週刊柏﨑 第716回 地方の過疎化を考える
もう、表は冷蔵庫のように冷え込んでいまして、物凄く寒い日が続いています。
今週の初めに東京から帰ってきまして、京都との気温差にただただ驚くばかりであります。
犬の散歩に出ますと、先週まで黄色く美しかったイチョウの街路樹もあらかた散ってしまって、完全に真冬に突入という感じでしょうか。
僻地手当に目がくらんで能登に赴任した娘の勤務地穴水は、既にかなりの積雪でありまして、不慣れな雪道の運転が心配です。
今年も残すところあと半月であります。
東京には年末まで3回行かなくてはならないし、娘の穴水にも行こうと思っていますので、ターボがかかったように2017年は終了しそうです。
皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。
先週のQVCでのオンエア、アイネオのトゥデイズプラスとクロワール茶のベストセラー、皆さんの大きいご支援のおかげで成功裏に終えることが出来ました。
皆さんには、本当に深く感謝する次第であります。ベストセラーとして今回で14回目の受賞となります。
番組でご紹介する商品のスケジュールの都合で本来の受賞商品のクロワールアイネオではないですが、クロワールシリーズとしてこれだけの長い年月皆さんにご支持頂けたこと有難く思っています。
私も、今年で早62歳であります。殆どの同期が退職をする中、まあ私はしがない自営業者でありまして、皆さんのお役に立てる限りはこれからも現役でやっていくつもりであります。
今後とも何卒ご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。年内のQVCさんでのオンエアはあと3回、頑張ります。
「結核」というと何か過去の病気という感じがするのですが、今全国で結核に感染する人が増えています。
確かに昔のように、不治の病では無いものの、高齢者の中には、症状次第で命を落とす方もいるようであります。
結核は結核菌が原因の感染症であり、初期症状はせきや発熱など風邪と同じですが、悪化すると身体のだるさや胸の痛み、吐血といった症状が出ます。
せきやくしゃみなどで菌が飛び散り、空気感染しますからやっかいです。
16年の都道県別の罹患率はやはり大都市が多く、大阪がトップで22,0、東京が17,2愛知16,9、京都15,7で全国の結核による死亡者は驚きの1889人です。
結核患者数は全国で1万7625人、うち70歳以上が約6割であります。それでも今は、薬によって結核は基本半年程度の治療で完治します。
まあ、免疫機能が高ければ、発症リスクはかなり抑えられるので、ここでもクロワール茶はインフルエンザや風邪同様、皆さんのお役に立てると思います。
この週末を利用して能登の穴水という、およそ新入社員が絶対に希望しないような場所に自ら志願して勤務している娘のところに、嫁と一緒に行ってきました。
穴水は人口約9000人、観光地として有名な輪島と和倉温泉の丁度真ん中あたりにあり、冬場のカキが有名な位で、これといった観光スポットも無い、超ローカル感が溢れる港町であります。
ただ地域住民の方々は本当に人情味がありまして、初めての土地で一人暮らしをする娘に良くしてくれるようで、わざわざ手作りの料理を娘のアパートに届けてくれたりする程です。
我が娘は、少々変わっていて、しかもおっさん化していますが、何せ町内でブッチギリの若さの薬剤師であります。
年配の男性しかいない町内の薬剤師会では、あろうことかアイドル扱いでありまして、夜の宴席の誘いが多いようです。
夜な夜な出歩きご馳走になっているようで、数か月ぶりに会う娘は以前にも増してふっくらしていまして、まだまだ嫁に行くのは先になりそうでありますな。
ただ、一見何にも無く、平和な能登でありますが、近所には昔北に日本人が拉致されたスポットが点在していますから、余り夜に出歩くのは止めるように言っています。
福井~能登には週初めに今回の寒波による大雪が降った為に、車で行くことに少々躊躇いがありましたが、幸い週末は2週間ぶりに晴れ間が出て、気温が上がったので、雪があらかた無くなってしまい、無事予定通りに行く事が出来ました。
東京に比べると京都はかなり寒いのですが、穴水はそれに輪をかけて寒いですな。
あの氷点下が当たり前の穴水でエアコンとサンルミエだけではキツイですので、石油ファンヒーターを嫁が近所のホームセンター(コメリ)で買ってあげたようです。
穴水では、コメリやスーパーどんたく、しまむら、家電量販店(百万ボルト)、外食レストランなどが同じ広大な敷地に同居していまして、まあ、ここは穴水のテーマパークですな。
娘と嫁と穴水から車で40分程の和倉温泉の総湯にも行きました。
総湯は地元の公共スーパー銭湯みたいな温泉場でありまして、値段も400円と京都の銭湯よりも安いです。
しかも凄く綺麗でサウナもあるし、私は娘の処に来ると必ず立ち寄ります。
穴水に来ると思うのは、こういう地方都市に今の日本の直面している問題があるということです。
確かに住居費や物価は安いし、人も暖かいです。
しかしそこから若い人がドンドン居なくなり、気が付けば年寄りばかりになってしまうのです。
所謂過疎化が進んで、未来に向けての展望が全く描けないというのが現実でしょう。
住む環境が良いのに何故過疎化が進むか?答えは簡単です。
それは、仕事が無いから。
幾ら地方集落が住居を作って安価に供給しようと、移住した人間に補助金を出そうが、仕事が無ければ、要は安定した所得を確保出来なければ、若者は出ていくし、移住者も来ませんね。
逆に、安定した仕事が創造出来れば、多分いくらでも人間は移住してきます。
そう考えると、今これだけ脱原発が叫ばれているのに、原発施設がある地方都市は原発稼働を望みます。
まあ、こういう地方の過疎化を考慮すれば、その訳も分かります。
原発施設を有する地方都市はその補助金と雇用で成り立っているのです。
もし原発施設が無くなったら、衰退することが間違いなく分かるからです。
私も含めて、原発に依存しない人間は、今はもう百害あって一利なしの原発を無くすことを当たり前のように主張します。
ただ、こういう能登の過疎化が進む町に来て、過疎化の現実を目の当たりすると、危険と承知しながらも、近い将来間違いなく衰退することを避けるために、原発にすがることも理解できるのです。
こういう時ほど、強いリーダーシップを持って、事態に対処していく政治家が必要です。
脱原発は、世界の趨勢かからいって避けて通れない訳でありまして、地域住民の生活の維持と原発に依存する企業を追い込まない形で事態を収拾していくことが求められると思いますね。
現状のダラダラなし崩しでの原発稼働再開は、全く問題を解決していなと思います。