【第931回】ガソリン。トリッガー条項を使って下さい
これから本当に寒い冬がやってくるの?」と思うほど9月に入っても暑い日が続いています。確かに、朝晩は何ぼか暑さが薄らいだと感じたり、日が暮れると、どこからか虫の鳴く音が聞こえてきたりして秋っぽい兆候は有ります。ただ確実に夏の暑さは年々増していて、地球温暖化を肌で実感しています。SDGsというのも、スローガンだけが独り歩きして、私たちは実際に地球の為になることを実践しているのか甚だ疑問が有ります。
海の環境を良くしたいと誰もが思いながらも、プラスチックなどのゴミは捨てるし、生活排水は平気で流す。そして今回は原発処理水の排出です。言っていることとやっていることが違い過ぎますな。大体、減りつつある海洋資源の魚類からただ安いという理由だけで魚油を取ってDHAEPAのサプリにすること、私は如何なものかと考えております。
これからも、人間が有りがたく魚類を美味しく頂く為には、しなくてもいい海洋資源の消費を控えるべきです。
タンク培養で作った藻から高品質で安全なDHAEPAが生態系を崩すことなく、継続可能で取れるのですから、私たちはこれを利用することが義務じゃないかと考えています。魚油には安価ということが最大のメリットでして、決してDHAEPAを摂るために良い訳では有りませんからね。
皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。
ガソリン価格が過去最高になりまして、満タン給油するとあっと驚くような金額を支払っています。京都ではレギュラーガソリンが185円位ですので、他府県よりも少し高いじゃないかと思います。自宅の近所のスタンドのライン会員に登録し、エネキーを使用していますので、8円値引きの特典を受けていますが、かなりキツイですな。ガソリンが高騰しますと、あらゆるモノの輸送コストが圧迫されますので、その結果全ての物価上昇に繋がります。
日本はずっとデフレで物価が安く、金利もほぼゼロで、まあ世界経済の競争からは後れをとったものの、給料は上がらなくともそれなりに暮らしていけた訳です。
でもそんなぬるま湯状態が未来永劫続くことは無く、コロナ後に世界各国が行き過ぎたインフレを抑える為に、金利を上げだして、ゼロ金利の日本の円が売られて急落したことで、食品からエネルギーまで海外から輸入している日本の物価が上がることは当たり前だのクラッカーであります。今迄、給料が安くてもモノの値段も安かったのに、給料は上がらず、物価が上がるのだから、そりゃあやっていけません。大体、日本人は大人しく、諦めも早いんで税金や社会保険料はバンバン上げられました。サラリーマンは給料の40%近くを天引きで取られているんですよ。
ガソリンだけ見ても、元々の原油価格が世界のインフレ加速で上がりましたし、そもそもドル建ての原油価格は1ドル100円から約150円の円安で50%上がるのですから凄まじい値上がりです。ガソリン価格が上がるのは、ロシアとウクライナが揉めてるせいと思っている方がいらっしゃるかも知れませんが、一番大きいのがこの円安なんです。諸外国の金利が上がって4~5%でお金が増えるのに、日本はほぼゼロ、これじゃ全く勝負にならないです。むしろ円の価格がこんな水準であることの方がおかしいかも知れません。ドルだけじゃなくてユーロも人民元も世界中の通貨に負けますな。今のまま、何にもしないで八方塞がり状態を続けるなら1ドル200円になっても驚きません。
皆さん、日本にはトリッガー条項という素晴らしい取り決めがあります。
ガソリン価格には実はとんでもなく高額な税金がかけられています。リッター当たり53,8円、しかもそれに消費税をかけるという2度取りシステムなんです。このガソリン税の内25、1円をもしガソリン価格が160円以上になって3か月間続いたら減税しますよというのがトリッガー条項です。
現在、政府はこのトリッガー条項に見向きもせずに、6兆円にも上る巨額な税金をエネオスや出光などの元売り業者に渡し、ガソリン価格の抑制をしております。正直、幾らが払われているか分からないし、これら石油元売り会社の業績が過去最高を記録しているのを見ると、本当に国民の為になっているのか甚だ疑問です。
じゃあ、何故トリッガー条項を使わないか、恒常的な実質減税につながる政策は何があっても消費税減税と同様、ラスボスである財務省が応じる訳が有りません。
私が若いころは、日本は経済一流、政治は二流と言われていました。しかし、その二流の政治を国民が選択し続けた結果、経済も二流になってしまいました。かつての日本を知っているから今の日本の現状が理解できます。
まあ、ジュエリー商の滝野氏がイタリアに商用でいった際、ガソリン価格がリッター300円したと言ってましたから、まだ
ましなのかもと言ってましたが、給料が日本の倍ならそうなんでんでしょ。
9月15日に愛犬「コハク」が亡くなりました。13歳11か月鼻ぺちゃで寿命が短いボストンテリアとしては長生きしたと思います。食生活だけには本当に気を使い、添加物的なものは一切口にさせませんでした。老衰で家内のベットで眠るように逝きました。残った二匹の犬も突然居なくなった「コハク」を探して戸惑っているようです。晩年は色々大変でしたが、やはり寂しいです。天国で、元気に走り回っていれば嬉しいです。