中国の農薬問題           週刊柏﨑 第226回

ひたすら寒い日が続いています。今日の朝、家を出ると比叡山は真っ白で、その比叡おろしをもろに受ける京都市北区は正に冷蔵庫状態であります。昨日サッカーワールドカップ予選、日本VSタイの試合があり、日本が大勝しましたが、あんな雪の中タイ人に試合をさせるのが無理な話で、雪を見るのもはじめての選手もいたであろうタイチームには、気の毒だったとしか言いようがありません。皆様、お元気でお過ごしでしょうか?

風邪やインフルエンザが流行っていますが、クロワール茶は本当に良いですよ。
先週から中国産冷凍ギョーザに農薬が入っていて、日本各地で健康被害が出た問題が取りざたされています。それはもうTVでは、朝から晩までこればかりで、いつ、どこで、どのようにして、農薬が混入されたか、まるで西村京太郎シリーズ状態で、あれこれ諸説が飛び交っているようです。
元々、このコラムで何年か前にも触れましたが、中国の野菜というのは、日本では考えられないくらい農薬を撒くんです。香港では「毒薬」といって、毎年少なくない人々が被害にあっていますし、香港人もそれはしょうがないという感じで、洗剤で食材を洗うなどしているのです。
10数年前、中国広州で、香港人の友人(ノーマン君)と一緒に農場を作ったことがあって、他の農場を見学に行くことがあったのですが、その規模はもう地平線のかなた迄続いているぐらい広くて、とっても驚いたのですが、もっと驚いたのが、その畑に水を引いている用水路だったのです。その色は紫の玉虫色に光っていて、これが全部農薬で、驚くというか恐ろしく感じたものでした。しかも作業所にいくと日本語の袋があって、全部日本へ輸出すると聞いたときは、中国産のものは絶対口にしたくないと思ったものです。その後、さすが無計画なノーマン君、半年程で私達の農場は閉鎖してしまったので、私が日本で中国野菜を扱うことがなかったのは不幸中の幸いでありました。ただし、今回の場合は、冷凍餃子に含まれていた農薬の濃度からみると、野菜の残留農薬のレベルではなく、誰かが意図的に混入させたというのが、真相らしいのです。中国での報道や中国人のインタビューなどを聞くと「日本人がやった」とか「日本の報道は行き過ぎだ」とか、開いた口がふさがらんようなことを言っています。以前、韓国で腐った野菜くずを餃子に混入していたことがあり、それが日本に輸入されていた事件がありました。この時は健康被害も出ず、うやむやにされてしまいました。そういった経験があったにもかかわらず日本政府は全く学習してなかった訳で、「君らが水際で守らんかったら、どうすんの」というしかないのです。実際この「腐った野菜で作った餃子」は韓国で騒いでいただけで、日本政府は、輸入販売していた日本企業名を一切公表しなかったのです。今回も中国製であってもパッケージは日本語で書いてあって輸入販売先は、すぐ判明できたのを考えると韓国産だって、すぐ解るのは当然で、なんかのこういった大変な事件が起こらなければ、日本は何でも隠したがるというか、外交的に外国にクレームを入れるのがとっても嫌だというのが見え見えで、なんかこういった事件の背景には、日本のいい加減さとか、弱気のスタンスが根本にあるような気がします。(要するになめれているんです)

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