏﨑　第522回_食へ対する信頼

天高く馬肥ゆる秋、朝晩は白い息が出るほど寒いですが、昼間はとっても過ごしやすい陽気の日が続いています。先週は久しぶりに台風の心配をしなかったわけで、京都の街も３連休ということで、観光客で溢れかえっていました。先週も触れました、今年の京都の紅葉、とっても良い出来というか、綺麗であります。

今朝テレビを観ていたら、何でも、関東で高濃度のＰＭ２，５が検出された場所があったそうで、その場所が千葉県の市原、今週、ＱＶＣさんでの打ち合わせで海浜幕張に行かなければならないのですが、マスクをして行った方が無難なのですかね。ＰＭ２，５といえば、昼間でも視界がほとんど無い中国が発生源と言われていますが、今回の千葉のＰＭ２，５は中国の影響では無いそうで、放射能問題とか南海トラフとか、不安になることばかりです。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

今年の日本シリーズ、楽天が優勝しました。楽天が優勝に王手をかけた第６戦目、あの去年から負け知らずのマー君が黒星をきっし、巨人と楽天が３勝３敗同士になり、第７戦目が雌雄を賭けた試合になった訳であります。マー君が負けて、一気に巨人優勢という感じになりましたが、私的には巨人が楽天のピッチャーで全く打てそうもなかったのが、最終戦に先発した美馬投手でありまして、案の定巨人は美馬投手の前に沈黙し、最後はマー君が出てきて、完封負けを喫し、楽天が球団創設初の日本一になりました。まあ、最終戦の楽天のホーム仙台球場は異様な熱気でありまして、多分甲子園の阪神ファンの応援を上回る楽天の応援には、私だけでなく巨人自体が驚いたのでは無いでしょうか。先のドラフト会議で一番人気の桐光学園の松井投手を引き当てたりして、楽天に勢いがあったのですが、今なおしんどい状況にある東北に明るい話題がもたらされただけでも楽天の優勝は朗報であります。東北では優勝した瞬間視聴率が６０パーセント越えということで半沢も真っ青ですな。

ここのところプロ野球の視聴率というのは頭打ちでありまして、もはやゴールデンタイムに野球放送が流されることもめっきり減りました。但しこういう最後の最後の日本シリーズとなると話は別で、巨人対楽天という関西にとっては全く蚊帳の外の試合でもそれなりに盛り上がっていました。やはり野球というのは、日本に於いては、スポーツ番組としてはそれなりのコンテンツであります。楽天ファンの皆さん、おめでとう御座います。来年は、ダルビッシュ対マー君、もし実現すれば、とても楽しみです。まあ、楽天が優勝しますと、エーエルのネットサイトが賑わいますので、そろばん的にも、楽天を応援していました。

先週も触れましたが、食品偽装が相当大きな問題となりそうであります。

先週に阪急、阪神グループのホテルで発覚した食品偽装、こんなことはどこでもやっている事と、業界通の知り合いが言っていましたが、正に現実、止まることがありません。今週に入り、大手百貨店のおせちや、レストランで商品名と異なる食品を使う虚偽表示があったことが明らかになり、更に虚偽偽装問題は広がりそうです。食べ物と健康食品と形態は違いますが、人が口にする食品としての括りは一緒なので、他人事ではありません。消費者としては、基本メーカーや販売者の表示や言うことを信じるしかない訳で、何回も言いますが、売り手の矜持ということになるでしょう。特に健康食品は味がありませんから同じ成分でも高い原料と普通のものと見分けが、食べ物以上につかないのです。幸い、この業界には製造する工場にＩＳＯなど厳しい規制がありますので、基本表示に対する信憑性は高いのですが、完璧かというとそうではありません。エーエルとしてもなお一層の管理や検査をして皆さんに納得してもらえる品を製造しなければならないと思います。

さて、アメリカの経済誌フォーブスが世界で影響力のある人物ランキングを発表しました。１位はロシア、プーチン大統領、２位はアメリカ、オバマ大統領でありました。この辺は腐っても鯛、東西の大国が選ばれました。まあ、１、２位はシリア問題で戦争を回避させたことで、プーチン氏が１位でありましたな、オバマ大統領はやはりレイムダック化していると見られているのかもしれません。３位は中国、習近平中国国家主席、４、フランシスコローマ法王、５位、ドイツ、メルケル首相、６位、ビル、ゲイツマイクロソフト創業者、７位バーナンキ米国ＦＲＢ議長、８位、サウジアラビア、アブドラ国王、９位、ユーロ、ドラギＥＣＢ総裁、１０位、アメリカウォルマート、マイケル、デュークＣＥＯと続きます。ちなみに、我が日本はというと、日銀の黒田総裁が３７位、トヨタの豊田章夫社長が４４位、ソフトバンク孫正義社長４５位であり、日本国内で「アベノミクスは世界で注目され」と盛んにアピールしている安倍首相は、なんと５７位と、まあ、そんなもんなのという感じですな。

日本という国は経済的にはいまだ世界第３位の大国であり、日本経済やジャパンマネーの影響力は世界経済に大きな力を持っていると思います。だからこそ、ジャパンマネーの力で黒田日銀総裁が３７位にランクインしているのです。「経済一流、政治三流」日本を評してよく言われる言葉であります。世界の評価も正にそうなんですね。前から言っていますが、安倍政権がしていることは、アメリカの踏襲であり、異次元の金融緩和など金融システムを利用した景気浮揚策とか、憲法を改正しての自衛隊の戦争参加とか、原発の再稼働などとっても私達国民を向いた政治とは言えないのです。しかしながらそんな国民無視のことをしているのに国内の支持率は高いという、不思議な状況であるのです。今回のこのランキングは世界の日本、安倍政権を観る目は、「そんなに甘くないんだぞ。」ということであり、安倍首相の影響力はかなり低いということなんです。確かに、歴代の首相の中でも、アメリカからはかなり扱いは低いですから。
それでも、先のアルゼンチンでのオリンピック招致で、安倍首相が全世界に向かって「福島原発の放射能問題は完全にコントロールされている」という発言がありましたが、ある意味世界からこの位の評価の人間が言ったことでありますので、世界的には、あまり問題にはならないのかも知れません。いずれにしても、世界的にアベノミクスを客観視すると、かなり日本の将来は危なっかしいと言わざるを得ません。

あの北朝鮮の金正恩第一書記でありますがランキングは４６位であります。
世界は安倍首相より
金正恩第一書記の方が国際的影響力は高いという評価であります。