週刊柏﨑 第369回_銀ぶら

今年も残すところ約1ヶ月となりました。このところQVCさんでのオンエアがなくて休憩をさせてもらいましたが、今週から年末にかけて出撃予定であります。
まず11月23日の勤労感謝の日のイベントに「クロワールプラス」の特別セットで出演しました。ご存知なかった方の方が多かったのではないかと思います。なんせAM4:00からのオンエアであります。スタジオには1時間前のAM3:00までに入らなくてはなりません。この時間のオンエアはほとんど寝ることができないのと、一番冬の寒さがこたえるので辛いです。それでも、オファーがあるうちが華、がんばります。
朝の4時という厳しい時間帯にかかわらずたくさんのご注文心よりお礼申し上げます。12月のベストセラーのイベント等、お目にかかることがあると思いますので、よろしくお願いします。

皆様お元気でお過ごしでしょうか。
京都では早くもインフルエンザが原因で中学校が学級閉鎖になっています。その中学校は我家から徒歩5分のところにあります。寒さが身にしみます。どうぞお風邪など召さないように。

さて、週始めにQVCさんのオンエアの為に東京に行った訳でありますが、オンエアの翌日、新橋で取引先と会う約束があったので、久しぶりに銀座を歩いてみました。朝方から新橋の駅のそばで商談をした後、うちの社員や妻から「堂島ロール」というケーキを買ってこいと命令があったのです。その「堂島ロール」はなんでも新装した銀座三越の地下食品売り場にあるということで、はじめは新橋から有楽町に山手線でいこうかと考えていたのですが、まあ一駅であるし銀座にも全然行ってなかったので、散歩がてら数寄屋橋方面に歩いた訳です。
銀座通りを歩いていくと、何年か前のオープン時に大騒ぎしたH&Mというアパレルのビルがあったり、聞いたことのあるブランドの店とかビルがあるのですけれど、午前11時頃ということで人出もほとんどなく、まあ流行っているようには見えません。その先、先日中国企業に買収されたラオックスという電気店が大テナントとして入った松坂屋があり、そのななめ前にアメリカカジュアル衣料のアバクロの入っているビルがあります。ちょうどAM11時の開店で、その店の前には開店待ちをするお客さんが10人程いたのですが、ちょっと中を覗くと、通常ではないのです。入口には背の高いイケメン男性が2人いて、中に案内してくれます。私はというと、東京生まれの東京育ちであるのですが、なんせ20年近く東京を離れているお昇りさん状態であります。それにもまして、不慣れな知らない店ばかりになってしまって、あっちキョロキョロ、こっちキョロキョロで完全に田舎者であります。彼らに導かれるままに店内に入ると、香水というかオーデコロンという甘い強烈なニオイと同時に朝っぱらであるのに耳をつんざくようなディスコサウンド(古い!)中は細長い、いわゆるペンシルビルであって、そこいらにたくさんいる店員は奇声を発しながら踊っています。
まあ、私のようなオッサンはそれだけで呆気にとられてしまったのですが、かわいい店員さんに連れられてエレベーターで最上階までいき、そのまま階段を使って1階まで降りて逃げるように外に出ました。しかも、中は薄暗くて何が置いてあるかさえもよく見えなかったし、なんせ若い店員さんの「オッサン何しにきたんや」という視線が突き刺さって辛かったです。店の入り口では門番のイケメンのお兄さんとおばさんが記念写真を撮っていました。この位のおばさんは強いですな。
その後、無事銀座三越にたどり着き「堂島ロール」を買ったのですが、堂島というのはあの大阪の米問屋街の「堂島」だということで、大阪が本店であるというのに、大阪名物をなんで東京で買って京都に持って帰るか、なんか納得できない感じであります。私がお薦めする東京みやげでは、やはり舟和の芋ようかんがベストであります。嵩があり、うまいそして何しろ安価であるのです。重いというのが難点でありますが是非お試し下さい。
その後、有楽町に向かう際、数寄屋橋交差点のいつもの場所に長蛇の列が「今日は年末ジャンボ宝くじの発売初日」であると、新聞に載っていたなと、毎年恒例の西銀座デパート宝くじ売り場の大行列であります。列の横を通り抜けて並んでいる人をみたのですが、平日というのもあるのですがお年寄りが圧倒的に多いのです。比率でいうと、お年寄り(男性)が約5割、お年寄り(女性)が3割、ややお年寄り(男女)が2割と、若者や働き盛り世代は全くという程いませんでした。まあ当たるかどうか解らんというか、多分ほとんど当たらない宝くじを買うのに2~3時間並ぶというのだから相当の暇の人でなければ並べないのです。
昔、この西銀座デパートの販売所のすぐ横に宝くじ売り場があって、そこの呼び込みのお兄さんが「こっちでも同じ宝くじが買えますよ~」とやけになって叫んでいたのも関わらず何百メートルと並んだ大行列から誰ひとりと動く人はいなかったです。今回の事業仕分で宝くじの売上というのも特別会計にプールされていて、なんと40%近くのお金をピンハネして一部のお金が天下りの役人に給料として払われていることを知って、私はバカバカしくて宝くじを買う気にならなくなってしまったのですが、やはり庶民からみれば一攫千金の可能性がある、ささやかな楽しみであるのです。ただ、私のまわりの若い人の話を聞くと、「宝くじ」を買うことをとてもバカバカしいという人が結構多いのです。そんなありえん位低い確率にお金を費やすなら洋服やゲームを買った方がいいというのです。
また、「宝くじ」をギャンブルと考えるなら「競馬」や「パチンコ」の方がよっぽど回収率が高いという若者も多いのです。多分あの西銀座宝くじ売り場に並んでいた年輩者というのは、いうなれば日本の消費を支えている人達なのかもしれません。一生懸命働いて日本を支えてきて今は年金と貯蓄でなんとか暮らしていける、ある程度生活には余裕があるので大抵のものは買えるし、旅行や趣味にもお金を費やすことができるというお年寄りであります。QVCさんなどの通販などもこういう方々が一番大きなお客様であります。日本の経済や政治でモノの値段は下がっていますので、貯蓄に金利はほとんどつきませんが、暮らし向きは楽になっているのです。
ただし、この年金や健康保険などのシステムがずっと安泰な訳ではなく、すでに限界にきているといわれています。私が年金をもらう頃には今のような甘い時代ではないでしょう。
まあ、こうやって人の多い場所を目的もなく散歩していると、色々なことが見えてきます。さぞかし地井武男さんは世の中のことが良く判っていると思います。なんて久しぶりに銀座を散歩して気づいたことです。12月29日のQVCさんのオンエアまで体に気をつけてがんばります。

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