スッキリスッキリカビとれ~る   週刊柏﨑 第227回

京都は雪です。昨日今日と、朝は一面銀世界で、今年はスタッドレスタイヤが大活躍です。それでも、昼間になると大雪が降っているのに、どんどん雪が溶けていくという具合で、一日通して雪が積もることがありません。
これは昼間の気温が雪が降っているのにもかかわらず5~6℃に上昇している為で、2年前は全国的に大雪が降って積雪もそれなりにあったんですが、やっぱりなんだかんだでいつでも温暖化は進んでいるのかもしれません。
アイドルの倖田來未さんが「35才を過ぎると羊水が腐る」という発言をして、全国的に大バッシングにあっています。以前42才で高齢出産された方から、クロワールプラスをずっと飲んでいたら、担当医に「あなたの羊水は若い娘さんよりきれいだ。」と言われましたというお電話を頂いた事があるのですが、体を健康に保つということで、羊水はいつまでもきれいに保てると思います。大切なのは年齢よりも健康です。
皆様健康でお過ごしですか?私はとっても元気です、ハイ。

先日、当社でも扱っていた納豆菌でカビを防ぐという商品「スッキリスッキリカビとれ~る」に、公正取引委員会から排除命令が下されました。この商品は、プラスチックの容器にイクラのようなゼリーを詰めたタイプと、ティーバッグのような紙袋に水をそそぐタイプの2タイプがあります。元々この納豆菌は非常によい菌で、悪臭のもととなるアンモニアを食べたり、ヌメリのもととなる菌を食べたりするので、環境に優しく、安価で効果を得られる菌なのであります。
このメーカーさんはこれに着目し、コンクリートブロックに菌を入れることによって魚の入った浴槽が汚れにくくする商品や、水道パイプやシンクのカビをおとす商品を製造し、販売・卸しをしていた訳です。
これがマレーシアのマハティール元首相の目にとまり、マラリアの原因といわれるマレーシアの河川の浄化に用いられるなどして、国立大学と連携し、メジャーになっていったのです。このようなことからも、この納豆菌は明らかに効果があるし、環境にもとても良いのです。
では何故このような事態になったかというと、菌が効果を及ぼす範囲について、メーカーと公正取引委員会と見解が異なったからです。例えば浴槽などのカビに「カビとれ~る」を使う場合、水槽やパイプと違って、浴槽は室内の広さが全く違うこともありますが、プラスチック容器にこの商品と水を注いで、そこから発生した菌が空気中に漂って、そこのカビ菌や臭いを取るということを証明することが非常に困難であったのです。
メーカー側は狭い範囲では証明ができる訳ですから、広い範囲で実際にカビが取れたり臭いがしなくなれば、これは菌の効果であると考えるのは当然と、商品の効能として謳ったのに対し、公正取引委員会は目に見えない菌である以上、広い空間であってもちゃんと証明を出しなさいという、これが今回の争点であるのです。
ただ公正取引委員会も今回はメーカーに対し、納豆菌は認めるが、この商品の表示文章がいかんという譲歩した排除命令なのですから、我々のような取扱業者からしたら、メーカーとしても、もっとちゃんとした対応をとって欲しかったと思うのです。要するに、健康食品であっても「メタボにいいですよ」と表示していたのを、「ただし個人差がありますよ」といえば許してもらえるようなものだと考えるのですが。
このメーカーは時流に乗って、【ガイアの夜明け】とか【ニュースステーション】で環境ベンチャー企業として紹介されたり、様々な補助金を得たりして注目されていただけに残念です。
私達は、今までにこの商品をお買い求め頂いたお客様全てに、今回の経緯を説明したお詫びの葉書やメールを出して対応しましたが、メーカーからは「公正取引委員会と争います」というファックスが送られてきただけです。光触媒や銀イオンを利用したこの種の商品も市場から消えてしまいました。(光触媒も銀イオンも付着部分には効果が認められます。)
その中で、納豆菌を利用した商品は実際に効果があるのですから、一番大切な消費者に対して、メーカーはしっかりとした対応と説明をすることが絶対に必要です。今の、消費者を後回しにして商品の有効性を証明しようとするスタンスには、私としては少々疑問を感じています。

※先週のコラムで「毒薬」となっていたのは「毒菜」の間違いでした。

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