週刊柏﨑 第736回 トランス脂肪酸はアメリカで全面禁止になりました

多分、これで暫くは行くことがないであろう能登に行って来ました。

先週に報告しました通り、娘の引っ越しの手伝いをするためです。

梅雨の合間で、前日までは雨が降っていましたので、天候的には、期待していなかったのですが、思いがけず能登は快晴でありまして、富山湾から望む立山連峰をしっかり眼に焼き付けてきました。

能登には娘が勤務していなかったら、行くことが無かったかも知れませんが、本当にいいところであります。

出来れば、一年に一回ぐらいは行ってみたいですな。

週初めの早朝に西日本では、いきなり大きな地震が起きました。

ドカンという大きな音と同時に、大きな揺れが襲ってきて、すぐさま大地震であると直感しましたが、流石、耐震補強を施したマンションです。

それ以上大きな揺れを感じることは有りませんでした。

震源地は大阪北部で、京都は震度5であるということです。

関西では在来線や私鉄、新幹線が不通になりました。

まあ、水曜日から東京に出張ですので、良かったです。

皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

実は今週は水曜から土曜日まで東京に出張でありまして、このコラム火曜日に書いています。

地震に関して言えば、都会と言うのは本当にこういった天災に対し脆弱です。

まず交通網がシャットアウトすると間違いなく帰宅難民という人たちで溢れかえります。

そして、ガスや水道などのライフラインがシャットダウンして生活さえ困難になります。

世の中は色々な面で発展し、便利になってきましたが、結局こういった天災の前では何も出来ませんね。

天災、特に地震というのは、正確に予測も出来ない訳であります。

日本という国は世界有数の地震大国です。

その日本にあれだけの数の原発を建設し稼働させることが果たして正しいことかどうか、全国民でもう一度真剣に検証すべきであると思います。

少なくとも、月曜日の早朝の地震に対し私達は皆無力でありました。

そんな天災に対し人智を以て制御することなど出来る訳がありませんから。

亡くなられた方々には、心からご冥福をお祈りします。

さて、トランス脂肪酸という脂を皆さんご存知でしょうか?

何となく余り身体にとって良くないというのは知っていると思います。

トランス脂肪酸は、天然の植物油には殆ど含まれておらず、液状の不飽和脂肪酸に水素を添加して固める過程で出来るものです。

トランス脂肪酸は、マーガリンやショートニング、ファストスプレッドに使われています。

以前、アメリカの自然食品店の経営者がマーガリンの怖さをお客さんに教えようとして、ある実験をしました。

それは、マーガリンを日の当たる窓際に2年半さらしておいたのです。そのマーガリンは、いつまでたっても酸化もせず、カビも生えず、虫もたからなかったと言います。

その時その経営者が言ったのは、トランス脂肪酸は脂の形をしたプラスチックだということです。

トランス脂肪酸は、体内で全く代謝出来ません。

始末が悪いのは、それなのに体内に取り込まれると細胞膜を形成するのです。

すると、細胞の構造や働きが狂ってしまいまして、糖尿病やホルモン異常、肝臓障害など多くの病気のリスクを高めます。

そして、全てのガンの原因にもなることが判明したのです。アメリカの医学研究所のレポートでは、「トランス脂肪酸には安全摂取量はない」と発表しています。

つまり、どんな少量でもトランス脂肪酸は摂らない方がいいと言ったのです。

アメリカでは、今月からトランス脂肪酸を使った食品の販売が全て禁止になりました。

しかしながら、日本では現時点では法による規制は無く、野放し状態です。

日本では、トランス脂肪酸は、ハンバーガーやフライドチキンなどのファストフード、菓子パン、ビスケット、クッキー、スナック菓子と広範囲に使われています。

先週号位から、週刊新潮が食べてはいけない危険な食べ物として、その一番目にトランス脂肪酸を含む食品を実名であげています。

日本でも、もっとトランス脂肪酸の危険性について認識を持つような運動が広がるべきでありますが、どうしても大企業の論理が優先してしまうようです。

皆さんが、健康の為にと摂っているDHA,EPAにも結構トランス脂肪酸が含まれているのを知っていますか?

DHA,EPAというと、まず思い浮かぶのが青魚です。何故なら青魚の油には、DHA,EPAが含まれているからです。

ですから、DHA,EPAを健康の為に摂りたいというなら、進んで青魚を食べるというのは非常に良い事です。

しかし、毎日青魚は食べることが出来ないから青魚から取った油を摂るというのは、私はおかしいと思うのです。

青魚は魚の中でも一番腐りやすい、つまり青魚から取った油は、酸化し劣化し易い油であるのです。

時間が経過するとあの魚特有の生臭ささは、どうしても避けられません。

それは青魚から油を抽出するのにどうしても無理があるからです。

青魚由来のDHA,EPAの場合、使う魚はだいたいサバやマグロなどを使いますが、それは当然身を取った頭などのアラと言われる部分です。

このアラをエタノールなどの溶剤で抽出するのですから、不純物や血が混ざった抽出物は、それ自体を食用に出来る訳では有りません。

これを加工して皆さんが健康の為に摂っている青魚由来のDHA,EPA魚油が出来上がります。

この高温で抽出、加工する過程でトランス脂肪酸が出来てしまいます。

以前クロワールアイシリーズに使っていた近海マグロの眼から抽出していたDHA,EPAは特許製法の低温抽出だった為にトランス脂肪酸が含まれていませんでした。

けれども酸化と劣化だけはどうしても避けて通れず、私はその点をずっと不満に感じていました。

世界的大企業であるDSMが開発した藻由来のDHA,EPAはその不満の全てを解消してくれた原料です。

藻から抽出するのには水を使います。

それは、藻自体がDHA,EPAを含んでいる自然の形だからです。

水で抽出したDHA,EPAにはトランス脂肪酸が含まれていません。

不純物も少ない、そして藻由来であるからあの生臭ささが無いのです。

そりゃ、酸化、劣化はしますが、魚に比べればずっとましです。

それに保存過程で冷凍や遮光ボトルで酸化対策がしてあるのも強みです。

安全性でもタンク培養の藻を使いますので、放射能や水銀、カドミウムなどの重金属の心配が一切ないのです。

更に油の質として、藻のDHA,EPAは健康食品に使う普通の魚油よりDHA,EPAが濃い、そして藻は植物性であるから魚由来に比べてコレステロール値が7分の一以下と低いことも大きな長所です。

その代り、魚由来DHA,EPAに比べて原料の値段が4倍以上です。

これだけの価格差がありながら海外では藻由来のDHA,EPAの需要が増えています。

それだけの価値があるからだと思います。

日本という国は魚文化が浸透し、特に青魚は身体に良いというイメージが定着しています。

それだけに、大手健食メーカーがこれだけ原料価格の差がある藻由来のDHA,EPAをいくら安全性や成分が優れていることが解っても、使わないというのが現実です。

だから、私がやると言ったらおこがましいですが、私は世界一の藻由来のDHA,EPA(ライフズDHA,EPAというブランドです)を広めていきたいと思っています。

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